液晶テレビは省エネって言うけど... (32インチ編)
まさか、液晶テレビやプラズマテレビを"買ってきたまま"の状態で見てる人は居ないでしょう。
デフォルトの画質設定はムチャクチャ明るい設定ですが、メーカーの消費電力値は標準出荷状態で測定しているはずですから、一般の家で見ているテレビの消費電力っていくらくらいなんだろうか...
たとえば、私が普段見ている液晶テレビ(32インチ... 小さいですね)
メーカーの公称消費電力 = 158W
出荷状態で
映像調整をデフォルトに戻してみて...
![]() 画質モードは「スーパー」 |
![]() バックライトは「+20」です |

クランプメーターで測定してみます。
実測値 = 147W
画面の明るさによって値は70W~150Wくらいで変化します。真っ暗に近い画面になると70W位になりますが、ほとんどの場面では140Wオーバーですね。
画像のソースは、CS55チャンネルのイーピー放送(ハイビジョン)のハワイの景色です。
普段見ている、少し暗めの設定
映像調整を普段見ている値にします
![]() 画質モードは「スタンダード」 |
![]() バックライトは「-18」です |

クランプメーターで測定してみます
なんと 実測値 = 69W
画面が明るくても暗くても、だいたい68~72Wです。
画質設定でこれほどにも変わるのか...
画質設定(映像設定)でこれほどまで違うとは、液晶テレビの消費電力のほとんどはバックライトですから知らなかったわけではありません。
しかし、
「出荷時」 と 「暗めの設定」 では、
消費電力が 2.15倍もちがう
これは驚きです。
ちなみに、年間どれくらい節約になるのか...
日本人のテレビ平均視聴時間は 3.5時間/日らしいです。(大本営NHK発表より)
( 147 W - 69 W ) × 3.5 時間 × 365日 = 99645 Wh = 99.6 kWh
99.6 kWh × 20 円/kWh = 1992 円
1年間で、吉野家の豚丼 6 杯分の節約です
これを大きいと見るか、小さいと見るかはあなた次第です...
まあ、こんなページですから環境問題に興味がある人が見るかもしれません。一応、二酸化炭素の削減量というヤツも書いておきます。
連邦環境局(EPA)のレポートによれば、東京電力の電気を使っている場合、電気 1 kWh を発電するためには約 3.8 kg の二酸化炭素が発生するそうです。
99.6kWh × 3.8 kg/kWh = 378 キログラムの二酸化炭素 (CO2)
99.6 kWh × 1.1 kg/kWh = 110 キログラムの一酸化炭素 (CO)
99.6 kWh × 6.2 kg/kWh = 618 キログラムのメタン (NH4) ... 二酸化炭素より強力な温暖効果らしい
電力会社によって換算係数が違うので、地方都市に住んでいる人は( こちら PDF )の米国環境局のホームページの文書をダウンロードしてみてくださいな。