ハンガリー、フランス 旅日記
  : ウィーン、ジェール、パンノンハルマ、コマールノ

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September 23, 2010 (Thursday)

Air
アムステルダム スキポール空港(18:45発) → ウィーン空港(20:30着)
KLM1847便

17時35分出発予定のKLM1847便は、搭乗予定時間寸前に18:00に遅れるとアナウンスがあり、さらに18時には18:45に遅れると同時に、ゲートの変更もあるというアナウンスがあった。近距離便なんだから、定時に飛ぶものと期待してたんだが...。機内では機長が通路に"登場"して、「mechanical problemがあったため」という説明だった。

フラッグキャリアの(一応)国際線なのだが、ミールはクッキーと飲み物のみ。10年以上前は大陸間の便と同じようなミールが出ていたが、数年前にはサンドイッチ1個に縮減され、今年はクッキーの小袋一つか...。 来年には何も出なくなって、格安便に衣替えかな(笑)。

 

Wien - Austria (ウィーン - オーストリア)

オランダは小雨だったが、ウィーンは快晴。機長アナウンスでは、強風(Gust)ということだった。 到着も1時間以上遅れて、20時30分。空港出口からやたら遠いゲートに到着する。結構小走りに駅へ急いだが、30分に1本の近郊列車(Sバーン)にきわどいところで間に合わなかった。

国鉄(S-Bahn)の空港駅の周辺は工事をしていて、いかにもわざとらしく新参者には見えにくいように工事用の壁で入り口を覆い隠したりしている。(高い運賃でS-Bahnより10分だけ早く中央駅に着く)中央駅直通特急の入り口だけが目立つようにしているとしか思えない...

S-Bahn
ウィーン空港駅(21:18発) → ウィーン中央駅(21:42着)
近郊鉄道 S-Bahn : S7 運賃 3.6ユーロ(410円。地下鉄の運賃も含んでいる)

空港駅より21時18分のSバーンに乗って、Mitte駅(中央駅)で乗り換える。こちらも工事中。地下鉄(U-Bahn)の駅へ向かう通路で、忽然と案内看板が消える。わざとかな... 外国人お断りモードなのだろうか (笑

 

U-Bahn
ランドシュトラッセ駅(21:50発) → ヒュッテルドルフ駅(22:08着)
地下鉄 U-Bahn : U4
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ランドシュトラッセ駅の地下鉄U4号線
U4 - Landstraße station

いったん外の道に出て、工事現場を迂回して地下鉄駅へ。プラットホームの片側を全面工事していて、片方の線路だけで交互運行していたりする。でも、駅の行き先掲示板が工事前のままだったりするのはなぜ? 反対側の電車の乗り場しかないように見える。その辺の人に聞いて、交互運転していることは分かった。U4号線に乗り、終点のHütteldorf駅(ヒュッテルドルフ駅)へ。22時8分着。 今日泊まるユースホステルは、ここの山手の方にあるが、GoogleMapの航空写真で一回下調べしているので、ほぼ迷うことなく到着。この遅い時間に、何人かチェックインしようとやって来ているのには驚いた。

駅から歩いてくるときに、満月が快晴の空に昇っていた。長期予報では明後日から"ひたすら"雨なので、これが最後の天気かなぁ... とか思っていた。

ドイツ系なので、一応男女別の部屋になっているようだが、私の泊まったのは別棟の女子のフロアのようで、2部屋で1区画(ロッカー室とシャワールーム共有)となっている、片側の部屋のみ男子部屋という変則的な割り当てられ方。 部屋に入ると、(私を含めて)オサーンが4人で、全員ノートパソコン持込でベットの上で使っているという、情報化時代を体現しているような変な部屋。 Wifi接続はタダなので、ネット利用も問題なし。約1名が、イビキをかきまくっていたので、ぜんぜん寝れなかったが(
笑)。  絞め殺してやるぅ~ と一晩中思ってました。

Hotel
ホステル ヒュッテルドルフ(ユースホステル)72号室
6人部屋。17.5ユーロ(=2010円)/1泊

 

September 24, 2010 (Friday)

