マルタ、イタリア、サンマリノ 旅日記 :
   フィレンツェ、ピサ、マーストリヒト、リエージュ

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December 22, 2007 (Saturday)

Modena - Italy (モデナ - イタリア)

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モデナ駅の列車到着案内。10分~270分まで遅れまくり
Modena station, train arrival info

ユースホステルの近所にあるカフェで朝食。ハムサンドが2ユーロ。8時、YHをチェックアウトして駅へ。駅はクリスマス休暇の帰省客で大混雑している。8時47分のユーロスターは、昨日の時点で満員でチケットが買えなかった。立ち席という条件で、やっと購入できた8時57分発のインターシティは、30分遅れと到着案内のテレビに表示されている。9時頃、1時間遅れの1本前のインターシティが到着したが、切符が違うので乗れず...。お目当ての列車は40分遅れてやってきた。

到着案内で、シチリア島パレルモ発の列車が270分遅れの表示... 今日も絶好調ですね、イタリア鉄道!

Train
Modena(09:40発) → Firenze Rifredi(11:05着), Firenze Rifredi(11:12発)→ Firenze S.M.N.(11:15着)
IC585, R3051 運賃 12.5ユーロ(2050円)
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フィレンツェ・リフレディ駅に到着
station Firenze Rifredi, Intercity 585 arrives

モデナを出発した時点では結構空いている席があったので、適当に座っていたが、ボローニャでほぼ満員になる。私が座っていた席は、たまたま予約が入っていなかったようで、運良くフィレンツェ・リフレディ駅まで座ることが出来た...。 列車はローマ・テルミニ駅行きなので、フィレンツェの郊外の駅で一旦下車し、後からやってきた普通列車に乗り換える。乗り継ぎ時間3分、駅の放送を聞いてプラットホームの間の地下道を走らされた...。

Firenze - Italy (フィレンツェ - イタリア)

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サン・ロレンツォ聖堂付近の道路
Via Faenza, near Basilica of San Lorenzo

フィレンツェは曇り。天気予報は雨だったので、微妙に良いほうになっている。4日前に泊まったHotel Bellettiniに再び泊まる。ホテルのスタッフも私を覚えていたようだ。今回の部屋は、ベランダの窓から大聖堂のクーポラが見える部屋。部屋の温水ヒーターが冷たいままだったので、バルブのつまみがねじ切れていると見て、ペンチを借りて修復。前の客は、寒くても我慢してたのかな。ホテルの従業員が、念の為に電気で動くオイルヒーターも貸してくれたので、部屋はむちゃくちゃホットな状態に (笑

以前、スペインのペンションで、漏電で停電してえらい目にあったので、それ以来テスターやはんだごてなどの電子回路をいじるツールは持ってるが、ペンチは盲点だった...

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サン・ロレンツォ聖堂、回廊
Basilica of San Lorenzo, cloister

街に観光に出かける。まずは、ホテルのすぐ横にあるサン・ロレンツォ聖堂(Wikipedia記事)へ。結婚式をやっているようで、それが終わる12時まで観光客の入場が禁止されている。時間つぶしのため、近くで発見したインド人がやってる店でケバブ(3.5ユーロ)を食べて、出直す。この教会も写真撮影不可だった。内部は、イタリアなのに意外と質素な教会。カトリック教会だからきらびやかな装飾だと思っていたから、ちょっと意外。回廊の庭は低木が迷路のように綺麗に刈りこまれていた。

こちらもホテルの近所にある中央市場(Wikipedia記事)へ。肉や野菜を売っているのは当たり前だが、魚屋が少ない。チーズ屋が多いのには驚いた。イタリア人って、チーズをたくさん食べる人種なのかな...(統計によれば、1人当たり年間23kg食べるらしい。EU平均より4kg多く、日本より20kgも多い)。市場内のパスタ屋は、パスタが6ユーロだった。雑貨や衣料品は、サン・ロレンツォ聖堂周辺までの路地に、数えきれないくらいの屋台が出ている。今回泊まっているホテルは、実はフィレンツェ最大のショッピングエリアのど真ん中に位置しているようだ。

