シベリア鉄道でロシア横断 旅日記 : モスクワ→サンクトペテルブルク

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July 11, 1998 (Saturday)

Москва/Moscow - Россия/Russia (モスクワ - ロシア)

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ヤロスラフスキー駅に到着した001列車 ロシア号

train 001 Rossija arrives at Yaroslavsky station

5時頃起床。列車は農村地帯を走っている。モスクワ都市圏の郊外列車の駅を次々と通過して行く。空はどんよりと曇り、小雨が降っているようだ。
荷物をバックパックに収め、マットレスを丸めて天井にある荷物棚に入れる。車掌がやってきて、切符を返却し、シーツを回収する。チュメニから乗ってきたおばさんに、「モスクワは物騒だから、財布はかばんの奥深くに入れておいても心配なくらいだ」との忠告を頂く。

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レニングラード駅、コムソモーリスカヤ駅、ヤロスラブリ駅

いよいよ列車はモスクワ市街を走り出す。軌道沿いにあるキロポストは20km位でとぎれ発見できない。郊外列車に追い抜かれながらも、6時15分、終着駅であるヤロスラブリ駅に到着する。部屋の人々と別れの言葉を交わし、ホームに降りる。駅舎の横で配られていた宣伝入り地下鉄路線図を手に入れる。表通りから駅を振り返ると、左よりレニングラード駅(РЖД)、コムソモリスカヤ駅(地下鉄)、ヤロスラブリ駅(РЖД)と全然違うデザインの駅が並んでいる。

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ワシーリ大聖堂

Saint Basil's Cathedral

地下鉄のトークンを5枚(10ルーブル, 230円)買って、地下鉄の駅に入る。トークンは500円硬貨の大きさで透き通った緑色のプラスチック製だ。コムソモリスカヤ駅の内装は、ロンドンのベーカー・ストリート駅に似ている。小型の深緑の車両が2分おきくらいに走っているソコーリニチェスカヤ線に乗り、アホートヌイ・リャト駅で降りる。今年開業したマネージ広場地下街を通ってクレムリン前に出る。早朝のため、ほとんど人影が無い。さらに、赤の広場(クラースナヤ広場)を抜けて世界有数の大きさを誇るロシア・ホテルに入る。ユース・オリンピック関連の混乱でイズマイロボのガンマ・ホテルがキャンセルされて、差額無しでこちらに泊まれる事になった。7時30分、チェックイン。部屋番号は10251号室。10階に行き、エレベーターホールのデジュールナヤに鍵が欲しいと言うと、向こうの方にみえるデジュールナヤが持っているという。両側に部屋の並んだ廊下が延々と向こうの方まで続いている。突当たりが良く見えないほど向こうの方だ。無事鍵を手に入れ、建物の角から2番目の10251号室に到着。

手持ちの食料で朝食を摂り、再び1階に降りる。ここにもレセプションがある。部屋にあった案内図によれば、東西南北の4つの入り口にあるようだ。ホテルの建物が1街区にわたっているので、それぞれの場所に行くのが非常に遠い。外に出ようとすると、猛烈な雨が降っている。とりあえずインツーリストの受付に行き、サンクトペテルブルクへの切符を頼んでおく。通常なら明日の夕方まで出来ないそうだが、何とか交渉して明朝もらえる事となる。部屋に戻り、テレビを見て時間を潰し、10時頃再び外に出る。

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クレムリン、イワン大帝の鐘楼

Kremlin, Ivan the Great Bell Tower

雨はやんで、雲がすごいはやさで流れている。まず、玉ねぎのような変わったドームのワシーリ寺院を見学する。16世紀に建てられた教会の内部はがらんどうに近く、外部の壮麗さとは全く異なっていた。レーニン廟周りで交通規制が行われており、赤の広場を横切れない。傍らではソビエト連邦の国旗を掲げてデモする人々が居る。レーニン廟に入場するための行列が赤の広場を横切って歴史博物館の前まで連なっている。とてもじゃないが、そんな行列に長時間並んでいられない。グム・デパートに入る。19世紀末に建てられたガラス天井付きの3階建ての商店街だ。1階と2階のバルコニーに面した通路にはブランド品を売る店が並んでいて、観光客向けの所ではないようだ。