Wien - Austria (ウィーン - オーストリア)

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ウィーン : ホステル ヒュッテルドルフ(ユースホステル)
Hostel Hütteldorf (Youth Hostel)

6時30分起床。40分に食堂へ。このYHは6時30分から朝食時間が始まる。スイスと同じくYHの食事時間が早く始まる習慣でもあるのだろうか。ハムとかチーズが無いが、パンと果物、飲み物をセルフで取るという形。ハムの代わりにパン用のパテでも食いまくれということか...。

天気予報では下り坂の天気のはずが、外は快晴。せっかくだから、ハンガリーへ入る前にウィーンを数時間歩いてみることにする。

まずは、ユースホステル前の大きな公園はGoogleMapによれば"エルナ=ライト マイヤー公園"と書かれている。教会付属のギムナジウムに子供が大量に入っていくが、そこから入るわけにもいかないし...。ずっと坂を登っていっても、ひたすら板塀で囲まれていて入れる気配無し。諦める。

8時少し前、チェックアウトして地下鉄Hütteldorf駅(ヒュッテルドルフ駅)へ。自販機に24時間券というのがあったので、それを買う。5.7ユーロ。昨日これを買っておけばよかった...。 大抵の都市では、24時間じゃなくて1日券というのが多いので、ついうっかりと... チェックを忘れていた。

U-Bahn
ヒュッテルドルフ駅 → カールスプラッツ駅 → シュードトリオレール・プラッツ駅
地下鉄 U-Bahn : U4, U1 運賃 24時間券が5.7ユーロ(650円)
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かつて南駅のあった場所は広大な工事現場
Südbahnhof is under construction

オンライン時刻表では、Südbahnhof(ウィーン南駅)からジェール行きのローカル列車が出るとなっているので、南駅へ向かう。地下鉄の Südtiroler Platz(シュードトリオレール・プラッツ駅)で降りる。(地下鉄会社のホームページに公開されている地図では、ここも南駅の最寄り駅のはず) 駅構内には"南駅へ"という案内板があるが、これまた途中で消滅して、階段を上がるとまたしても工事現場。ウィーンは土建帝国にでもなろうとしてるんだろうか(笑)。

土建開発しても、経済は落ちる一方というのが日本の例で分かるはずなのに、これほど工事しまくるとは、政治家もバックマージンで笑いが止まらないでしょうね。

10年位前に来たときには、ここに巨大な南駅があったはずだが、跡形も無くなくなっている。これまた通行人に駅はどこへ行ったのか聞いてみると、バスで1つ先の停留所まで行くと、仮設の駅があるそうな。行って見る。たしかに、プレハブの駅があって、ハンガリーやスロヴァキア方面の列車が出発しているのが、案内表示から分かる。ジェールへの切符を買って、コインロッカーが無いか聞いてみると、工事中で撤去されたのでS-Bahnで3駅行ったMeidling(マイドリング駅)にあるそうな。まあ、仕方ないんでSバーンに乗ってマイドリング駅まで行き、ロッカーに荷物を預ける(小ロッカー 2ユーロ)。

S-Bahn, U-Bahn
南駅 → マイドリング駅、フィラデルフィア・ブリュッケ駅 → 西駅 → シュテファン広場駅
近郊鉄道 S-Bahn S9、地下鉄 U-Bahn : U6, U3
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王宮のフランツ2世像
Franz II at Hofburg

前回来たときは曇っていたので、せっかくなので市内中心部の"見所"へ行ってみることにする。地下鉄を乗り継いで、シュテファン大聖堂へ。これまた正面ファサードが修復工事中。 王宮の庭はイベントの設営の真っ最中で、芝生の上にテントが大量に建てられている。

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自然史博物館
Naturhistorisches Museum

19世紀末に、ウィーン市を取り囲んでいた城壁を撤去した跡に作られた環状道路(Ringstraße)。そこに国威発揚のために建てられた豪華な建築物の自然史博物館、国会議事堂、市庁舎を眺めて歩く。

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国会議事堂
Österreichisches Parlament