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フィレンツェ大聖堂(奥の建物)と洗礼堂(手前)
Cattedrale di Santa Maria del Fiore, and Battistero

大聖堂(Wikipedia記事)へ。入場料無料で写真撮影も可能。サン・ロレンツォ聖堂とのこの差は何なのだろうか。外観は白と緑の石を組み合わせたデザインだが、内装は至って地味。交差部から奥、内陣の方へは入れないようにロープで仕切りがされている。交差部の天井に「最後の審判」のフレスコ画が描かれているのがぎりぎり見える位置に、うまい具合に阻止線を設けている。フィレンツェで最も有名な観光地の大聖堂だが、クリスマスだからだろうか、観光客の数は数えるくらいしか見かけない。

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共和国広場、昔の消防車
Piazza della Repubblica, histrical pump

旧市街、あるいは繁華街というべきかは分からないが、ヴェッキオ宮殿へ向かって繁華街の中を歩く。全く興味がわかないショッピングゾーンだが、所々に中世以降に建てられた歴史的建築物が見られる。共和国広場(Wikipedia記事)には、クリスマスツリーやメリーゴーランドといった定番のアトラクションが設置されているのはもちろんだが、昔の消防車や、将来建設されるトラムの実物大模型(もちろん乗車も可能)といったものも展示されていた。

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ヴェッキオ宮殿と観光馬車
Palazzo Vecchio

ヴェッキオ宮殿のあるシニョリーア広場には、たくさんの団体観光客も来ていて、観光馬車も走っていた。ここには、普通なら美術館の中に保管されているような彫刻が、屋外に、一部は屋根のあるアーケードの下にだが、展示されている。ミケランジェロのダビデ像がレプリカだというのはガイドブックにも書かれているが、その他の彫像、たとえばサビニの女たちの略奪とかメドゥーサの首を掲げるペルセウスもレプリカなのだろうか...。

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宝石店が軒を連ねるヴェッキオ橋
Ponte Vecchio

繁華街の端、アルノ川に接するところまで来る。メインストリートが橋の上を通過しているが、歩く人はそこが橋と気付かないくらい橋上に商店が隙間無く並んでいる。ヴェッキオ橋(Wikipedia記事)。並んでいる店は宝石商ばかりだが、観光旅行に来て宝石を買う人って居るのかなぁ...。

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カルツァイオリ通り
Via dei Calzaioli

日没。繁華街(旧市街)の主要な道には綺麗なイルミネーションが輝いている。シニョリーア広場や共和国広場も、もちろん何らかのライトアップ有り。屋外に置かれている彫像も、バッチリとライトアップされている。
しかし、街の中心にある最大の観光地、大聖堂は全くライトアップされていない。道路を照らしている街灯から漏れてくる光で、かろうじて薄暗く見えている程度。教会は宗教施設だから、ライトアップ対象外なのだろうか。

夕食はホテルの近くの中華のファストフード。欧州の大抵の国で見かける中華のぶっかけ飯屋系。3.8ユーロ(623円)。フランスやドイツといった国より、1〜2ユーロ程度安めですね。

Hotel
Hotel Bellettini 38号室
35ユーロ(5740円)/1泊

 

December 23, 2007 (Sunday)

Firenze - Italy (フィレンツェ - イタリア)

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露天市場とサン・ロレンツォ聖堂
Via dell'Ariento, marketplace and Basilica San Lorenzo

朝起きると、霧雨がしとしと降っている。そのせいか、気温も余り下がっていない。ホテルの朝食は、野菜は無いけど生ハムとか様々な種類のチーズが食べ放題なのでありがたい。

雨では写真撮影などできるはずも無く、美術館めぐりをすることにする。まず、フィレンツェでもっとも有名で巨大なウフィツィ美術館(Wikipedia記事)へ。16世紀に建てられた行政機関の事務所の再利用で、イタリア語でオフィスのことを、ウフィツィオというので、その発音そのままが美術館の名前となったそうだ。ウフィッツィ氏というような人名じゃなかったのね...。入り口には「予約者専用」と書かれているが、切符売り場で聞いてみると、今日は客が殆ど来ていないから当日券があるらしい。当日券10ユーロ。


