2016年 台湾旅行記 : 高雄・台南・苗栗・台北

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June 27, 2016 (Monday)

Kaohsiung - Taiwan (高雄 - 台湾)

7時少し前、昨日の朝と同じ八徳一路の豆漿屋に行き朝食。今日は餃子4個と肉包、豆沙包、豆漿で70 NT$(224円)。少し食べすぎか…。

8時、台鐵高雄站発の自強號ツーチャンハオ(特急列車)に乗り台南を目指す。列車は満員で、通路まで立ち席になっている。寸前に切符を買ったが、運よく最後に近い席を確保できていたようだ。

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餃子、肉包、豆沙包、豆漿(八德豆漿)
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高雄車站 旧站舎(高雄鐵路地下化展示館)
Train
高雄車站(08:00発)→ 台南車站(08:32着)
台鐵 自強號 2車 19號, 運賃 106 NT$(340円)

Tainan - Taiwan (台南 - 台湾)

列車は快晴の空の下、途中、新左營站にのみ停車してノンストップで台南まで走る。台南付近は少しだけ雲が出ているが、雨が降りそうな気配は全くない。今日も暑そうだ。台南車站タイナン チェージャンは中国大陸で一般的な下車コンコースが駅舎本体から分離した形の建物だ。現在見られる建物は1936年に竣工したもので、國定古蹟に指定されている。北方面からの列車も同時に到着したらしく、大量の乗客が改札機に長い列を作っている。夏休み(?)の学生がたくさん居るので、余計に混んでいる。台湾はもう夏休みなのかな…。

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台南車站に到着した自強號
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台南車站
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中山路

真夏の太陽を避け、メインストリート 中山路チョンシャンルー沿いの商店アーケードの下を歩く。店はほとんどが月曜定休のようで、シャッターに「星期一 定休日」と貼りだされている。日本では最近はどこの商業施設も年中無休なので、日本と見分けがつかない似たような雰囲気の街で、日中にシャッターがほとんど閉まっているのは少しだけ違和感がある。

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国立台湾文学館 (旧台南州庁)

台南車站から約15分ほど歩くと、民生緑園ミンシェン リューユェンのロータリーに出る。国立台湾文学館グォリー タイワン ウェンシュエグァンの戦前の石造りの建物が一角に鎮座している。1915年に建てられた大日本帝国台南州庁の建物だ。旧台南州庁の建物を右手に見ながら南へ少し行くと孔子廟コンズミャオがある。ここは入場料25 NT$(80円)。学問の神様なので、受験の合格祈願らしき黄色の紙を吊るす場所があり、日本の天満宮の雰囲気だ。17世紀中頃に創建され、本殿である大成殿や多くの建物は18世紀以降に改築されたものだそうだが、山門である大成門は18世紀初めから残っているものだそうだ。補修と称してあらゆる場所を綺麗に塗装する中国式の寺院は、古いのか新しいのか見分けがつかない。上空の低いところを、時折台湾空軍のF-CK-1(經國號)戦闘機が滑空していく。約3km南にある軍民共用の台南空港に着陸するのだろう。手を伸ばせば届くぐらいの近さに見えて、迫力あるが騒音も半端ない大きさだ。沖縄で米軍基地が危険でうるさいと騒いでいる人たちは、ここ台湾と同じく敵国と対峙する最前線では、騒音程度は仕方のないことだと理解できないのだろうか。

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孔子廟 (大成門)
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孔子廟 (明倫堂)
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孔子廟 (大成殿)
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孔子廟の願掛け紙

孔廟のすぐ横には小学校があり、かつて日本統治時代に台南神社の施設だった武徳殿が残っている。いまでも小学校の講堂として使われているようだ。神社は日本人以外には信仰対象として定着しなかったので、中国人の統治下になってから他の目的に転用されるのは普通の事なのだろう。

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武徳殿
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台南市街地上空を飛ぶ台湾空軍F-CK-1(經國號)