風も強くなってきて、薄い雲も出てきた。そろそろハンガリー行き列車に乗る時間が迫ってきた。市庁舎の裏手にある地下鉄駅より地下鉄でマイドリング駅に戻り荷物をピックアップ。 昼食に駅構内のケバブ屋でケバブ(3.8ユーロ)を買って食べる。 欧州B級グルメの王者だけあり、ハズレが無いのがありがたい。

S-Bahn, U-Bahn
市役所駅 → 人民劇場駅 → 西駅 → フィラデルフィア・ブリュッケ駅、マイドリング駅 → 南駅
地下鉄 U-Bahn : U2, U3, U6、近郊鉄道 S-Bahn S9
Train
ウィーン 南駅(12:10発)→ ジェール駅(14:25着)
RE9447 運賃 19.0ユーロ(2180円)
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南駅に停車しているハンガリーとオーストリアの列車
両方ともドイツ ボンバルディア製の車両

12時10分ごろ南駅へ。ジェール行きの列車は、駅の一番向こう側のプラットホームにすでに停まっていた。オーストリアの近郊列車で使われ始めた、ドイツ製の近距離用列車が使われている。それなりに長距離走る国際列車で、近郊列車を使うのがこの辺では普通なんですかね。

12時31分、ほぼ満員の乗客を乗せて出発。 ひたすら平原の中を東へ。ハンガリーに入ると、踏み切りの遮断機がすべて壊れているようで、列車が通過するときに降りていない。列車がいったん踏み切りの前でいったん停車して、徐行で通過しているので、ジェール到着時に20分くらい遅れていた。 それよりも、1箇所、踏切が降りていないのに最高速度で突破していたところがあったが、車が来てたら正面衝突やね。 EUになっても、思考回路はソビエト圏時代のままのロシアンルーレット鉄道(笑)。

 

Győr - Hungary (ジェール - ハンガリー)

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旧市街中心のセーチェニ広場とベネディクト教会
Széchenyi tér and Benedektinerkirche

駅の地下道は南北両方側に出ることができるが、はてどちら側が正面なのか...。どちらに出ても切符売り場すらない。と思ったら、繁華街側の別の出口のところに切符売り場があった。それにしても分かりづらい駅構造だなぁ。

駅のATMで、とりあえず60000フォリント出金。これで2万円程度(24600円)のはず。 ネットで予約したペンションへ。駅の住宅街側に出たすぐ前にある。ダブルルーム3泊で25600フォリント(約10500円)。


ジェール旧市街を歩く(YouTubeビデオ)
Walking Győr old town

明日から曇りか雨が続くはずなので、貴重な晴れの日の今日中に旧市街&繁華街側を回ってみる。旧市街といっても、それほど古いというわけでもないように見えるが...。 Wikipedia英語版によれば、10世紀頃にローマ帝国時代の砦の跡地にハンガリー人が造った町が起源で、17世紀にオスマン・トルコに開放されたときに再建されたのが現在のジュールの街だそうだ。アウディの自動車工場がある工業都市で、13万人の人口の街らしいが、平日の昼間に大量の人が繁華街をぶらついている。失業率が高いのか、病気欠勤を弾力的に使いまくっているのか...

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セーチェニ広場に面したカフェ
Cafe at Széchenyi tér

駅を越えて市役所(Városháza)の前を通って、旧市街の目抜き通りバロッシュ・ガーボリ通りへ。ブティックやカフェが並んでいる。少し東へ行くと、セーチェニ広場。コンサートかなにか行うのか、一部分でステージと客席が作られている。観光地なら、この広場に観光客向けのレストランやカフェが建ち並ぶのだが... 残念ながらジェールは観光地じゃないらしく、かなり寂しい旧市街広場となっている。

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ドナウ川支流(ラーバ川)沿いにある旧市街の城壁
Wall of old town, beside Rába river

セーチェニ広場からさらに北へ。旧市街の北端に出る。ドナウ川の支流を渡る鉄橋があり、その向こうにはGoogleMapによれば大学があるらしい。

旧市街の内側に沿って西へ行くと、地味な外観の大聖堂があり、このあたりは道が入り組んでいて、昔ながらの街路を残している部分なのだろう。

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18世紀に建てられたカルメル教会
Karmelita templom

