バルカン半島南部旅日記 : パリ、ブルガス、ネセバル

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September 21, 2007 (Friday)

Paris - France (パリ - フランス)

Metro
Aéroport Charles de Gaulle 2 TGV(18:10発) → Gare du Nord(18:50着,18:55発)→ République(19:00着)→ Porte de Bagnolet(19:15着)   RER-B, Mrtro line 5, line 3 運賃 8.2ユーロ(約1320円)
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パリ北駅に到着したRER B線の列車
RER B at Gare du Nord

17時、パリ シャルル・ド・ゴール空港に到着。荷物受け取りに時間が掛かり、空港内のRER駅には18時少し前に行くことができた。切符売り場の窓口でパリ市内の地下鉄1区乗り継ぎの乗車券を買う(8.2ユーロ,1320円)。エスカレーターを降りてプラットホームに出ると18時10分と18時18分発の2本の列車がすでに停車していた。空港駅を出た列車は、パリ市街地に近づくとノロノロ運転で10分ほどの遅延となり、40分ほど掛かってパリ北駅に到着。改装されて新しいのだが、ゴミが散らかって殺伐とした雰囲気の地下コンコースを通り地下鉄に乗り換える。通勤時間帯で混雑している地下鉄に乗り、パリ市街地の端にある20区のポルト・ド・バニョレ駅で下車。今回宿泊するユースホステルはこの駅から歩いて5分くらいのところにある。

インターネットで予約したのだが、ユースホステルのコンピューターには予約データが入っていないようだ。たまたま部屋が空いていたので泊まれたが、混雑している時期ならこれからどこか他を回らないといけないのだろうか...。

Hotel
Auberge Jeunesse d'Artagnan, 113号室
19.65ユーロ(約3160円)

September 22, 2007 (Saturday)

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ラ・カンパーニュ・ア・パリへ登る階段
steps to La campagne à Paris

図書館で借りた「パリ半日ぶらぶら散歩」という本に掲載されている街歩きルートに、ちょうど20区から市内中心部に向かうものが掲載されいてる。それに沿ってバスティーユ広場まで行ってみようと思う。

昨日、地下鉄を降りたポルト・ド・バニョレ駅の横にあるセベリネ公園が散歩道のスタート地点。19世紀に建設されたパリ市街地の市壁に開けられていたバニョレ門のあった場所だ。公園をざっと見た限りでは、かつてあった門や壁の遺跡などは見当たらない。公園の横には、石膏採石場の跡地を瓦礫で埋め立てた丘の上に造られた住宅地カンパーニュ・ア・パリがある。公園の横から急な階段を登り住宅地へ。

集合住宅が建ち並ぶパリ市街地ではあまり見かけることのない、一戸建て住宅がずらっと並んでいる。

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ドブルース救貧院の庭園内にあるエルミタージュ館
Pavillon de l'Ermitage, Jardin de l'Hospice Debrousse

住宅街の丘の西側の階段を降りて少し歩くと、朝市の露天が何店舗か出ているポルト・ド・バニョレ駅の西出口だ。その先には、ドブルース救貧院の庭園がある。17世紀に建てられたバニョレ城の跡地の一部に建てられたホスピスの庭園で、敷地内にエルミタージュ館という18世紀の建物が残されている。

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サン・ジェルマン・ド・シャロンヌ教会
Église Saint Germain de Charonne

かつてシャロンヌ村と呼ばれていた住宅街の中の細い道をくねくねと曲がって歩いて行くと、小高い丘の上にサン・ジェルマン・ド・シャロンヌ教会が見える。12世紀から18世紀にかけて建てられた教会の裏手には、墓地が併設されている。パリで墓地を併設している教会は2ヶ所しか無いそうだが、その内の1箇所がここだそうだ。教会内部も、墓地も特段珍しいとは感じなかったが...。

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シャロンヌ貯水池(屋上の芝生広場)
Reservoirs de Charonne

墓地の中を横切って教会の北に出る。何棟かのビルが工事中で、巨大なタワー・クレーンがゆっくりと回転している。マルチメディア資料館(Médiathèque Marguerite Duras)の工事だそうだ。すぐ横には、緑の芝生が美しいシャロンヌ貯水池が広がっている。高級そうなアパート群の間の遊歩道Passage Stendhalを通って、ピレネー通りの上を通過する陸橋を渡るとペール・ラシェーズ墓地のガンベッタ門の前に出た。