孔廟から南東へ5分ほど歩くと、17世紀に宗主国のオランダを追い出して台湾を建国した鄭成功チェン チェンコンを祀る延平郡王祠イェンピンジュンワンクーに着く。日本統治時代も、ここは鄭成功を祀る開山神社だったが、台湾国民党は日本人が作った宗教施設を良しとせず、すべて鉄筋コンクリート製の建物に建て替えられてしまっている。

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延平郡王祠
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延平郡王祠の鄭成功騎馬像
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大南門(寧南門)

延平郡王祠から西へ、18世紀、台南府城(台南旧市街)を取り囲んでいた城壁に開けられた門の一つ、大南門ダーナンメン(寧南門)がある。かつて城門は5箇所あったそうだが、現在残っているのは大南門だけ。かなり改修されて、ほぼ改築に近いくらい魔改造された門から歴史を感じることはむつかしそうだ。門楼の上からは隣接する建興国民中学校の校庭が見える。この蒸し暑い中、よたよたと中学生が走っている。日本なら熱中症にかかるので体育の授業が中止されるくらいの暑さだが、台湾では気温の基準が違うのだろう。門の敷地に隣接して、中世にから近世の石碑が並べて展示されている。

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旧 林百貨

もう、この辺りであまりの蒸し暑さに体力が尽きかけてくる…。忠義路を北へ。日本統治時代の百貨店「林百貨」が、セレクトショップ的に復活開店している。宗教施設は許容できないけど、商業施設は旧宗主国のものでもOKなのね。人の心とは難しいものだ。さらに少し北、天壇の入口にあるセブンイレブンで休憩。野菜ジュースとクリームを挟んだロールパン58 NT$(186円)を購入。

林百貨付近から北側は、道路の両側にアーケード付きの商店が並ぶ市街地中心部。日陰を歩くことが出来て少しは楽だ。媽祖を祀った大天后宮ダーティエンホウゴン。建物は17世紀のものだ。隣には、これも16世紀に建てられた関羽を祀った祀典武廟スーディアンウーミャオがあり、双方に参拝する。さらに、すぐ北側にある赤嵌楼チーカンロウに入場。ここは観光地なので入場料が50元。かつて台湾島を開拓したオランダ人が、この島で初めて開設したプロヴィンティア砦の跡地だ。17世紀、鄭成功がオランダを撃退した後にプロヴィンティア砦を破壊し、その跡地に建てたのがこの赤嵌楼だ。今残っているのは日本統治時代に復元されたものだそうだ。復元するなら、嘘っぽい木造の建物より、オランダ時代の石造りの城を復元したほうが観光的にはよかったのではと思う。

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大天后宮
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祀典武廟
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赤嵌楼
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赤嵌楼北側のプロヴィンティア砦跡

そろそろ、鉄道駅に戻るとする。赤嵌楼から民生緑園のロータリーに向かう途中に、玉皇大帝(天公)を祀った天壇玄天上帝を祀った北極殿に参拝する。天壇には、ただ一文字「一」と書かれた扁額が建物に掲げられている。台南市では、この天壇の「一」の扁額のほか、隍廟の「爾來了」の扁額、竹渓寺の「了然世界」の扁額の3つを『三大名扁額』と呼んでいるそうな。日本人的には、「一」しか文字が理解できない…

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北極殿
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天壇

民生緑園のすぐ脇には、日本統治時代の台南測候所の建物が残っている。ここが中近東であったら、ミナレット付きのモスクとも見えなくもない建物だ。民生緑園からは中山路をまっすぐ歩いていけば台南車站だ。新光三越の少し手前に、活力麺館という熱中症気味の私にはピッタリの元気が出そうなラーメン屋があったので入ってみる。冷房の効いた店内で90 NT$(288円)の牛肉麺とご飯セットを食べると、活力が出たような…。大学生や高校生が次々と入ってくるので、人気のラーメン屋さんなのだろう。12時20分、台南車站に到着。改札口の出発案内には、12時30分発の莒光號ジューグァンハオ(急行列車)が2分遅れで出発すると表示されている。切符売り場の行列に並んで、出発ギリギリに切符を購入できた。