ウフィツィ広場、画家が絵を売っている
Piazzale degli Uffizi, painters sell their picture

ルネッサンス頃までの美術品がたくさん展示されている。名前を記したカードを見なくても、絵画名と作者が分かったのはボッティチェリの「ビーナスの誕生」と「春」くらいだった。私の美術的知識はその程度だ (笑
レオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知も展示されていると、Wikipediaには書かれているが、見つけられなかった。見学方法が悪かったんだろう。
絵画よりも、日本人団体がカルガモ行列のように、有名な絵の前だけ"停車"してガイドの話を聞いているのが印象的だった。いつまでも、文化的な美術館鑑賞できない国民だなぁ。
2時間ほど美術館ですごして、レオナルドダビンチの機械設計のデッサンの本を買い、外に出ると雨はやんでいた。

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ガリレオ・ガリレイの墓碑
tomb of Galileo Galilei

ロンリープラネットのお勧めコースに従って、旧市街を歩く。旧市街の西のほうにあるサンタ・クローチェ聖堂(Wikipedia記事)へ向かう。ここはガリレオ・ガリレイやミケランジェロなど、歴史の教科書に掲載されている超有名人の墓やモニュメントがあることで有名。ガリレオ・ガリレイの墓の胸像が斜め上を向いているのは、天動説を取る教会勢力に対する反抗なのだろうか...。などと考えながら見る。聖堂の前はクリスマスマーケットになっていて、お菓子やワイン、肉類やチーズの店がある。が、教会の名前そのままの「サンタクロース」の巨大銅像はもちろん存在しない。サンタクロースの墓(パロディー版)など展示すれば人気が出るかもしれないけど、熱心なカトリック国ではジョークは通用しないでしょう。

大聖堂横にある大聖堂付属博物館へ。入場料6.5ユーロ(1070円)。大聖堂に安置されている彫刻や、建物に張り付いているレリーフは複製品で、本物は博物館の室内に飾ってあるようだ。だから、大聖堂は入場料無料で、写真撮影可能なのか...。ここで有名なのが、ミケランジェロ作「ピエタ」像。ローマのサン・ピエトロ大聖堂にもピエタ像があったような気がするが。どちらが有名なんだろうか。

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露天市場とサン・ロレンツォ聖堂
marketplace and Basilica of San Lorenzo

レプリカ繋がりで、次はヴェッキオ宮殿前のミケランジェロのダビデ像の本物があるアカデミア美術館へ。ここも入場料6.5ユーロ。ミケランジェロのダビデ像が美術館の中央ホールに安置されている。ルーブルにある有名なミロのビーナス像の、数倍の大きさがある。屋外に置かれているときは、それほど大きくは感じなかったんですけどね。しかし、いくら中学校の教科書に載るような有名な美術品があるからといって、入場料高すぎだと思う。

Hotel
Hotel Bellettini 38号室
35ユーロ(5740円)/1泊

 

December 24, 2007 (Monday)

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ピサ中央駅に到着した
station Pisa Centrale, train for Livorno

クリスマス・イヴの早朝。サン・ロレンツォ聖堂周辺の露天市は、店開きの準備をしている。明日の25日は、さすがに休みなんだろうなと推測する。8時30分、フィレンツェSMN駅よりリヴォルノ行き列車に乗る。列車は快速で、途中の駅で各停を追い抜き1時間でピサ中央駅着。普通列車なら1.5時間掛かるはず。

Train
Firenze S.M.N.(08:30発) → Pisa Centrale(09:30着)
運賃 5.4ユーロ(890円)

Pisa - Italy (ピサ - イタリア)

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ピサ大聖堂と斜塔(鐘楼)
Duomo di Santa Maria Assunta and Torre pendente

ピサ駅に近づいたあたりで、雲の切れ間から日がさしてくる。駅の荷物預け(3ユーロ)に荷物を預けて、斜塔のある街はずれの大聖堂広場を目指す。列車で来る観光客はほとんど居ないのか、旧市街を目指す道にはほとんど人が歩いていない。