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ショパンの墓
tomb of Frederic Chopin

パリ市街地で最大の墓地には、まだ朝早いので墓参の人や観光客などは来ていないようだ。小さな物置くらいの大きさのある石造りの墓が木々の間に並んでいる。そのような巨大な墓の中には、作曲家ショパン、や画家ドラクロワイヴ・モンタンといった偉人の墓もある。ガイドブックにも掲載されているので、観光で見に来る人も居るのだろう。

市街地中心で、物置くらいある巨大な墓を持てる金持ちって、たくさん居るんですね...。

40分ほど掛かって広大な墓場を抜けて、バスチーユ広場から一直線に続いているロケット通りに出る。

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旧グランド・ロケット刑務所 斬首台跡
former Guillotine place, of Prison de la grande roquette

ロケット通りを少し行くと、19世紀から20世紀中頃まで存在したロケット刑務所の跡地に造られた公園と、ギロチン台を設置した跡が道路上に残っている場所がある。アスファルトの道路に埋め込まれた石版が、ギロチン台の基礎を設置した穴の跡ということだ。

バスチーユ広場のすぐそばまで歩いてゆくと、ロケット通りの右側に路地への入口がある。パサージュ・ドゥ・シュバル・ブラン(Passage du Cheval Blanc)という名前が付けられた路地は、かつては工芸品などを造る工場が並んでいたそうだ。いまではデザイン事務所や工房、ショールームが軒を連ねている。建物には番地ではなく、1月、2月...6月という名前が付いているのも珍しい。

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ロケット通りのヴェリブ(レンタル自転車)スタンド
Vélib' stand, at Rue de la Roquette

バスチーユ広場へ。2007年7月から営業している貸し自転車velib'の充電スタンドが並んでいるが、自転車はほぼ全て貸し出されていて空になっている。借りようと思っても、便利な場所に1台も見つからないのでは、観光客にとっては意味がない...。

中華ファストフードがあったので、昼食に入ってみる。おかず3品とご飯というようなセットメニューが無く、単品での注文になるので割高な店で、昼食なのに8ユーロ(1288円)とべらぼうに高い。やはり、繁華街で食事するというのは大いなる間違いだ。

Metro
Bastille(11:55発) → George V(12:05着)
Mrtro line 1 運賃 1.5ユーロ(約241円)
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自由の炎のモニュメント
Flame of Liberty monument

地下鉄に乗り、凱旋門近くのジョルジュ5世駅へ。そこからセーヌ川方向へ歩く。早朝は晴れていたが、昼前からはどんよりとした曇り空になっている。客が見ているわけでもないのに、ジャグリングのパフォーマンスをしながら歩いている2人組とすれ違う。演技の練習かな...。

セーヌ川に突き当たった所には、故ダイアナ妃の追悼モニュメントがあり、何人かの観光客が写真を撮っていた。この記念碑の地下に、1997年の死亡事故が起こった道路があるそうだ。だが、このモニュメントは事故以前の1989年からここにあって、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンという新聞が創刊100年を記念して設置した、自由の女神のトーチの先端のレプリカだそうだ。それがいつの間にかダイアナ妃のメモリアルに化けてしまったというわけだ。

セーヌ川に架かるアルマ橋を渡って左岸側へ。橋の上からは、どんよりとした曇り空の中にエッフェル塔が見えているが、今回はそこに行く予定はない。川を渡って、左へ。大学通り(Rue de l'Université)を歩いて行くと、予防接種センターや消防署があるが、大学は無さそうだ...。Wikipediaによれば17世紀までパリ大学の施設がこのあたりにあったそうで、その名残で大学通りという名前を付けているそうだ。

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アンヴァリッド(廃兵院)と大砲
Invalides, canon

大学通りは、広大な芝生広場になっているアンヴァリッド大通り(Esplanade des Invalides)を突き抜けてさらに東へ続いているが、今日の目的はアンヴァリッド訪問なので、ここで南へ折れる。アンヴァリッド(廃兵院)の巨大な建物は、今では軍事博物館や教会として使われていて、その名の通りの目的である傷痍軍人のための施設には見えない。巨大な建物なので、見学者からは見ることのできないような場所に病院や療養施設があるのかも知れないが...。

