マルタ、イタリア、サンマリノ 旅日記 :
   リミニ、サンマリノ、ラヴェンナ、モデナ

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December 19, 2007 (Wednesday)

Firenze - Italy (フィレンツェ - イタリア)

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ETR500 2等車の車内
ETR500, 2nd class coach

7時45分、ホテルをチェックアウト。外はまだ太陽は出てないが快晴。気温は0℃位。8時14分のミラノ行きユーロスターに乗る。ローマから来た列車は案の定10分遅れでやって来る。昨日の夜、フィレンツェに到着したときに切符を買ったが、2等車の車内は半分くらいの席が埋まっている状態。急いで切符を買わなくてもよいということか... とたかをくくっていたら、フィレンツェに戻ってくるときに泣きを見ることになった(詳しくは12月22日の日記にて)。

Train
Firenze S.M.N.(08:25発) → Bologna Centrale(09:20着), Bologna Centrale(09:35発)→ Rimini(10:45着)
ES9426, IC713 運賃 25.5ユーロ(4180円)
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真冬のアドリア海の海水浴場(リミニ)
Rimini beach at winter

雪の北アペニン山脈を越えて、1時間でボローニャ着。イタリア国内では最も長い35kmのトンネル(Wikipedia記事)を通過したはずだが、トンネルだらけでよく分からなかった。10分ほど遅れたので、乗り継ぎ時間5分でバーリ行きインターシティに乗車。よくこんな乗り継ぎ時間短いのを売ってくれたものだ。ユーロスターはすいていたが、インターシティは満員。列車はひたすら真っすぐのエミリア街道に沿った線路を南東へ。途中の駅から乗ってきたお客さんは、コンパートメントの通路にギュウギュウ詰めの状態だ。10時40分、アドリア海に面したリミニ着。

インターネットで予約しておいた海岸沿いのリゾートホテル Hotel Biancamanoへ。真冬のリゾート地ということで、マルタの時と同じく宿泊費は格安の1泊25ユーロ。チェックインして荷物を部屋に置いて、今度はサンマリノに向けて出発。

San Marino (サンマリノ)

Bus
Rimini(12:00発) → San Marino(12:50着)
Benedettini 運賃 3.4ユーロ(560円)
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ティターノ山上のロッカ・グアイタ
La Rocca (Rocca o Guaita)

リミニ駅前より12時のバスに乗り、約1時間掛けてサンマリノへ。サンマリノは小高い岩山(ティターノ山)の上にあり、途中から雪が積もっている。都市国家なのか、岩山国家なのかは知らないが、よくこんな小さな国が独立を保てたものだ。Wikipediaの記事によれば、『19世紀のイタリア統一時に窮地に陥ったガリバルディ(Wikipedia記事)を救った功績により、統一後のイタリアより独立が確認された』と書かれている。

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リミニから到着したバス (カルシグニ広場)
Bus from Rimini (bus stop at Piazzale Marino Calcigni)

岩山の頂上にへばり付くように旧市街が作られていて、バスは狭い雪の山道を登っていき、旧市街のすぐ下にあるカルシグニ広場が終点のバス停。バスから降りたのは、私とロシア人家族とみられる数人のみ。真冬で、大雪のサンマリノに来る観光客なんていないだろう... 普通は。 ただし、ロシア人はこれしきの雪や寒さでは何とも思わないんだろうね。

バス停のある駐車場から階段をひたすら登って聖フランチェスコ門を通って旧市街に入る。クリスマスマーケットの露天が並んでいるが雪にうもれて休業中、旧市街の中の土産物屋やレストランなどはほとんどが閉店しているように見える。もちろん、観光客なんて誰も歩いていない。

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政庁舎と自由の女神像
Palazzo Pubblico and Liberty statue

旧市街の狭い道を行きつ戻りつ登って行くと、政庁舎のある広場にでる。伝統的な衣装を見にまとった衛兵が、見つめる客が誰もいない広場を行進し、自由の女神像の横の階段を下っていく。サンマリノ聖堂は固く門を閉ざし、すぐ横にあるバラ園は雪で凍り付いている。