街の中心を流れるアルノ川を渡り、20分ほどで大聖堂や斜塔のあるミラーコリ広場に到着。写真を数枚撮ったところで曇ってくる。この街にいる間二度と日がさすことは無かった...。数枚でも写真が撮れただけ、運がよかった。

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ピサの斜塔、最上階の鐘のあるフロア
Torre pendente di Pisa, top floor with bell

ミラーコリ広場の一番端にある建物に切符売り場があって、そこで塔の入場時間10時20分を選択して切符を買う。大量の客が塔に登ると、ただでさえ傾いて不安定そうな建物の重量制限を超えるのだろうか。塔・大聖堂・洗礼堂のセット入場券で20ユーロ(3280円)。値段高いなぁ...。 日本人観光客も結構来ているようで、私のすぐ前に窓口の列に並んでいた女性も日本人だった。窓口の女性に、日本語で"これください"では分からんだろ(塔=tower, 洗礼堂=baptistery. "歩き方"にも小さく書いてあるじゃん)。こんな客が多いと、窓口の中の人も大変だ。

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大聖堂:ジョバンニ・ピサーノの講壇
Duomo di Pisa, pulpit at nave

指定時間に斜塔に登る。入り口のところで切符のチェックを受け、ひたすら螺旋階段を登ると、屋上のすぐ下にある鐘が吊り下げられているフロアに出る。斜塔の本来の目的は「鐘楼」だったんですね...。高さ55m、傾斜5.5度、不等沈下に気付いて最上階のみ角度を補正して垂直になっている。建築時期は12世紀〜14世紀だそうだ(Wikipedia記事)。さらに急な螺旋階段を登り屋上に出る。建物が傾いている側に来ると、最上階のみ垂直に建ててあるとは言え、落ちそうな感じを受けるのは気のせいだろうか。

日本の大学生の団体だろうか、先ほど切符売り場で見かけた日本人も混じっている。屋上でピースサインして団体写真、「生 大聖堂」とか感嘆の声を上げている。教師らしき人間もくっついているので、いわゆる文部省穂補助金垂れ流しの研修旅行というヤツですか? レベル低すぎだと思います。

斜塔を降りて、洗礼堂を観に行く。外観は豪勢な雰囲気だが、内部は単なるがらんどう。宗教的に重要とされる「洗礼」の儀式を行うための建物だから、シンプルなのだろうか。斜塔(鐘楼)と洗礼堂の間にある大聖堂は、黒白の石を交互に積んでデザイン的にも凝った柱を使っている。フィレンツェで見た大聖堂より、ずいぶん豪華な印象を受けるが、いかんせん照明が暗すぎて写真撮影には厳しい環境。

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アルノ川に面したガリバルディ広場
Piazza Giuseppe Garibaldi

カヴァリエリ広場を通り抜けて旧市街の繁華街へ。クリスマスイヴだけど、たくさんの店が開いていて、通りを歩いている人も多い。今日の午後からは、店が閉店して人通りが途絶えると思うけど...。どこの街にも大抵は存在する"ガリバルディ広場"を通り、アルノ川を渡って新市街側へ。途中でケバブ(3.5ユーロ)を食べて駅へ。

Train
Pisa Centrale(12:51発) → Pisa Aeroporto(12:55着)
R23423
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ピサ中央駅
station Pisa Centrale

12時50分の列車で空港へ。6日前に空港から中央駅に着たときには分からなかったが、実は空港は市街地に隣接していた。中央駅から大聖堂へ歩くより、空港へ歩く距離のほうが実は近かったりもする。空港の前に普通に市バスが走ってたりするし、滑走路ぎりぎりまで住宅地がある、街の中に空港があるという感じだ。
大阪の伊丹空港も市街地の中にあるが、滑走路の延長線上は建物は建ってない。ピサでは滑走路の舗装が終わったところに、アパートが建ち並んでいる。離陸失敗で、住宅に激突しそうな感じだ。

Air
ピサ ガリレイ空港(14:40発) → アイントホーフェン空港(16:20着)
FR9923 運賃・諸税 51.38ユーロ(8420円)
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アイントホーフェン空港に到着したライアンエアー FR9923
Eindhoven Airport, Ryanair FR9923 from Pisa