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アンヴァリッド(廃兵院)サン・ルイ大聖堂
Invalides, Cathédrale Saint-Louis

博物館側から建物に囲まれた中庭に入ると、突き当りにナポレオン・ボナパルトの巨大な銅像が2階のテラスに置かれているサン・ルイ大聖堂がある。この中にナポレオンの棺が安置されているというので、大勢の観光客に紛れて中に入ってみるが、結局棺を見つけることが出来なかった。入口が別なのだろうか...。

再び中庭に戻り、建物沿いに大量に展示されている古い大砲を見て歩く。1864年の馬関戦争でフランス軍に押収された長州藩の大砲もこの中に混じっているそうだが、似たようなのがずらっと並んでいて、どれなのかわからない。

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オランジュリー美術館
musée de l'Orangerie

アンヴァリッドを出て、セーヌ川に架かるアレクサンドル3世橋を渡り右岸地区へ。美術館として使われているプティ・パレの傍らには、イギリスの宰相チャーチル像がある。

今回はプティ・パレではなく、少し東に行ったところにあるオランジュリー美術館に入ることにする。入口の前には何人か並んでいるが、すぐに順番が回ってきた。入場料6.5ユーロ(1046円)。内部には巨大なモネの睡蓮の絵が展示されている。上野の西洋美術館にも同名の作品が展示されているが、こちらは部屋をぐるっと取り囲むくらいの長さのある巨大な作品だ。

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パレ・ロワイヤルの庭園
Jardin du Palais-Royal

美術館を出て、テュイルリー公園を縦断してルーヴル美術館の所で北へ。パレ・ロワイヤルの中庭にたどり着く。どんよりとした雲が流れ去って晴れてくる。かつてルイ14世が住んでいたため"宮殿"という名前になっているが、現在庭園を取り囲んでいる建物は18世紀に建てられたものだそうだ。庭園には近隣の人がたくさんやってきていて、ベンチでのんびりと休んでいる姿が目立っている。

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ギャルリー・ヴィヴィエンヌ
Galerie Vivienne

その宮殿からさらに北へ。官公庁のオフィスなどが建ち並ぶ地域の中に、街区内の路地にガラスのアーケードを掛けたパッサージュと呼ばれる高級品商店街がある。パレ・ロワイヤルの北に隣接する19世紀からあるギャルリー・ヴィヴィエンヌというパッサージュを通り抜けてみる。近頃、ドイツなどの市街地中心部再開発で造られるアーケード方式のショッピングセンターに、"○○パッサージュ"という名前が付けられているが、フランスのこの手の場所のパクリということなのだろう。

Metro
Sentier(16:10頃発) → Porte de Bagnolet(16:25頃着)
Mrtro line 3 運賃 1.5ユーロ(約241円)

夕食はユースホステルの食堂で食べる。4.65ユーロ(748円)と、外食するよりかなり安い。

Hotel
Auberge Jeunesse d'Artagnan, 113号室
19.65ユーロ(約3160円)

September 23, 2007 (Sunday)

6時30分起床。7時に食堂へ行き軽く朝食を食べ、7時5分チェックアウト。ユースホステルから地下鉄駅に行く途中にあるバス停で空港行き351系統バスを待つ。今日は日曜日だからなのだろう、道路を走る車は殆ど無く、ナシオン広場始発のバスは定刻通りにやってきた。

Bus
Porte de Bagnolet(07:17発) → Aéroport Charles De Gaulle, Terminal 2B(08:30頃着)
Bus 351 運賃 4.5ユーロ(約720円)
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ポルト・ド・バニョレ バス停
Porte de Bagnolet bus stop at Boulevard Davout

バスは地下鉄ポルト・ド・バニョレ駅を出るとパリ市の境界線となっているペリフェリック環状高速道路の上を通り越して、すぐ横にある地下鉄ガリエニ駅に併設されているバスターミナルに停車する。そこから郊外の町のバス停に停車しながら、空港まで1時間ほど掛かる。

