ハンガリー、フランス 旅日記 : リヨン、ディジョン、パリ、シャルトル
October 05, 2010 (Tuesday)
Lyon - France (リヨン - フランス)
昨日、パン屋で買っておいたフランスパン(1本0.8ユーロ)と、ハンガリーで買った紅茶で朝食。外は曇り。7時30分過ぎにホテルを出て、近くにあるメトロの駅へ。切符は1枚1.6ユーロと、まあ平均的な価格。通勤時間帯のため、電車は混雑している。パール・デュ駅で降りて国鉄の駅へ。
駅構内の自販機で、ディジョンまでの往復切符を買う。運賃55.2ユーロ(395kmの乗車)。昨日のトゥールーズからの運賃42ユーロ(495kmの乗車)と比べると、高い。
メトロの駅構内も、国鉄駅も、やたら警察官が目立つ。テロ予告があったため、警戒しているのだろうか。それとも普段からこの街はこんな感じなんだろうか。
地下鉄 B線 運賃 1.6ユーロ(180円) リヨン パール・デュ駅(8:23発) → ディジョン・ビル駅(10:25着)
TER 17610 運賃 27.6ユーロ(3170円)
8時23分のディジョン行きTERに乗車。そんなに乗客が居ないのに、グルノーブル発の列車は、8両編成くらいでやって来た。ディジョンまで2時間ちょっとの乗車。Kindleでネットに接続して、日本のニュース掲示板などを読む。 中国では反日デモを盛んにやっているらしいが、こちらフランスのパリでもデモが起こって、どうも国鉄がストップしているらしい。ロマ強制帰国問題や、年金支給年齢繰り下げの件など、フランスもネタには困らない。
ちなみにKindleネット接続機能は、列車の時刻表をリアルタイムで調べられるというのもあって、昨日話した台湾系米国人の女性も帰国したら"必ず買う"と言っていた。どうも、現在はNookのユーザらしい...。
列車はほぼ北向きに走っていくが、だんだんと空模様が怪しくなり、ディジョンに着く手前でとうとう雨が降り出してきた。北へ行くほど雨のようだ。天気予報では、南の地中海沿岸では晴れているということなので、南のオランジュとかに行った方がよかったかな...。
Dijon - France (ディジョン - フランス)
10時25分、ディジョン駅に到着。駅にはTGVも停車している。WikipediaのTGVの記事によれば、ブルゴーニュ地方とパリ、リヨン方面を結ぶ路線の分岐点のようだ。LGV(高速新線)じゃないので、在来線と同じ速度で走っているんだけどね...
小雨の中、駅を出て、とりあえず正面の道をまっすぐ行くと小ぶりな凱旋門に突き当たる。ギヨーム門というらしい。その凱旋門から少し南へ行くと13世紀に建てられたというディジョン大聖堂がある。15万人の人口なのに、幾つもの立派な教会があるディジョンで、大司教座はこのディジョン大聖堂に置かれているそうだ。
しかし、この街は細い道まで車が猛スピードで走ってきて怖いね...。ちょっと道を横断するにも、はねられる可能性がある。
大聖堂は、2ユーロ払うと地下のクリプトに入場できる。二重の円柱で囲まれた円形のクリプトは、聖人の棺や墓がたくさんあるわけでもなく、礼拝堂というところだろうか。国によっては、床一面に墓石が埋め込まれていたりする場合もあり、ちょっと気持ち悪いところではある。
リベルテ通りを街の中心方向へ。沿道の建物に、まるでドイツのような木組みの骨格を表面に浮き出している建物がある。19世紀にプロセイン領に一時なっていたことから、こういう建物が造られたのだろうか...。ドイツとの国境線がまだ遠いのに、ちょっと意外だった。
Wikipedia英語版で『Timber framing』を調べてみると、実はフランスも木組み構造の建物も伝統的な建築物の一つらしい。フランス語ではColombages(コロンバージュ)というらしい。日本では『ドイツ木組みの家街道』が先に有名になったんで、フランスはちょっとかわいそうか...