14時30分発の格安航空Ryanairアイントホーフェン行きは、満員の乗客。アイントホーフェンはそれほど大きな街でもないし観光地でもない。どこに行く客なのだろうか。ドイツのケルンやデュッセルドルフが近いので、そこに行く客なのだろうか。イタリア上空は曇り。スイスアルプス上空は快晴。ドイツの中部より北では、冬に特有の霧。という状況。日没直前、アイントホーフェン空港に到着

Eindhoven - Netherlands (アイントホーフェン - オランダ)

アイントホーフェンは本当は空軍基地。軍民共用化で小さなターミナルビルを作って格安航空を誘致している。RyanairのB737からエプロンの端に降り立つ。小さなガラス張りの旅客ターミナルの横に、巨大な空軍のハンガーが見える。夕日で逆光になった辺りに巨大なDC-10の尾翼(空中給油機か?)と、小さなが訓練機が数機、C-130輸送機が駐機している。滑走路をはさんで反対側に見える戦闘機用の掩蔽壕はからっぽ。旅客機を降りた客が観察し放題のこんな場所でも、航空基地ということでGoogle Earthでモザイク掛かっている...。

Bus
Airport Eindhoven(16:50発) → Station NS Eindhoven(17:05着)
Hermes 401 運賃 4 Strippen = 1.8ユーロ(300円)
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アイントホーフェン駅 コンコース
station Eindhoven

アイントホーフェン空港から、鉄道駅までバス。ライアンエアーを降りた客で大混雑している。オランダではよく見られる光景だが、一般車両をすべて赤信号で停車させて、バス線用レーンをバスが全速力で走り抜ける。共産主義時代のソ連で、政治局員の車がモスクワの道路の中央車線を全力疾走するときの光景に似ている。

アイントホーフェン駅で鉄道に乗り換える。駅北側のコンコースで沢山並んでいる自動券売機の中から、クレジットカードが使える機械をやっと1台見付け出す。周辺国のように、もうちょっとクレジットカード対応機を増やして欲しい。列車に乗るまで30分ほど余裕があるので、駅構内のバーガーキングでLong Chickenミール(4.95ユーロ)を食べて時間を潰す。

Train
Eindhoven(17:45発) → Maastricht(18:52着)
Intercity 運賃 14.7ユーロ(2400円)

Maastricht - Netherlands (マーストリヒト - オランダ)

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ユースホステル(翌朝の風景)
Youth hostel Stayokay Maastricht

マーストリヒトが終着駅のインターシティに乗車。車内は、ぱらぱらとお客さんが乗っている程度。車窓には、時折農場の建物の明かりや、近くを通る道路の街灯の明かりが後に飛び去ってゆくのが見える。1時間ほどで、オランダ最南端の大都市、マーストリヒトに到着。この日の最高気温6℃、最低気温-2℃なので、この時期としてはそれほど寒くはない日なのだろう。ただ、最高気温10℃のイタリアのピサから到着したばかりなので、結構寒く感じる。

今日はユースホステルに泊まることにする。場所はGoogleMapで調べてあるので、旧市街の端のマース川沿いにあるユースホステルまでは迷うこと無く辿り着く。このユースホステル、クリスマスなのに家族連れで満員というのは、どういう事なのだろうか。北欧と同じく、家族旅行でユースホステル宿泊が当たり前という国なのかもしれない。

Hotel
Stayokay Maastricht 1.30号室
23ユーロ(3770円)/1泊

 

December 25, 2007 (Tuesday)

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マーストリヒト駅
station Maastricht

ドミトリーの同室で寝ていた兄ちゃんが、真夜中にドラッグ切れを起こしたらしく、訳の分からん奇声を上げた後にトイレに駆け込んでドラッグ注入していた。眠いんだから、夜寝る前に十分補給しといてくれよ...。
朝、8時からマース川に面したカフェテリアで朝食。マース川も空も冬の鉛色。駅へ向かい、ベルギーのリエージュ行きの列車に乗る。