私の乗るブルガリア行きの航空機のチェックインカウンターは、出国審査の先にあるようで、まず出国審査の大行列に並ぶ。その後のチェックインカウンターやセキュリティチェックにも大行列ができていて、それらすべてを通り抜けて搭乗口に辿り着いたのは出発20分前だ。行列に並ぶだけで2時間弱も掛かるとは、とんだクソ空港だ。シェンゲン条約内は30分前にチェックインというのは、この国では幻想に過ぎない。

Bus
Paris, Charles De Gaulle(10:10発) → Sofia(13:55着)
AF2686

Sofia, София - Bulgaria (ソフィア - ブルガリア)

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オーストリア、レンゲンフェルト付近
Finstertalspeicher and Längenfeld

飛行機は快晴のアルプス山脈上空を横断し、レマン湖、マッターホルン、ユングフラウなど名だたる観光地が手に取るように見える。標高の高い山にあるはずの氷河もほとんどが溶けてしまったのか、あまり目立っていない。報道されているように、温暖化の影響で氷河がかなり小さくなっているのだろう。その後、旧ユーゴスラビアを流れるドナウ川、セルビアの首都ベオグラード上空を通過して定刻通りソフィア空港に到着。

空港の到着ロビーにあるOKタクシーの受付でタクシーの手続きをする。中央駅まで10レフ(820円)程度とのこと。予約票を持ってターミナル前のタクシー乗り場からタクシーに乗り、中央駅(片言のロシア語 → Централна железная ста́нция)までと運転手に伝えるが、「バス停か?」と誤解される。4年前にこの国を旅行した時に、中央駅のことをヴァクザール(Вокзал)やスターンツィア(Ста́нция)ではなく、ガラ(Гара)という表現をしていたんだという事を思い出した。一部の単語はスラヴ語より、フランス語(gare = ギャレ)に近い。

Taxi
Аерогара София,空港(14:30頃発) → Централна Гара,中央駅(14:50頃着)
タクシー 運賃 9レフ(約738円)
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ソフィア中央駅 1階コンコース
Sofia central station, concourse

タクシーは空港を出て荒地のようなところを数分走ると、もうソフィア郊外の中低層のアパートが建ち並ぶ地区に入る。空港から20分で中央駅前に到着。運賃は9レフ(738円)だった。駅の地下1階にある切符売り場へ向かい、ブルガスまでの寝台車の切符を買う。怪しげなロシア語での注文だったが、一応意味が通じたらしく切符が出てきたが、値段がたったの23レフ(1886円)。券面を確認すると、寝台車(ロシア語でспальный вагон)のようなブルガリア語が書かれているから間違いないのだろう。まあ、今夜になれば結論は出るわけだが...。駅構内の1階奥にある荷物預け所(гардероб)に荷物を預け(2レフ, 164円)外へ。

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ソフィア中央バスターミナル(国内路線)
Sofia central bus terminal

3日後に乗る予定のマケドニア行きのバス乗車券を買いに、中央駅隣に新しくできた中央バスターミナルへ。切符売り場の窓口には、ブルガリア国内と思われる行き先が書いてあるのみで、近隣諸国行きの行き先がひとつも見つからない。案内所の人に聞いてみると、ここは国内専用なので、中央駅前の国際バスターミナルに行けば良いとのこと。再び中央駅まで戻り、駅前広場の屋台村のようなところにあるバス会社の事務所で切符を購入。こちらの料金は40レフ(3280円)と、乗車時間が同じくらいなのに寝台列車より高い価格設定。

Tram
Централна Гара,中央駅(16:20頃発) → площад Света Неделя,スヴェタ・ネデリャ広場(16:30頃着)
Tram 1日乗車券 3レフ(約246円)
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聖ネデリャ教会
St Nedelya church

トラム駅横の売店で1日乗車券(3レフ,246円)を購入して、トラムに乗り市内中心部へ。4年前に来たことがあるので、地図を見なくても市内中心部くらいなら歩き回れる。10世紀に建てられた聖ネデリャ教会前の停留所で下車。日曜礼拝があるのだろうか、教会の軒下にはたくさんの人が集まっている。シェラトンホテルの横の路地を入り、4世紀にローマ人が建てたと言われる聖ゲオルギ教会跡から大統領府の通路を通り抜けて、旧共産党本部ビル前へ。