大聖堂から緩やかな坂道を駅の方へ戻っていくと、黄色いカルメル教会があって、川沿いにはかつての城壁が残っている。さらに駅の方に戻る方向に歩いてゆくと、巨大なスーパーKAISER'S がある。たしか、同名のスーパーがドイツにもあったような。

Hotel
ジェール : Hunyadi Panzio(ハンヤディ・パンツィオ) 1号室
ダブルベッド部屋、朝食付き。8530フォリント(3500円)/1泊

 

September 25, 2010 (Saturday)

Győr - Hungary (ジェール - ハンガリー)

7時、ペンションで朝食を食べてから、すぐ近くにある(鉄道駅南側に隣接する)バスターミナルへ。今日はハンガリー最古の建造物であり、いまから1000 年前に建てられたベネディクト会 パンノンハルマ修道院へ行こうと思う。昨日、案内窓口で聞いた11番乗り場へ行くと、すでにパンノンハルマ行きバスに乗客が乗り込んでいるところだ。運転手から切符を買って(460フォリント)、バスに乗り込む。8時出発。

Bus
ジェール バスターミナル(8:00発)→ パンノンハルマ丘 Pannonhalma vár(8:40着)
Bus 運賃 460フォリント(190円)
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パンノンハルマ修道院入り口前に到着したバス
Bus arrive at entrance of Pannonhalma monastery

バスターミナルを出ると、少し線路に沿ってブダペスト方向に走る。線路沿いにLIDL(ショッピングセンター)がある。そこからまっすぐ南へ。アパートの建ち並ぶジェールの住宅街にあるバス停で次々と乗客が乗ってくる。休日なのに、バスは着席定員ぎりぎりの乗客になる。天気予報どおり曇っているが、ところどころ晴れ間が出ている。

広大なヒマワリ畑が、種の収穫が手付かずのままで放置されていたりするが、いつごろ収穫するのだろうか。30分ほどでパンノンハルマの村に差し掛かる。遠くの丘の上に修道院の塔が見える。村の中心部と思われるところを通り過ぎ、修道院からも遠ざかっていくと見えたが、丘に登るのに裏側から道路が回りこんでいるようだ。通り過ぎてしまったのかと、少しだけ焦る...

Pannonhalma - Hungary (パンノンハルマ - ハンガリー)

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パンノンハルマ修道院 時計塔
Clock Tower, Pannonhalma monastery

8時40分、修道院の正面にバスが到着。降りた観光客は、私だけの模様。修道院の正面ゲートに行って見ると、"CLOSED"と札が出ているではないか。入り口の係員に聞くと、バスが来たほうと違う道を下っていき、そこに切符売り場があると言う。坂を下っていくと、建物があり駐車場には観光バスが停まっている。ハンガリー人の老人団体が切符売り場周辺に大量に居たりする。受付で、日本語の説明文を印刷した紙をもらう。修道院内のツアーはハンガリー語で行われるようだ。切符は1800フォリント(約720円)。

この修道院は、996年にハンガリー初代国王の父(ゲーザ公)によって創設された、キリスト教国となったハンガリーの信仰の中心であると言われている。16世紀のオスマン・トルコによる占領期に破壊されたが、その後バロック様式で修復されたのが現在の修道院だそうだ。(以上Wikipediaからの豆知識)

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聖堂の入り口 ポルタ・スペキオサ
Porta Speciosa (shrine entrance)

9時にツアー開始。切符売り場の建物の3階で修道院を紹介するDVDビデオを見る。入り口で"日本人"であることをさりげなくアピールしておいたので、字幕が日本語だったり...。(DVDメニューでは英語や日本語を含めて5~10程度の言語メニューがあって、その日の外国人の質に合わせて言語を選択しているようだ)
30人ぐらいのグループ2つに分かれて出発するようで、私は"年寄り度の高い"グループの方に加わる。(歩くのが遅いので、写真をとる時間が十分に取れるという魂胆)