Train
Maastricht(09:13発) → Liège-Guillemins(09:45着), Liège-Guillemins(09:49発)→ Liège-Palais(09:55着)
R5379 運賃 4.3ユーロ(700円)

Liège - Belgium (リエージュ - ベルギー)

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サン・ランベール広場、君主司教宮殿と観覧車
Place Saint Lambert, Palais des Princes-Évêques

2両編成のベルギーの普通列車が国境を挟んだ2つの都市の間を結んでいる。運転手も車掌もベルギー鉄道の制服を着ている。30分ほどで、ガラスの大天井の設置工事をしているリエージュ=ギユマン駅に到着。田舎の駅の割には、モダンで豪華な駅施設。フランスとドイツの間の高速鉄道が走る路線だから、駅の改修にも気合が入っているのだろうか。

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マルシェ広場、ペロンの噴水
Place du Marché, Le Perron

マーストリヒトからの国際列車も、リエージュ=パレ駅まで乗ったローカル列車も、ほとんど乗客が乗っていない。クリスマスでも運休していないところが、真面目な国なんだなと思う。リエージュ=パレ駅とその駅周辺も大規模に工事中。工事現場の中を通り抜けて君主司教宮殿の前に出る。宮殿前の広場にはクリスマスマーケットの会場があり、大きな観覧車も置かれている。朝10時だというのに、無人。もちろん店は全てしまってるし、観覧車も動いていません。夜には営業するのかな...。

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市庁舎と(作家)ジョルジュ・シムノン像
Hôtel de Ville and Georges Simenon

君主司教宮殿と市庁舎の間の木立の中に古めかしい噴水がある。ペロンの噴水といい、中世に司教から認められた都市権を示すシンボルだそうだ。ずっと道を進んでいくと、サン・ジェラール教会、聖バルトロマイ参事会教会と外壁に真っ赤な色使いの派手な教会が次々と現れる。それぞれ16世紀、10世紀に建てられた古い教会なのに、近年の修復で妙に綺麗になりすぎている感じだ。

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歩く人も全く居ない、繁華街
Rue du Mouton Blanc

ムーズ川(オランダではマース川と呼ばれている)の沿いの道路を、リエージュ=ギユマン駅方向へ歩く。まもなく、繁華街に差し掛かる。市庁舎、オペラ劇場、商店の並ぶ通り、どれも完璧に無人。さすがクリスマスだ。サン・ポール大聖堂へ向かう。ミサか何かやっていて入れないかもと思ったが、なんのその、こちらも完璧に無人状態。カギは掛かっていなかったので、中に入って見学する。外壁が焼け焦げた感じで古い建物のように見えるが、実は、フランス革命で破壊された後、19世紀に再建された建物らしい。教会の横には、中庭に面した全ての窓にステンドグラスが使われている回廊があった。回廊を完璧に屋内タイプにしたということは、冬の寒さがよほど厳しいのだろうか。

Train
Liège-Guillemins(12:18発)→ Maastricht(12:45着)
運賃 4.3ユーロ(700円)

Maastricht - Netherlands (マーストリヒト - オランダ)

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旧市街の道
old town, Tafelstraat

列車に乗ってマーストリヒトに戻ってくる。駅のカフェは閉店しているが、コンビニ(Albert Heijn)は開いている。どこの国でも、コンビニは祝祭日は関係なしということか...。マース川の橋を渡り旧市街へ。旧市街のお店はほぼ全て閉まっている雰囲気だが、閉店している店のショーウインドウを、文字通りウインドウショッピングして歩く人が結構いる。

旧市街の中心にあるフライトホフ広場。Winterlandという名前で盛大にクリスマスマーケットが営業している。メリーゴーランドや観覧車は、もちろん電飾を明るく輝かせて営業中だし、ファストフードや飲み物を売る屋台、食品や民芸品を売る屋台にもたくさんのお客さんが並んでいたりする。

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不気味なサンタ

無人地帯だったリエージュとは、ものすごい違いだ。旧市街のほとんどすべての店、年中無休の印象があるマクドナルドさえ閉店しているので、観光客が全てクリスマスマーケットに集中する形になっている。