デパートを出てマネージ広場を横切り、トロイツカヤ塔の入場口からクレムリンに入る。入場料2ルーブル(46円)と異常に安い。雨が再び降り始める。城内には各国、ロシア各州のユース・オリンピック選手団が観光に来ている。インツーリストなどの団体客優先で、個人旅行者は団体客の合間を縫って名所を見る。15世紀に建てられたウスペンスキー大聖堂ブラゴヴェシェンスキー大聖堂など、金色のドームが美しい教会が固まって建っていて、巨大大砲(大砲の皇帝)や巨大鐘(鐘の皇帝)もこの地区にある。1959年に建てられた巨大な大会宮殿(ソ連時代の中央委員会総会の議場)や19世紀に建てられ皇帝の居城だった大宮殿にぜひとも入ってみたいものだが、公開されているのは教会だけのようだ。
昼食はマネージ広場の地下街まで行き、スバーロ(イタリア料理のファストフード)に入る。パスタ、ミートボール、サラダなどを食べて69ルーブル(1587円)。

午後は天気も良くなり、トヴェルスカヤ通りをぶらぶら散歩する。夕刻、中央電話局横のマクドナルドで夕食を食べ(ビッグマック・セット 29ルーブル, 663円)、革命広場で屋外コンサートを開いていたので、見てからホテルに戻る。「革命」と名の付くところで、米国退廃文化のロック・コンサートを開くなどソ連時代では考えられない事だが、今はミリツィアの警備付きでコンサートを開いている。ちなみに7月下旬には赤の広場で音楽祭も開かれるようで、広場の真ん中ではステージの準備をしている。

Hotel
Rossiya Hotel (Гостиница Россия), room 10251
14,000円/1泊(観光ビザと共に、日本の旅行会社で予約)

July 12, 1998 (Sunday)

Москва/Moscow - Россия/Russia (モスクワ - ロシア)

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赤の広場

Red square

チェックインの時にもらった、食事バウチャーを持って21階の(食堂の部分のみ21階で、建物自体は12階建て)食堂に行く。目玉焼き・ハム2枚・チーズ・パン2枚・紅茶・オレンジジュースという質素な朝食を食べる。同じテーブルに座ったアメリカ人夫妻は、養子とする赤ちゃんを見付けに来たそうだ。確かにロシア人の赤ちゃんは人形よりもかわいいが、年取ると風船のように丸くなってもいいのだろうか。

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プーシキン広場と作家アレクサンドル・プーシキン像

Pushkinskaya Square

アルバート通りを見に行く。革命広場駅から地下鉄に乗り、スモレンスカヤ駅へ。駅の出口に向かう登りエスカレーターに乗って前方を見上げると、天井にカマとハンマーの紋章が刻まれているのが印象的な駅だ。歩行者天国のアルバート通りは、それほど人通りもなく少し寂れた感じも受ける。ここがロシア随一の繁華街ということだが、そんな雰囲気には見えないなぁ…。

スターリン様式の外務省ビルの前を通って、モスクワ川を渡る。橋からはロシア連邦議会ビル(ホワイトハウス)が見える。ソ連崩壊の混乱時に、戦車砲で攻撃されたビルだ。
キエフ駅まで行き、地下鉄に乗ってフィリョフスキー公園まで行き、住宅街を散歩する。雨が更にひどくなってきたのでロシア・ホテルに戻る。

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地下鉄 コムソモーリスカヤ駅

metro Komsomolskaya station

1階のインツーリスト受付に行き、列車の切符を受け取る。デスクのお姉さんは、盛んに送迎タクシーを売りつけてくる。地下鉄なら100円程度の距離の所に、1万円近く払うなど「日本人はみんながそんなに金持ちじゃぁないよ!」

11時、チェックアウト。今夜乗る列車の出発駅であるレニングラード駅に行く。駅に入るとコンコースの中央にレーニン像がある。地下1階の手荷物預かり所は24時間営業だが休憩時間があり、自分の乗る列車の発車時刻近くに開いている事を確認した後、バックパックを預ける(14ルーブル, 322円)。
駅周辺にあるキオスクを見て歩く。カップ用の電気式ヒーターを探すが、見つからなかった。ヤロスラブリ駅にあるカフェで昼食を食べる(フレンチトーストのセット 35ルーブル, 805円)。

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郊外の住宅街を走るトラム

tram at suburban district

地下鉄に乗り、郊外に出かける。別にここと決めていたわけではないが、1号線の終点ポドペリスコヴォ大通り駅で下車する。4階建てくらいのアパートが並んでいる住宅街で、並木がうっそうと茂り、落ち着いた雰囲気のところだ。何個所か訪れたロシアの郊外住宅地は、どこもこんな感じだ。アトクリタエ幹線道路にトラムが走っていたが、どこに行くとも解らないので今回は乗るのをあきらめた。

再び地下鉄に乗り、ルビヤンカ駅で下車。駅の地下通路には、音楽CDに混じって海賊版CD-ROMを扱う店も多数出店している。すぐ上が旧KGB本部で、地下道にもミリツィアがうろうろしているにもかかわらずである。駅の近くには、有名なボリショイ劇場がある。