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サン・マリノ聖堂
Basilica di San Marino

サンマリノ聖堂よりリミニ側(アドリア海側)は断崖絶壁になっていて、眼下には雪の積もったサンマリノ国の麓の村々と、20kmほど向こうのリミニの街が見えている。断崖沿いに雪の小路を歩いて行くと、3つある塔(Wikipedia記事)のうちの一番北側のロッカ・グアイタ砦に辿り着く。入り口の入場券売り場で、今日は一番南側の塔まで行くのは難しいだろうからということで、2箇所に入場できる券を購入。4.2ユーロ(690円)。

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ロッカ・グアイタ
La Rocca (Rocca o Guaita)

展示されていた説明図によれば、塔の基礎部分(石垣の部分)の下半分が12世紀ごろ・上半分が15世紀ごろに造られたもので、見晴台の建物の部分は20世紀になってから復元されたものらしい。見晴台の上から見る景色は、南側の別の砦がある所を除いて、遮られるものもなく、まさに絶景。ただし、猛烈な風で内部にまで雪が吹きこんできているので、この時期は寒いことこの上なしだ。牢獄として建造された砦だそうだが、冬は地獄だったでしょうね。囚人が凍死しちゃうんじゃないでしょうか...。

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チェスタの塔
La Cesta

ロッカ・グアイタ砦を出て南へ。雪の山道を登り降りして、3つの塔の真ん中にあるチェスタの砦へ向かう。日本人夫婦とすれ違い、記念写真の撮影を手伝ってあげる。チェスタの砦は内部が武具の博物館になっていて、暖房も入れられている。さらに南に、3番目の砦のモンターレの塔が見えるが、少し離れた独立した頂の上にあるので、さすがに雪の中の山道を歩いて行こうとは思わなかった。

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ティターノ ホテルとガリバルディ像
Hotel Titano and monument Garibaldi

チェスタの砦から旧市街の方向へ戻る。この辺りが旧市街の南端のようで、城壁の南門であるフラッタ門の所に出る。旧市街には、ちらほらと観光客が歩いているのが見られる。そろそろ15時で日も暮れようとする時間だが、こんな遅い時間になってから観光に出てくる人もいるようだ。

Bus
San Marino(15:10発) → Rimini(16:00着)
Benedettini 運賃 3.4ユーロ(560円)

Rimini - Italy (リミニ - イタリア)

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トレ・マルティリ広場
Piazza Tre Martiri

リミニ駅前でバスを降り、旧市街へ向かう。夕方になり辺りが暗くなると、旧市街中心部のトレ・マルティリ広場のクリスマスツリーに点灯され、広場から東西、南北に伸びるアウグスト通りやガリバルディ通りにもイルミネーションが点灯された。昼間に訪れたサンマリノと違い、観光客なのか地元の人なのかは分からないが、たくさんの人が旧市街に集まってきている。

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演説するカエサル像
Gaius Julius Caesar statue

広場の端には、演説する姿のカエサル像がある。紀元前49年、リミニのすぐ北側を流れるルビコン川を渡った(Wikipedia記事:ローマ内戦)カエサルが、当時はアリミヌムと呼ばれていたこの場所でローマ軍団を前に演説したことを示しているようだ。

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カブール広場とパウルス5世像
Piazza Cavour and Pope Paul V statue

カエサル像の前を通り、アウグスト通りを進んでいくとカブール広場という市庁舎のある広場に出る。こちらにもクリスマスツリーがあり、広場の中心にはローマ教皇パウルス5世像が鎮座している。ちなみに、江戸時代に慶長遣欧使節の支倉常長が謁見したのはこの教皇だったそうだ。

切り売りのピザ屋があったので、普通のピザ(1.5ユーロ)と何も具が乗っていないマルゲリータ(1.3ユーロ)を軽く食べて夕食。まあ、これだけじゃあ飲み物も飲んでないしということで、鉄道の線路を挟んで旧市街と反対側にあるリゾート地のホテルの近くまで戻って、マクドナルドに入る。

Hotel
Hotel Biancamano 608号室
25ユーロ(4100円)/1泊

 