市庁舎のあるマルクト広場に行ってみる。なにか写真撮影のネタになるものがないかと思って行ったのだが、こちらは何のイベントも開かれていない。広場の真ん中に、燃えるガストーチを持った科学者ミンケレール像(Wikipedia記事)がある。欧州で最大の天然ガス産出国、オランダらしい偉人像だ。

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地獄の門と旧市街の城壁
Helpoort and city wall

ユースホステルの方に戻りつつ、旧市街の城壁と地獄の門を観る。恐ろしげな名前の付いたこの門は、オランダで最も古い旧市街の城門で13世紀に建てられたそうだ。地獄の由来は、「昔、街でペストが流行したときに、感染者をこの門から外に放り出したから」という理由が日本語で書かれたホームページだけで流れている。英語やオランダ語で「Helpoort plague」でGoogle検索がヒットしないので、これはガセネタがコピペされまくった結果なのかなぁ。

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フライトホフ広場のクリスマスマーケット
Vrijthof, Christmas market

マース川の対岸へ。セラミック地区という名前は、以前この辺で陶磁器工場があった名残りだということだ。現在は、新しいマンションが建ち並んでいる。ユースホステル対岸に、天文台のドームのような建物がある。ボンネファンテン美術館というらしい。隣には個人のギャラリーがあって、陶器でできた美術品をショーウインドウに展示している。地区の中心部と思われる1992年広場。今日はクリスマスなので閉店しているがスーパーマーケットAlbert Heijnがある。

Hotel
Stayokay Maastricht 1.19号室
23ユーロ(3770円)/1泊

 

December 26, 2007 (Wednesday)

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早朝のマース川。モノクロームの世界
monochrome world, Maas river

今回の旅も今日で終了。アムステルダムに戻ることにする。マース川に面したカフェで朝食。外は昨日にも増してどんよりと霧がかかったように暗く灰色の世界。その中で、ユースホステルのテラスのオレンジ色のランプだけが、唯一色彩が付いている。
駅へ向かう。ユースホステルより少し下流にある歩行者専用橋Hoge Burgを渡りセラミック地区へ。早朝の住宅街は道行く人もなく、スーパーAlbert Heijnもクリスマス休業中で開いていない。もちろん、マーストリヒト駅も昨日と同じく開店休業状態。9時23分のアムステルダム中央駅行きのインターシティに乗る。

Train
Maastricht(09:23発)→ Eindhoven(10:30着)
Intercity

Eindhoven - Netherlands (アイントホーフェン - オランダ)

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カタリーナ教会
Sint-Catharinakerk

途中のアイントホーフェンで下車。次の電車が出るまでの間、市街地を少しだけ散歩する。13世紀には都市権を得るほど古くから発展した街だったようだが、現在では古い建物は一掃されオランダらしい無機質な新しい街並みが広がっている。総合電機メーカーのフィリップスの本社がある街として有名だそうだ。

駅の南側に繁華街があるので、そちらの方向へ。街の南東を横切るドンメル川の畔、駅から500m程度の所の尖塔を1本持つペーテル教会(Paterskerk)まで行き、再び駅の方向へ戻る。尖塔2本を持つカタリーナ教会のあるカタリーナ広場(Catharinaplein)にはクリスマスマーケットと思われる仮設の小屋が建ち並んでいる。旧市街だったと思われる地域は駅からこの辺までなのだが、新しい建物にほぼ建て変わってしまっていて、歴史を感じさせるものはほとんど無い。

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朝11時でも無人の繁華街
empty downtown, Demer

クリスマスも終わり、26日だというのに、まだ完全にクリスマス休業モードの繁華街Demer通りには、誰一人歩いていないという寂しさ...。宗教に律儀な国民なのか、単に休みたいだけなのか...。

Train
Eindhoven(11:17発)→ Amsterdam Zuid(12:35着)
Intercity
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夕方になって晴れてきた
Hofvijver and Binnenhof, Den Haag

インターシティに乗り、今回の旅の起点のアムステルダムまで戻ってくる。この2日間、オランダとベルギーでは毎日曇りだったけれど、やっと晴れてくる。写真撮影のタイミングとしては、ちょっと遅いよという感じだ。