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アレクサンドロフスキー公園とクレムリン

Alexander Garden and Kremlin

マネージ広場地下街まで戻ってくる。地下3階のファスト・フードの集まったフードコートがあるが、大変混雑していて入れそうにない。レニングラード駅に戻り、近くにあったスバーロに入り夕食を食べる(パスタとミートボールで53ルーブル, 1219円)。
22時頃、レニングラード駅の待合室で腹痛を起こし、構内の有料トイレ(2.5ルーブル, 57円)を2回利用する。大便器は何と和式だった、というか和式のようなしゃがんでやるタイプだった。

23時、地下2階の手荷物預かり所でバックパックを受け取る。サンクトペテルブルク行きの列車は23時〜0時にかけて数本あり、列車番号を間違えないようにホームに向かう。特急クラースナヤ・ストレラー(赤い矢号、列車番号2)は23時50分頃入線する。今回は赤い車体だ。シベリア鉄道と違って状態の良い車両を使い、朝食のランチボックスや瓶入りの炭酸水や紅茶用のカップまで置いてある。こんなゴージャスな列車に乗る時に限って腹痛である。車掌に頼んでトイレを開けてもらい、駆け込む。23時55分、レニングラード駅を発車。

Train
Moscow, Leningradsky station / Ленингра́дский вокзал(23:55発)→ St Petersburg, Moskovsky station / Моско́вский вокза́л(08:25着)D2 train, 5号車 Bed No.8, 2等寝台車運賃 239.2ルーブル(5500円)

July 13, 1998 (Monday)

Санкт-Петербург/St Petersburg - Россия/Russia (サンクトペテルブルク - ロシア)

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モスクワ駅に到着した002A列車 赤い矢号

train 002A Red Arrow at Moscow Station

7時頃目が覚める。田園地帯を走っている。コンパートメントの人々は、朝食用のランチボックスを開けているが、私は昨日の腹痛の事もあり、ランチボックスをバックパックにしまう。紅茶だけ飲む事とする。

8 時頃、サンクト・ペテルブルクの通勤圏に差し掛かり、駅にはローカル列車を待つ人があふれるようになる。8時25分、(ペテルブルクの)モスクワ駅に到着。かなりひどい下痢だったので、足元がふらついている。地下鉄の駅を探し、モスクワより安い1.5ルーブル(34円)のトークンを買って地下鉄に乗り込む。予約しているホテル・モスクワまでは地下鉄3号線に乗って1駅だ。駅はホームドアを採用しており、列車は5分に1本くらい走っているようだ。アレクサンドル・ネフスカヴァ広場駅で下車。この街の地下鉄駅は、モスクワのように内装に力を入れていないようで、単なる白塗りの壁ばかりだ。駅の出口はホテル・モスクワの側面に開いており、すぐにレセプションに行ける。

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デカプリスト広場のピョートル大帝騎馬像

Bronze Horseman at Decembrists' Square

30分ほどレセプションに並んで、やっと順番が回ってきたのでバウチャーを見せると、インツーリスト・デスクへ行けと言われる。そちらに行くと、チェックインは午後からなので、出直せと追い払われる。レセプションではロシア人のチェックインを認めていると抗議しても、取り合ってもらえない。
とりあえずエストニアに出国する鉄道切符だけでも受け取ろうと、切符の予約票を見せると、別の会社のだから隣のデスクへ行けと言われる。バウチャーには「サンクト・ペテルブルク旅行会社」と書かれているので、その会社のデスクに行く。切符を受け取りたいと申し出ると、部屋番号を教えて欲しいと言う。「… …などの理由で、チェックインできなかった」と言うと、デスクのおばさんが、レセプションまで連れていってくれ、強引にチェックインしてくれる。さすが正規の旅行代理店経由で予約していると強いものである。無事、チェックインを済ませ部屋に向かう。
このホテルもかなり大きく、割り当てられた5083号室は湾曲した建物の中間辺りにあった。部屋に荷物を置いて、列車から持ち出した朝食のランチボックスを半分食べる。

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聖イサク大聖堂

Saint Isaac's Cathedral

外へ出ると、足元がまだふらついている。地下鉄に2駅乗って、ゴスチヌイ・ドヴォル駅で下車。駅構内のキオスクで地図を買う(10ルーブル, 230円)。駅の階段を上がると、ペテルブルクの繁華街であるネフスキー大通りに出る。大通りに面したサンドイッチ店で昼食とする。この店は、SUBWAYが撤退した後ロシア資本が引き継いでいる店だそうで、店内の雰囲気もSUBWAYそっくりだ。ネフスキー大通りをしばらく歩き、右に曲がるとアレクサンドルの円柱が建っている宮殿広場に出る。この円柱は19世紀初めのナポレオンの侵攻(1821年の祖国戦争)を防いだことを記念したものだそうだ。目の前には、緑の壁に白の柱が美しい冬宮殿(エルミタージュ国立美術館)が建っている。残念ながら今日は休館日のようだ。旧海軍省ビルの前を横切り、デカプリスト広場のピョートル大帝像(青銅の騎士像)を見に行く。ロシアでは珍しく、英語とロシア語の両方で名前が刻まれている。