商店などが密集した街の中心部を過ぎてさらに行くと、宮殿(ブルゴーニュ公爵宮殿:市役所と美術館が半分ずつ入っている)やオペラ座があり、突き当りにはサン・ミッシェル教会がある。
宮殿の北側には、ノートルダム教会もあり、中心部は巨大な教会だらけという感じだ。あまりに教会が多すぎるのか、たまたま通りかかったところだけでも、2箇所の教会が劇場(正面にTEATROと看板が出ていた)に改修されていた。
ノートルダム教会は正面にガーゴイルが無数に出ていて、雨樋というより、表面の装飾としてガーゴイルを貼り付けているとしか見えない。こんなそこらじゅうから水が噴出したら、教会に入ってくる人もどこを通ったら濡れずに済むか考えるだけでも大変そうだ。
駅へ戻る途中、中央市場があったので入ってみる。もちろん、野菜屋や肉屋が主体なんだけれども、ディジョン名物といわれるマスタードの専門店もあった。ためしに、オーソドックスなマスタードの小さい瓶を二つほど買ってみた。(1個2.5ユーロ)
リベルト通りのマクドナルドで昼食を食べ、駅に着くとちょうどリヨン行き(グルノーブル行き)の列車が出る寸前のよいタイミングだった。列車は13時25分出発。2時間ちょっとでリヨン パール・デュ駅に到着。
ディジョン・ビル駅(13:25発)→ リヨン パール・デュ駅(15:50着)TER 17643 運賃 27.6ユーロ(3170円)
Lyon - France (リヨン - フランス)
パール・デュ駅 → サクセ・ガンベッタ駅 → ヴュー・リヨン駅 → フルヴィエール地下鉄 B線, D線, ケーブルカー 運賃 2.4ユーロ(280円)2時間券
ディジョンよりはましな天気だが、それでも曇っている。ほんのわずかに青空の部分も見えてはいるのだが...
市内交通の2時間券を買って、旧市街へ行く。ガリア・ローマ博物館へ。紀元前より、ここにはローマ帝国の都市があって、その発掘品が展示されている。現在も存在しているローマ劇場だけでなく、フルヴィエール大聖堂のある位置には、大規模なローマ神殿があったようだ。東欧などでオスマン・トルコに占領された国では、教会がモスクに改装されたとか結構聞く話しだが、キリスト教も古代ギリシア・ローマ神殿を完璧にぶっ潰して、その上に全く違った形の教会を建ててるんだから、どっちもどっちじゃないかなぁ。
ローマ劇場は、現在でも屋外ステージとして使えるように、客席がコンクリートで完璧に改修されてしまっていて、往時のローマ劇場を偲ばせるようなものはあまり無いと思う。
フルヴィエール → ヴュー・リヨン駅 → ベルクール駅ケーブルカー, 地下鉄 D線
リヨン : Hotel Montesquieu(ホテル モンテスキュー) 28号室
ダブル ルーム。40.83ユーロ(4690円)/1泊
October 06, 2010 (Wednesday)
Lyon - France (リヨン - フランス)
出発する日になって、完璧な快晴。昨日がこういう天気だったら...。 昨日、パン屋で買ったフランスパンと、リンゴ、ヨーグルト、紅茶などを部屋で食べてからチェックアウト。
ホテルのすぐ横のサン・アンドレ教会の前にある停留所より、トラム1系統に乗ってリヨン パール・デュ駅へ。通勤時間帯なのに、(メトロほどには)混んでいない。リヨン駅は相変わらずの大混雑だ。駅のコンコースにこれほどの人が溜まってしまうというのは、駅構造のミスなのか、それとも欧州独特なことなのか... 。Wikipediaでは1日の利用客は8万人らしい。利用客が世界的に見ても飛びぬけて多いJR新宿駅(1日に364万人)や大阪の地下鉄梅田駅(ホーム1本で1日45万人!)でも、駅の中に人がたまることなく流れているので、これほど混んでいるようには見えないんだけどね。
リヨン - パリ間のTGVの車窓
Scenary of TGV, near Saint-Didier-sur-Chalaronne
TGV 6610 運賃 25ユーロ(2870円)
9時ちょうど発のTGVに乗りパリへ。ICEのE-Ticketは、買ったときのクレジットカードの提示を求められるが、 TGVのE-Ticketは写真付き身分証明書(EU市民カードとか、パスポートとか)の提示を求められる。インターネット購入での切符はパリまで25 ユーロ。昨日のディジョンまでと同じ価格。まあ、半額くらいにディスカウントされてるんだろうね。