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パンノンハルマ修道院 聖堂
Shrine, Pannonhalma monastery

先に行った"年寄り度のそれほどでもない"グループが出発してから20分くらい経ってから出発。正面入り口の門を入り、中庭を抜けて、時計塔の下へ。運がよく、晴れ間が出てくる。ちょうどここで晴れてくれて、写真を撮るのに都合が良い。

ツアーは時計塔の横の入り口から建物に入り、礼拝堂、回廊と進み再び建物から出て、時計塔の裏側に回りこみ図書室へ入るというコース。礼拝が行われているときには礼拝堂の見学ができないらしい(日曜と聞いている)ので、そのときは回廊と図書室だけしか見学できないのだろう。

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修道院図書室の巨大な地球儀
Big globe at monastery Library

修道士の居る区画には一切立ち入りできないので、修道士を見かけることも無い。このあたりは、ギリシアのメテオラの修道院を見学したときとの大きな違いだ。ギリシアでは修道士から直接話を聞いたり、食堂での食事に加わることもできる(観光客用の施設が無いということの裏返しか...)のだが、パンノンハルマでは見学方式がキッチリしていて修道士の手を煩わすこと無いようにツアーが組まれるのだろう。そのあたりが、ちょっと味気ないというか、残念というか...。

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パンノンハルマ村中心から見た修道院
Monastery on hill top

ツアーを終えて、外へ。駐車場やバス停と反対側の遊歩道を行くと、時計塔の下を回りこんでギムナジウム(学校)の校庭に達する。高校生ぐらいの生徒がサッカーしてたりする。ギムナジウムの横から、村の方へ降りてゆく急な坂道が分岐している。どんどん歩いてゆくと、10分ほどで村に出る。村の方は観光地じゃないので、もちろん先ほどの団体客はこちらの坂を下りてくることは無い。でも、ここからみる修道院の景色が一番良かったりする。

Bus
パンノンハルマ村(11:10発)→ ジェール バスターミナル(11:40着)
Bus 運賃 460フォリント(190円)

11時10分にジェールへ向かうバスが来たので乗る。運賃は来たときと同じく460フォリント。11時40分ごろジェールのバスターミナルに到着。バスターミナルの横にあるギロス屋でギロスを食べる(ギロス690フォリント、ペットボトルのアイスティー290フォリント)。"ケバブ"でなくて、マイナーなギリシア語の"ギロス"を使うあたり、かつてオスマン・トルコに占領された歴史からイスラム自体が嫌いなのだろうか...。

さて、せっかく出てきた晴れ間も、南から雲が近づいてきてうす曇になりつつある。駅に行って、コンコースの時刻表を眺めてみる。雲から遠ざかる方向で、一番最初に出る電車がブダペスト行き。途中に、スロバキアとの国境の町コマーロムに停まる各駅停車がある。切符売り場へ行き、コマーロムへの往復切符を買う(1470フォリント)。

Train
ジェール駅(13:31発)→ コマーロム駅(14:10着)
D9305 運賃 735フォリント(300円)
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コマーロム駅に到着した各駅停車
Local train arrive at Komárom station

ブダペスト行き各駅停車、13時31分出発。途中3駅くらい停車して14時10分にコマーロムに到着。

Komárom - Hungary (コマーロム - ハンガリー)

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ハンガリーとスロバキアの国境に架かるエルジェベート橋
Erzsébet híd over Donau river.
Hungary and Slovakia border

列車を降りて、跨線橋に登ると、駅の北側に隣接してドナウ川が流れている。向こう岸はスロバキアだ。雲から逃げてきたはずが、やはり雲の速度もさるもので、青空が今にもなくなろうとしている。国境の向こうに教会の尖塔が見えているので、そちらへ行って見る。