まるで火事で焼けたような色をしたイサク大聖堂を見てから、モイカ運河沿いに地下鉄駅に戻る。途中のマクドナルドで夕食(23ルーブル, 529円)を食べる。地下鉄でホテルまで戻り、駅の横のキオスクで野菜(4.7ルーブル, 108円)を買って部屋に戻る。

Hotel
Hotel Moscow (Отель Москва), room 5083
7,900円/1泊(観光ビザと共に、日本の旅行会社で予約)

July 14, 1998 (Tuesday)

Санкт-Петербург/St Petersburg - Россия/Russia (サンクトペテルブルク - ロシア)

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エルミタージュ 冬宮殿

Winter Palace

2階のレストランで、豪華なバイキング形式の朝食を食べ、1階で列車のチケットを受け取る。今回のチケットは3枚つづりのようだ。10時頃、チェックアウト。地下鉄でフルンゼンスカヤ駅に行く。地下鉄2号線はホーム・ドア方式でないので列車の行き先が分かり易い。今夜乗る列車が出発するワルシャワ駅まで運河沿いを歩いて15分くらいある。乳製品工場をぐるっと迂回して、教会の横を入って行くとプラットホームがある。駅舎は半分以上が廃虚で、手荷物預かり所を見つけて荷物を預ける(6ルーブル, 138円)。

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エルミタージュ美術館

Hermitage Museum

再び地下鉄に乗って、ネフスキー大通り駅で下車。昨日も入ったSUBWAY風のサンドイッチ店で昼食を食べる(26ルーブル, 598円)。今日こそ開いていて欲しい、エルミタージュ美術館へ。ネヴァ川に面した入り口でチケット(60ルーブル, 1380円)と、写真用チケット(20ルーブル, 460円)を買う。エルミタージュは入ったところの階段から豪華だ。ほとんどの場所は写真を撮影できるが、ゴッホの自画像などの有名な品がある所は撮影禁止だ。私でも知っているような高名な画家(レンブラント、モネ、ピカソ、などなど)が取り揃えられており、西欧の複数の美術館を訪れた位の数の名画を見られるのではないだろうか。建物自体も美術品といってよく、さまざまなスタイルで内装を施された部屋は見ていて飽きない。
パリのルーヴル美術館と同じくとても広い建物なので、何度も同じ所に戻ったりしながら5時間くらいで一通り駆け足で見ることが出来た。

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ネフスキー大通り

Nevskiy prospekt

17時頃、美術館を後にする。レストランを探すのもめんどくさいので、再びSUBWAY風サンドイッチ店で夕食を食べる。食事中、珍しく店内までジプシーが入ってきたので、店員が追い払っていた。周囲の客が身の回りの貴重品があるか再確認している。まったく、どこの国にもジプシーはいるものである。
ネフスキー大通り沿いの書店に行き、ロシア語版の世界地図(15ルーブル, 345円)と、ロシア連邦の地図(22ルーブル, 506円)を買う。雨が降ってくる。

Train : Saint Petersburg -> Tallinn (サンクトペテルブルク → タリン)

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ワルシャワ駅 待合室

Varshavsky station

20時頃、ワルシャワ駅へ。売店でミネラル・ウオーターを買い(4ルーブル, 92円)、待合室で列車を待つ。ベンチに座りきれないくらいの人が列車を待っている。22時30分くらいのワルシャワ行き列車が出ると、少し待合室は余裕が出る。手荷物預かり所で荷物をピックアップし、23時25分、タリン行き快速列車がやって来たので乗車する。深緑の塗装の車両だ。列車は、23時34分にエストニアに向けて出発した。割り当てられたのは5号車の2等コンパートメント17番ベッドで、60歳くらいのおばさんといっしょの部屋だ。ロシア人の彼女はペテルブルクに住んでいて、タリンで教師をしているそうだ。

今日で2週間近く旅したロシアともお別れだ。列車は国境に向かって走って行く。果たして無事出国できるだろうかと少しは心配になる。

Train
St Petersburg, Varshavsky station / Варша́вский вокза́л(23:34発)→ Tallinn(08:16着)
D649 train, 5号車 Bed No.17, 2等寝台車運賃 131.4ルーブル(3022円)