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旧 台南測候所
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牛肉麺 (活力麺館)
Train
台南車站(12:32発)→ 高雄車站(13:12着)
台鐵 莒光號, 運賃 80 NT$(256円)
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莒光號(台南車站)

朝、台南まで乗車した自強號は立ち席が出るくらい満員だったが、帰りの莒光號は乗客もまばら。時間帯によるのか、特急が人気があるのか…。車内販売で弁当や飲み物も売りに来るので、これだけ空いているのが分かっていたら車内で台鐵弁当を食べるのも悪くはなかったかな。

Kaohsiung - Taiwan (高雄 - 台湾)

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高雄に戻り、セブンイレブンで明日の高速鐵道の切符を買う。コンビニのマルチ端末で時刻表を見ながら切符が買えるのは便利だ。中国語(漢字)表示なので、まあ、たいていの日本人なら問題ないはずだ。マルチ端末から出てきた仮予約のレシートを、レジに持って行きお金を払うと切符と引き換えてくれる。

美麗島站東側の南華觀光購物街を見に行く。大陸中国から来た旅行客が爆買(?)している女性用の衣類や日用雑貨店が並んでいる。夜は、ここもジャンクフード屋台の並ぶ夜市になるそうだ。高雄車站から西へ、高雄高級中学の横にある三鳳中街観光商圏へ。こちらは、中近東のスパイス・スークのような感じで、香辛料や乾燥椎茸、乾燥貝柱などを扱う店が並んでいる。中東のスークに行ったことない人にとっては新線な体験が出来る場所かも…。ちなみに、高雄高級中学は日本の高校にあたる教育機関だが、この学校は日本統治時代の1922年に創立した旧制中学だそうだ。日本でも旧制中学からある高校は優秀な進学校なので、多分ここもそうなのだろう。

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捷運 美麗島站コンコース
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三鳳中街観光商圏
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鶏排飯 (正忠排骨飯)

夕食は昨日の排骨飯を食べた正忠排骨飯で鶏排飯ジーパイファン(70 NT$,224円)を食べ、さらにホテルの斜め向かいの店で酸辣麺サンラーミェン(60 NT$,192円)を食べる。毎日、台湾のソウルフード食べ歩き状態…。

Hotel
金馬大飯店 Riverside Hotel, 512号室
1,273 NT$(4,073円)

June 28, 2016 (Tuesday)

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高雄車站

7時少し前、今朝も昨日までと同じく八徳一路の豆漿屋に行き朝食。餃子5個と肉包、豆漿で58 NT$(186円)。いったんホテルに戻り、荷物をまとめてチェックアウト。なかなか快適なホテルだった。台湾高速鐵道始発の左營車站は、台鐵でも捷運(地下鉄)のどちらでも行ける。今日はホテルから駅が近い台鐵で行くことにする。

Train
高雄車站(08:10発)→ 新左營車站(08:21着)
台鐵 區間車, 運賃 15 NT$(48円)

台湾高速鐵道の運営方法は日本のJRを真似ているので、中国大陸と違い当日乗車する切符ならいつでも改札を通り抜けられる。セキュリティ的にはどうなのかなと疑問に思うが、乗らない列車の写真撮影できるのは、個人的にはありがたい。

今日乗る9時発の「各站停車」台北行きは、8時41分に左營車站に入線した。大学生と思われる若者が大量に下車する。やはり、今週から夏休みなのだろう。車内清掃が入るので、すぐには乗車できない。折り返しの時間を利用して人海戦術で清掃するのも、日本の新幹線と似ている。座席の方向が自動的に方向転換しないのは、この車両がJR東海のものを忠実にコピーしたからなのだろう。

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台湾高速鉄道 左營車站 700T形電車
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700T形電車 車内
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セブンイレブンで購入した台湾高速鐵道 左營-苗栗 切符 (バーコードで改札機を通るタイプ)
Train
左營車站(09:00発)→ 高鐵 苗栗車站(10:26着)
高鐵 818次 2車 6E號, 運賃 1,015 NT$(3,248円)