Kindleに格納しているハンガリーやスロバキアの歩き方には、対岸のコマールノの地図がないので、GoogleMapに接続して、それを見ながら歩くことにする。

駅から、ドナウ川沿いを少し下ったところに、緑色の鉄橋(1892年に架けられたエルジェベート橋)が架かっている。ハンガリーとスロバキアがEUに加盟して、シェンゲン条約で国境検査を撤廃して以後、国境検査は無いはずだ。中央の車道を挟んで、両側に歩道があり、観光客が数十人渡っている。下流の方から相当強い風が吹いてくるが、かまわずに渡る。雨が降って風があると、傘をさせないので悲惨な状況になるはずだが、今日は雨が降っていないので大丈夫だ(実は、帰りがけに雨が降った...)。

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エルジェベート橋の欄干に国境を示す板
Border point plate at Erzsébet híd

向こう岸まで5分ほどで渡りきる。Wikipediaドイツ語版によれば、延長415mらしい。ちょうど中央あたりが国境で、両国の名称を記した銀色の境界プレートが欄干に取り付けられている。

ハンガリー側のコマーロムと、スロバキア側のコマールノは、第一次大戦まではハンガリー王国の自由都市(都市権を認められた都市)だったが、チェコスロバキアとの国境線がドナウ川の真ん中に引かれたため、川の南北に分断されてしまったそうだ。本来の中心地は、現在のスロバキア領のコマールノにあって、オスマン・トルコとの戦いのための要塞都市であった時代の遺跡で有名だそうだ。(以上Wikipediaからの豆知識)

Komárno - Slovakia (コマールノ - スロバキア)

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エルジェベート橋北端のかつての国境検査所
Former check point at north end of Erzsébet híd

鉄橋を渡りきったところに、かつての国境検査所が使われなくなった状態で放置されている。さらに運河を渡る橋を渡って、コマールノ市街地に入る。このあたりには、巨大なコンテナ港のクレーンが林立していて、スロバキア最大の港だと言われれば、そうかなぁという感じだ。橋を渡りきった北東側が旧市街で、自動車乗り入れ禁止になっている。

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旧市街中心にある聖アンドリュー教会
St. Andrews Church

旧市街のちょうど中央付近にある聖アンドリュー教会へ向かう。18世紀に建てられたとWikipedia には書かれているが、中に入ると結構質素な雰囲気だ。教会の向かい側には、Jokaiの銅像のある博物館がある。Jokaiはハンガリーの作家なので、この街がまだハンガリー領だったころに生まれた人なのだろう。

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各国のレプリカの建物を集めたヨーロッパ・スクエア
Europe Square, replica buildings from all parts of Europe

旧市街の北側に隣接して、ヨーロッパ・スクエアというヨーロッパ中の伝統的建物のレプリカを集めたテーマパーク的なショッピングセンターがある。今日は土曜日なので、旧市街の商店はほぼ全てが閉店だが、このヨーロッパ・スクエアの中だけは営業中で、若い人がたくさん来ている。

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コマールノ旧市街の様子
old town

旧市街を出て東へ。大学があり、公園があって、その向こう側に砦の壁が見える。(この手の砦は現在でも軍や警察の土地の場合が多いので)中に入れるのかどうか不明だし、大体スロバキアのお金なんて持っていない。ハンガリーじゃないので、Kindleに入っている自炊したガイドブックにも、この街の情報は存在していないところが辛いところだ。

ハンガリーのコマーロムに戻る。国境の橋を渡っているときに、とうとう吹き降りの雨が降り出した。運が悪い...。

Train
コマーロム駅(15:53発)→ ジェール駅(16:21着)
D9204 運賃 735フォリント(300円)

15時53分のローカル列車に乗り、ジェールへ戻る。

Győr - Hungary (ジェール - ハンガリー)

ジェールの繁華街も、今日は土曜なのでほぼすべて閉店している。案の定、マクドナルドが開いているので、ここで夕食。1270フォリント(520円)でビッグマックセットのLargeを注文。ジュースをセルフサービスで入れさせる店は、ここが初めての体験だ。ドリンクバーじゃないので、1回しか注いではだめだが、数種類のジュースの液をミックスすることも可能だったりする。

Hotel
ジェール : Hunyadi Panzio(ハンヤディ・パンツィオ) 1号室
ダブルベッド部屋、朝食付き。8530フォリント(3500円)/1泊