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アレクサンドル・ネフスキー大聖堂
Alexander Nevsky Cathedral

そこから皇帝アレクサンドル2世大通りを暫く歩くと、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂がある。ソフィアの観光名所を一通り回ったことになる黄金ルートだ。大聖堂前の広場には、観光客向けの骨董市が出ていて、第二次大戦以前の装飾品や、ナチスドイツの鉤十字マークの入った軍用品などが並んでいる。仮に本物であれば、貴重なものもあるに違いない。

七聖人教会近くのレストランで夕食。フルコースに近い肉料理を注文したが8.5レフ(697円)と思いのほか安い。トラムに乗って中央駅に戻り、22時過ぎの夜行列車の出発時刻まで駅コンコースのベンチで時間を潰す。

Tram
площад Света Неделя,スヴェタ・ネデリャ広場(20:05頃発) → Централна Гара,中央駅(20:10頃着)
Tram 1日乗車券 3レフ(約246円)
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2等寝台車
2nd class sleeping car

21時、駅の出発案内で22時台出発の列車のプラットホーム番号が一斉に表示される。薄暗いコンコースから、地下の通路を通りぬけ、木製のエスカレーターに乗ってプラットホームへ。階段の周辺だけ蛍光灯が付いていて、それ以外は真っ暗。車両内の照明も節電のためなのかOFFになっているので、指定された32号車に乗り込んでベッドを探す時に懐中電灯が大いに役立った。

列車は定刻通り出発。私の乗っている車両はロシア語で寝台車(спальный вагон)と書かれていて、コンパートメントには3段ベッドが1つと洗面台がある。西欧なら2等寝台は値段が高いのだが、ここブルガリアでは運賃込みで2000円以下と激安だ。8両編成程度の列車は乗車率が50%以下で、私の乗っているコンパートメントには終着駅のブルガスまで他に誰も乗って来なかった。

Train
София,ソフィア(22:15発) → Бургас,ブルガス(06:25着)
8627列車 32号車 座席番号42 運賃15レフ+寝台料金8レフ(合計約1886円)

September 24, 2007 (Monday)

Burgas, Бургас - Bulgaria (ブルガス - ブルガリア)

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ブルガス駅に到着したソフィア発の8627列車
train 8627 arrives at Burgas station

車内はまだ暖房が入っていないが、それほど冷え込むことはなかった。ほとんど揺れることもなく、列車は順調に走っている。6時頃、車掌が乗客を起こして回る。6時30分、終着駅ブルガスに到着。夜明け前のプラットホームに、パラパラと数十人程度の乗客が降り立ち、先頭車両の先にある駅舎の方へ歩いて行く。

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ブルガス駅前で出発を待つネセバル方面行きのバス
Burgas bus station

7時少し前、日の出。明るくなったので、今日泊まる場所を探しに出かける。駅から北へ、フォティノフ通りにゲストハウスと看板が出ているホテルを発見。1泊50レフ(約4100円)というので、ここに決める。荷物を置いて再び駅に戻り、駅前のバス停に停車しているサニー・ビーチ(Сл бряг)行きのバスに乗り込む。20分に1本の割合で走っているバスは、途中のバス停で通勤客と思われる人が乗り降りして常に満席の状態。

Bus
Бургас,ブルガス(08:30頃発) → Несебър,ネセバル(09:15頃着)
Burgas Bus 運賃 4レフ(328円)

Nesebar, Несебър - Bulgaria (ネセバル - ブルガリア)

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旧市街入り口の城壁
entrance of old town, city wall

隣に座っていたお姉さんに、ネセバルのバス停に到着した時に教えてもらった。バス停があるのはビーチリゾートのホテルなどが建ち並んだ地区で、これから行こうとするローマ帝国時代の遺跡が建ち並ぶ地区とは全く違う雰囲気だ。

4年前に訪れたイタリアのシチリア島の街シラクサと同じような、地峡で繋がっている半島に造られた街だ。双方ともローマ帝国時代に造られたというのも同じ。

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聖パンクラトール教会
Church of Christ Pantocrator