9時ちょうど、滑らかな加速で出発した列車は、水田や町工場、住宅などが入り乱れる郊外の景色の中を進んでゆく。日本の新幹線に乗っているのと変わりない感覚だ。乗客数はまばらで、乗車率3割程度だろうか。車両の貫通ドアの上にある電光掲示板に「中日新聞ニュース」が流れないので、ここが台湾だと改めて気付かされる。途中駅は、どこも市街地から離れた郊外に駅を造ったため、乗客にとってはさぞ不便だろう。しかし、市街地を走らないということは日本のように速度制限が掛かりまくるという事がない利点もある。途中駅で数度、「直達」列車に追い抜かれる。10時26分、ほぼ遅れることなく高鐵苗栗車站ミャオリー チェージャンに到着した。

Miaoli - Taiwan (苗栗 - 台湾)

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高鐵 苗栗車站(左)と、新設工事中の豐富車站(右)

この站は去年の12月に出来たばかりの新駅だ。田園地帯のど真ん中に駅を造るのは、日本なら政治的配慮という悪しき慣習だが、ここではどうなのだろうか。下車した乗客は20〜30人程度。長いエスカレーターに乗って1階コンコースへ。私以外の全ての人は、迎えの車か駅前広場のバスに乗るようだ。駅を出ると目の前には雑草が生い茂った空き地が広がっている。空き地の中に敷かれた道路を10分ほど歩き、豐富車站フォンフー チェージャンに向かう。途中に看板くらい立てておけばよいものを、乗客はスマホのGPSナビで歩けというのだろうか。

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豐富車站に到着する區間車

豐富車站の駅舎はまるで廃墟状態の無人駅で、これが高速鉄道との乗換駅ですか…。高速鉄道站に隣接して新駅の工事をしているので、いずれ廃站になるのは間違いないのだろうが、暫定としても高速鉄道乗換駅としてありえない状況。日本の新幹線をコピーしても、その接客精神まではコピーしきれなかった模様。 (※ 2016年7月のダイヤ改正で、高鐵苗栗駅は乗客数の実績が少な過ぎたため、停車列車数が減便されたそうだ)

豐富車站には自動券売機や乗車証明書発行機すら無いので、やってきた電車に「無賃乗車」。数分で次の苗栗站に到着。

Train
豐富車站(10:43発)→ 台鐵 苗栗車站(10:47着)
台鐵 區間車, 運賃 15 NT$(48円)

台鐵苗栗車站ミャオリー チェージャンの改札口で事情を話して運賃精算してもらう。駅員さんは日本語を話せる人で助かった…。站舎は改築され、站の南に隣接する鉄路管理局方向には駅前広場が新たに造られている。鐵道文物展示館ティエダオ ヴェンウー ツァンシーグァン(鉄道博物館)は鉄路管理局の引き込み線に造られたこぢんまりした施設だ。台湾では鉄道博物館はここだけのようだが、大宮や京都にあるのと比べると、とんでもなく簡易的なものだ。係員も居らず入場無料なので、近所の人や一部マニア向けのものなのだろう。私が行った時には、近所の子供連れの家族1組だけが遊びに来ていただけだ。

それでも展示車両の説明板には英語・日本語・韓国語が併記されていて、外国人観光客が来ることもあるのだろう。展示館の入り口付近には、CT152蒸気機関車(日本国鉄8620形蒸気機関車)が、その後ろにはDT561蒸気機関車(日本国鉄9600形蒸気機関車を米国でOEM生産した台湾総督府鉄道600形蒸気機関車)が鎮座している。日本でも台湾でも、同一シリーズの機関車が主力として活躍していたのだろう。

日立製のR6ディーゼル機関車(日本国鉄DF91形ディーゼル機関車)や、GE製のS405ディーゼル機関車阿里山森林鉄路や製糖工場で使われた機関車なども展示されていて、1970年代までの主な機関車類を見ることができる。

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CT152蒸気機関車
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DT561蒸気機関車
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阿里山森林鉄路SL28号蒸気機関車
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R6ディーゼル機関車

30分ほど見物して、站前のファミリーマートで高速鐵道の切符を買い、站に戻る。改札口横の売店で台鐵便當タイティエ ビェンタン(60 NT$, 192円)を買って、再び列車に乗って高速鉄道駅に戻る。 台鐵(在来線)で台北に行くこともできるのだが、高速鐵道の全線完全乗車するために、値段は高くても高速鐵道を選択。