December 20, 2007 (Thursday)

Rimini - Italy (リミニ - イタリア)

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アウグストゥスの凱旋門
Arco di Augusto

ホテルのベランダから、サンマリノの岩山が朝日で真っ赤に染まっているのが見える。肉眼でも、昨日登った3つの塔がはっきりと見える。ホテルの朝食は、同じ3つ星ホテルのマルタで食べたものより少し貧弱。
7時40分チェックアウト。駅まで行き、ラヴェンナまでの切符を買う。3.1ユーロ(500円)。1時間乗ることを考えれば、日本とさほど変わり無い価格設定。

列車が出るまでの間、1時間ほどあるので、早朝のリミニ旧市街を見に行く。
カブール広場からシジスモンド城に続く道に出ている露天が、こんな朝早くから店開きしている。大抵の町では朝早く開くのは食料品の露天なのだが、ここでは衣料品や雑貨系... 早朝からそういうの売れるんですかね。韓国人の夫婦らしき人を見かける。男のほうがハングル文字をでっかく書いたジャンパーを着ていた。国旗を書いてあるより目立つのに、恥ずかしくないのだろうか。

Train
Rimini(09:35発) → Ravenna(10:40着)
R11594 運賃 3.1ユーロ(510円)

リミニを出発した最新鋭の車両を使ったローカル列車は、ヨットが浮かぶ水路とマレッキア川(Marecchia)の鉄橋を渡り、アドリア海沿いの"夏の"リゾート地の町の中をゆっくりと走っていく。車窓には人影は見えず、駅で列車に乗り込んでくる客もいない。かの有名な「ルビコン川」(Wikipedia記事)はどの川なのか、車窓にそれと分かるようにでっかい看板でも立ててくれないと気付かない。列車が渡る鉄橋は、どれもドブ川程度の小さな川ばかり...。2000年前には国境線の大きな川だったんだろうと、想像だけをふくらませる。

Ravenna - Italy (ラヴェンナ - イタリア)

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Provincia di Ravenna

ラヴェンナ駅に到着。駅にはコインロッカーが無いため、駅前のレンタルサイクル屋さんに荷物を預ける。2.5ユーロ(410円)。ダンテの墓を見て、街の中心のポポロ広場へ。広場には時計塔と、その反対側に聖人を頂いた2本の円柱が建っている。まだ人通りも少ない広場、一角のカフェの辺りにお年寄りが大量に集まっている。老人会でもやるのかな...

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サン・ヴィターレ教会
Basilica di San Vitale

ガイドブックによれば一番の見所であるサン・ヴィターレ教会(Wikipedia記事)へ。6世紀に建てられた3階建てはあろうかという巨大な吹き抜けの聖堂内部は、聖人を描いたモザイク画が一面に貼りつけられている。モザイク画ならイスラム世界や東方正教会の聖堂でもよく見かけるが、一体どこが珍しいのか...。Wikipediaには『東ローマ帝国での聖像破壊運動の影響を受けることはなく、初期ビザンティン美術の美しいモザイク画が残る』という辺りが売りであると書いてある。なるほどね。

教会の敷地内に、ガッラ・プラキディア廟堂という建物がある。こちらは5世紀に建てられたローマ帝国皇帝テオドシウスの娘ガッラ・プラキディアの墓ということだ。こちらは、サン・ヴィターレ教会よりもっと照明が暗く、写真撮影どころじゃない暗さだ。内部は、もちろんモザイクタイルの聖人画。

イタリアに来て初めて、日本人団体を見かける。それも2組も。クリスマスは普通は団体観光しないのがヨーロッパ人のコモンセンスなのに...。

Train
Ravenna(12:35発) → Bologna Centrale(13:50着), Bologna Centrale(14:30発)→ Modena(15:00着)
R3004,? 運賃 6.8ユーロ(1120円)
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モデナ駅に到着した、ボローニャからの列車
Modena station, train from Bologna

駅構内のマクドナルドでマックチキン メニュー(3.3ユーロ)を買い、プラットホームで列車を待ちつつ昼食。まず、ボローニャまでの列車に乗り、そこでピアツェンツァ行きに乗り換えてモデナまで。今日は、モデナのユースホステルに泊まることにする。