ビーチリゾート街を抜けると、黒海に突き出た半島の狭くなった地峡部分。北の方を見ると湾になっていて、サニー・ビーチのリゾートホテル群がくっきりと見える。半島部分の入口にはかつての城壁と門が崩壊した状態で残っていて、道路がその中央部を突き抜けている。朝早いからか、まだ観光客はほとんど歩いていない。

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聖ソフィア教会
Hagia Sophia Church

結構年季が入っていそうな木造の建物が建ち並んでいて、所々に茶色と褐色のレンガを交互に積み上げたような正教会の遺跡がある。半島の町の中央部付近にある聖パンクラトール教会は13世紀に、海に面した崖の上に建っている聖イオアン・アルトゥルゲトス教会も14世紀というように、小ぢんまりした正教会の遺跡はだいたい東ローマ帝国末期の14世紀頃に建てられたもののようだ。巨大な聖ソフィア教会の遺跡は6世紀頃と、飛び抜けて古い時代のものも幾つかはある。新しい時代のものほど小ぢんまりとした建物になっているのは、国力が落ちたせいなのか、単に建築様式が変わったのか興味あるところだ。

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伝統的な木造住宅
traditional wooden house

11時過ぎになると観光客の数が増えてくる。話している言葉から、ドイツからのツアー客がかなり居るようだ。古い木造の家屋の殆どは、土産物屋かレストランに改造されていて、他のヨーロッパの国の観光地とほとんど変わらない雰囲気になっている。

Bus
Несебър,ネセバル(12:20頃発) → Бургас,ブルガス(13:15頃着)
Autotransport Bus 運賃 4レフ(328円)

Burgas, Бургас - Bulgaria (ブルガス - ブルガリア)

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アレコ・ボゴリディ大通り
бул. Алеко Боголиди

12時20分のバスでブルガスに戻る。帰りのバスは半島のすぐ前のバス停を出発して海沿いに走り、途中ブルガス空港に立ち寄った。終点のブルガス駅前で下車し、今晩泊まるホテルのところまで戻って、斜め向かいの中華ファストフード店で昼食。4.5レフ(約370円)で食べきれないくらいの大盛りが出てくる。

朝、駅前のバス停では見つからなかったヴェリコ・タルノヴォ行きがどこから出ているのか、ホテルのレセプションのおばさんに尋ねてみる。彼女によれば街の中心部にある唯一の高層ビルであるブルガリア・ホテルの中の旅行センターでチケットを扱っているらしい。さっそく行ってみると、毎日8時と15時の2便走っているということで、8時発の方を予約する。運賃20レフ(約1640円)。昨日の夜行列車に匹敵するくらいの価格なので、相当遠いのだろう。

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黒海を望む展望テラス
Observatory terrace for Black Sea

考古学博物館に行ってみる。発掘されたローマ時代の遺物が並べられているが、普段はお客さんが誰も来ないのだろうか、私の後を博物館の職員が付いてきて部屋の照明を付けて回っていた。街の中心部を東西に横切る繁華街アレコ・ボゴリディ大通りを真っ直ぐ東へ、黒海に突き当たるまでずっと歩いてゆく。通りの突き当りは海浜公園になっていて、その向こうに真っ青な黒海が広がっている。水の色が黒みを帯びているから「黒海」と名付けられたそうだが、私の眼にはエーゲ海と何ら変わらないブルーにしか見えない。

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ソ連兵士記念碑
Soviet Soldier Monument

再び街の中心部まで戻り、今度は街を南北に貫くアレクサンドロフスカ通りを北へ。暫く歩くと、道路の真ん中に巨大なソ連兵士記念碑が立っている。共産圏はこの手の無名の兵士の像や労働者の像がそこら中に立っているが、名前のある偉人像は結構少ない。あったとしても、レーニン像などワンパターン化している。

夕食も昼と同じ中華ファストフードで食べ(3.15レフ,約260円)、スーパーにヨーグルトを買い出しに行く。さすが、ヨーグルトの本場と自負する国だけあって、冷蔵陳列ケースの1区画全てがヨーグルトというのには恐れいった。カップ入りのヨーグルトが1.05レフ(86円)、500mlのミネラル水が0.44レフ(36円)という値段設定で、日本と比べて水の価格が大幅に安い。

Hotel
Guest House Fotinov,Хотел Фотинов 12号室
50レフ(約4100円)