在来線と高速鉄道の比較はこんな感じだ。30分早く到着するために、値段倍出したいですかの世界…

Train
台鐵 苗栗車站(11:35発)→ 豐富車站(11:40着)
台鐵 區間車, 運賃 15 NT$(48円)

豐富車站で下車。幼稚園の団体も下車したので、無人駅の駅舎が賑やかだ。再び高鐵苗栗車站まで炎天下の中を歩き、冷房の効いた駅コンコースのベンチで台鐵便當(排骨飯)を食べる。日本の弁当といえば幕の内弁当、台湾は排骨飯というのが定番メニューなのだろう。中国大陸では豚肉や牛肉、鶏肉と野菜を炒めたものや麻婆豆腐など様々な「駅弁」を体験したが、定番というのはなかったような気がする。駅構内のファミリーマートで伊藤園のお茶(29 NT$, 92円)を買って、長いエスカレーターに乗ってプラットホームに上がる。地上約27mのプラットホームからは、周辺の「空き地」が見渡せる。遥か台湾海峡の方には高速道路の高架や住宅がポツポツと見えているくらいで、駅周辺には何も無いようだ。

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高鐵 苗栗車站に入線する830次台北行
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苗栗車站で購入した台鐵便當
Train
高鐵 苗栗車站(12:26発)→ 台北車站(13:18着)
高鐵 830次 7車 3E號, 運賃 410 NT$(1,312円)

「各站停車」台北行きに乗車する。朝乗ってきた車両は、乗客は窓際の座席のみに埋まる程度だったが、今回乗る列車はほぼ満員。明後日7月1日に、高鐵が台北から南港まで延伸開業するため、「台北」行きという列車に乗れる機会は今後ほぼ無くなる。

苗栗付近はうす曇りだったが、台北に近づくほど雲が厚くなってくる。板橋車站パンキャオ チェージャンからは地下路線となり、台北車站タイペイ チェージャンはホームドア付きの地下駅だ。乗降客が多いのに、駅のホームが狭いので乗客が溢れんばかりになっている。

Taipei - Taiwan (台北 - 台湾)

駅前地下街を通り、予約したホテルに最も近い台北郵局出口で地上に出る。空は真黒な雲に覆われていて、どこからともなく雷鳴も聞こえる。足早にホテルに向かい、急いでチェックイン。外を見ると、土砂降りの雨になっている。運よく雨にぬれずに済んだ。

雨が止むまでホテルの部屋で過ごす。テレビのニュースでは、雷に打たれて1人死亡と言っている。道路が冠水して川のようになっている風景も映している。雨が止んだ15時過ぎに外へ。西門シーメン付近の繁華街をぶらっと歩いて、鶏排飯のセット(85NT$,272円)を夕食として食べ、さらに歩いていたら小腹がすいたので小吃シャオチー店で梅子紅茶メイズ ホンチャ(25 NT$, 80円)と切仔麺チエザイミェン鶏肉飯チーローファン(各35 NT$, 112円)を食べる。もう、ほぼ毎日台湾のジャンクフード食べ歩き状態になっている…。

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延平南路の力歐時尚旅館(右)と北門(左奥)
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大雨が止んだ直後の西門 漢中街
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西門 漢中街の365台湾小吃
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梅子紅茶、鶏肉飯 (365台湾小吃)
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中華民國總統府

総統府ツォントンフー(旧台湾総督府)を見に行ってみる。蔡英文ツァイ インウェンが新総統になって1か月。中国大陸の政府と半ば敵対関係になったため、総督府の建物の警備体制が上がっている。一般見学は数カ月間中止になり、前の歩道では立ち止まることも写真を撮ることもできない。民主主義が定着したように見えても、やはり代表者1名を差し替えれば国の方向が劇的に変化する不安定な国なのだろう。

Hotel
力歐時尚旅館 Rio Hotel, 105号室
1,085 NT$(3,472円)