Modena - Italy (モデナ - イタリア)

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ポルチコの連なる繁華街エミリア・チェントロ通り
Via Emilia Centro

モデナの駅前、微妙に寂れた建物が続いている。観光地じゃない、って事だよね。ユースホステルは駅から600mほどのところ、旧市街と駅の中間地点あたりにある。クリスマスで客がほとんど居ないのか、ほぼ開店休業状態。旅行者としては、営業してくれてるだけでありがたい。

荷物を置いて、旧市街へ。軍学校が入居しているドゥカーレ宮殿前を通って旧市街の地域に入ると、道路も建物も小奇麗になって、繁華街の雰囲気が出てくる。街の中心は大聖堂と市庁舎があるグランデ広場なのだろう。今にも沈みかけの夕日が、市庁舎の時計塔と大聖堂の尖塔を強烈に照らしている。

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グランデ広場、市庁舎、クリスマス電飾
Piazza Grande, Palazzo Comunale (city hall)

大聖堂(Wikipedia記事)は残念ながら修復工事中で、尖塔が足場で覆われている。夕暮れまで少し時間があるので、旧市街の西端辺りにあるケバブ屋で夕食。4.8ユーロ(780円)。この店を探すのもちょっと苦労したので、旧市街で手軽に食べられるファストフード的な店って、あまり無いみたいですね。

17時ごろ夕暮れ。グランデ広場には巨大な彗星か流れ星かのイルミネーションが出現。市庁舎のポルチコ(アーケード)には、クリスマスだからだろうか、美術品などを売る店が出ている。先ほどまであまり人通りが無かった旧市街中心部も、夕暮れ後はたくさんの人がポルチコの中を歩いている。

Hotel
YHA Ostello San Filippo Neri 306号室
15.5ユーロ(2540円)/1泊 + YH会員証 6ユーロ

 

December 20, 2007 (Thursday)

今日も快晴。7時30分駅へ向かう。7時55分、通勤客でそれなりに混雑しているピアツェンツァ行きの普通列車に乗る。日の出直前、車窓を流れ去る景色は霜が降りて一面に真っ白な畑。車内の液晶TVに出ている気温では、0℃。寒いはずだ...。速度も表示されていて、150km/hでずっと走っている。高速列車ユーロスターも同じ路線を、同じ所要時間で走っているので、軌道の設計が150km/h? ほぼ一直線の路線(Wikipedia記事)なんだから、もうちょっとスピード出るんじゃないのと思う。

Train
Modena(07:55発) → Parma(08:25着)
R2124 運賃 3.5ユーロ(570円)

Parma - Italy (パルマ - イタリア)

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大聖堂
Cattedrale di Parma

パルマ駅に到着。駅構内のカフェでハムサンドとカプチーノで朝食。3.7ユーロ(600円)。駅から旧市街の方向へ向かう。通勤客だろうか、みんな寒そうに歩いている。朝日で黄金色に照らされているピロッタ宮殿(Wikipedia記事)の巨大な壁の横を通って旧市街へ。ガイドブックで見所と書かれている大聖堂に行ってみる。

大聖堂に負けないくらい巨大な洗礼堂が、大聖堂の横にどっかりと建てられている。10〜11世紀に建てられた大聖堂(Wikipedia記事)は、『イタリアでも重要なロマネスクの建築物』だということだ。洗礼堂も同じく11世紀、鐘楼は13世紀のものだそうだ。内部の写真撮影は禁止。最近は写真撮影禁止の教会が増えて残念だ。余り照明もなく、薄暗い中を壁に描かれたフレスコ画を見る。もしかしたら、アホな観光客がフラッシュを光らせるから、一律禁止なのかも。

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ガリバルディ広場の総督邸宅
Piazza Giuseppe Garibaldi, Palazzo del Governatore

大聖堂の裏手に建つサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会。大聖堂には無かった回廊がこちらには付いている。写真撮影は禁止されていないので、こちらにはあまり観光客が来ないのだろうか。どちらにしても、真冬のこの時間帯には、大聖堂であれ何であれ、観光客なんてほとんど来ていないのだけどね。

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ピロッタ宮殿とパルチザン記念碑

Palazzo della Pilotta and Monumento al Partigiano

街の中心と思われるガリバルディ広場へ。ガリバルディ像の背後にそびえる総督邸宅の時計塔には、えらく複雑な日時計が描かれている。時間だけじゃなく、南中時の太陽を使って月日をも分かるようになっているスグレモノだ。駅に戻る途中、ピロッタ宮殿前に拳銃を構える男の像を見かける。何だろうなと思って家に帰ってから調べてみると、パルチザン記念碑ということだ。Wikipediaでは、『第二次世界大戦中、パルマはパルチザン運動の強力な中心地であった』とも書かれている。

Train
Parma(10:35発) → Bologna Centrale(11:45着)
R11535 運賃 5ユーロ(820円)

Bologna - Italy (ボローニャ - イタリア)

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独立通りのアーケード(ポルチコ)
Arcade , Via dell'Indipendenza

アンコナ行きの普通列車に乗って、ボローニャへ。駅から旧市街中心まで続く大通りは、ポルチコ(アーケード)が延々と続いている。雨の日にはさぞありがたがられるだろう。途中の8月8日広場には巨大な露天市。他の国では、食料品や古道具、日曜雑貨や電気品も売っているのだが、どうもイタリアの露天は衣料品と靴ばかり。地元のお客さんは衣料品にしか興味ないのだろうか。だからこそ、イタリアはファッションブランドでは世界トップシェアを取れるんだろうね。

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市庁舎とマッジョーレ広場
Palazzo d'Accursio/Palazzo Comunale

旧市街中心のマッジョーレ広場に到着。観光客はほとんどおらず、地元の人ばかり。ネプチューンの噴水とクリスマスツリー。夜になると綺麗にライトアップされるんだろう。すぐ傍らのポデスタ宮殿のカフェでくつろぐ人たち。平日なのにのんびりしていていいですね...。12時30分に閉館するからと、サン・ペトロニオ教会に閉館間際に入る。街の中心部にある有名な教会なのに、内装は質素で巨大な柱のあるがらんどうにしか見えない。

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ガリセンダの塔、聖ペトロニウス像
Torre Garisenda, San Petronio statue

中世、この街には180本を超える塔が建てられていたそうだが、現在は20本ほどしか残存していないそうだ(Wikipedia記事)。そのうち『ボローニャの塔』の呼び名で有名な塔を観に行く。マッジョーレ広場北端から東を見ると、確かに大小の2本の塔が道路の奥に見える。近づいてみると、レンガで出来た角柱。アシネッリの塔(高さ97m)とガリセンダの塔(同48m)というそうで、低い方のガリセンダの塔は地面のところから既に傾いている。『建設理由は不明で、その後時代が下り牢獄や見張り台、店舗や住宅として使われていた』とのことだ。何とも謎な建物だ。

塔のすぐ近く、切り売りのピザ屋を発見。昼食にミートボールが乗ったようなピザ1枚1.2ユーロを食べる。ボローニャ駅構内で食べた小さいのが2.5ユーロだったのに比べれば、お得だ。

考古学博物館へ。閉館30分前ということで、無料で入れてくれた。ボローニャ付近で発掘された石器や壷が、ものすごい数並んでいる。地下にはエジプト文明の出土品も...。カイロの近くのサッカラのものらしい。イタリアの大学が発掘したのだろうか。(たいていは、イギリス、ドイツだと思っていたが)

Train
Bologna Centrale(14:30発) → Modena(15:05着)
運賃 2.7ユーロ(440円)

列車でモデナに戻る。ボローニャ駅も帰りの普通列車も、クリスマス休暇で帰省する人でいっぱいだ。明日はフィレンツェに行くが、はたして列車の混み具合はいかほどか...。

Hotel
YHA Ostello San Filippo Neri 306号室
15.5ユーロ(2540円)/1泊 + YH会員証 6ユーロ