リヨンを出ると、晴れの地域を1時間くらい走り、だんだん曇ってきて、霧になって、そして雨が降りそうな曇り空へと移り変わってゆく。雲は北西から南東へ流れているので、ほぼ1日分の天気を早送りしたような感じだろう。
Paris - France (パリ - フランス)
11時、パリ リヨン駅に到着。2階建てのTGVはトイレが水が流れないという、あまり整備状況がよくないものだった。
今回の旅行も、これで終了。明日、シャルトルへ大聖堂を見に行く小旅行が終われば、オランダ行きの飛行機に乗る予定だ。
リヨン駅 → バスティーユ駅 → レピュブリック駅 → ポルト・ド・バニョレ駅地下鉄 1号線、5号線、3号線 運賃 1.2ユーロ(140円)10回 回数券
リヨン駅の地下にあるメトロ駅へ向かう前に、駅構内の観光案内所へ。お昼休み(まだ11時なのにえらく早いな...)なので、扉の前にパンフレットや地図がスタンドに入れて並べてある。地図を1部失敬。案内要らんから、普段から地図だけ置いてくれていれば私は満足だ。
メトロ駅へ。自販機で1区の券10枚セットを買う(12ユーロ)。リヨンでも、ここでも、クレジットカードが使えるのがありがたい。地下鉄を乗り継ぎ、20 区(すでにパリ郊外)のポルト・バニョレ駅へ。今晩泊まるのはユースホステル(パリ ダルタニャン)。何度も泊まった事があるが、今回は駅を出たところの大通りが大規模に工事中なのには驚いた。トラム T3系統の延伸工事中だと看板には書かれている。それで、空港行きのバスが、外周道路の向こう側に左遷させられているのか...。
ユースホステルに行きチェックイン。フロントのお姉さんは、なぜか私にドイツ語で話したくなるらしく、"なんでだろう"と言って笑っていた。15時までは部屋には上がれないので、地下のロッカーに荷物を預ける(2 ユーロ)。ここのユースホステルの中にはレストランもあって、昼も夜も、営業している。昼食(5.35ユーロ)を食べる。ここで食べれると分かっていたから、リヨン駅のマクドナルドで昼食を食べてこなかった。
外へ。特に行きたいところとか、まだ行っていない所とか、あまり思いつかないので、ユースホステル前に貸出基地(Velib' ステーション)があるのでそれを借りてみることにする。Velib' の公式ホームページによれば、だいたい300mを越えない範囲にVelib' ステーションを設けているようだ。基本料金が1日1ユーロで、30分以内に返すと料金は無料。つまり、30分未満で次々とVelib' ステーションを経由して、返して・借りてを繰り返せば、1日1ユーロで乗り放題となるはず。
パリの人も、大抵は30分以内しか利用していないみたいなので、まあ、抜け道的な使い方ではないのだと思う。
あんまりパリの隅々まで道を知っているわけじゃないので、たまに道を間違えるが... 以下、フランス語で書いている地名は、ここで調べたVelib'ステーションの公式名。
Davout vitruve(ユースホステル前) → Alexandre dumas(アレクサンドル・デュマ駅)自転車 1.2km
ユースホステルの前から、パリ市中心方向へ緩やかな坂を下っていく。レユニオン広場を過ぎ、アレクサンドル・デュマ駅のところまで来ると、通りには露天の食品市場が開いている。アレクサンドル・デュマといえば、三銃士を書いた作者で、今日泊まっているのはその登場人物のダルタニャン。別にその関連性でここに来たわけじゃないけど。
Alexandre dumas(アレクサンドル・デュマ駅)→ Nation volaire(ナシオン広場)自転車 0.9km
雨がぽつぽつと降り出す。ナシオン広場の巨大なロータリーの中央には、マリアンヌ像があるはずだが、緑地の木に隠れて見えない。
Nation volaire(ナシオン広場)→ Hector malot(プロムナード・プランテ)自転車 1.4km
プロムナード・プランテ(Promenade plantée)よく映画やドラマの舞台になるだけあって、お洒落な遊歩道。Wikipedia英語版によれば、"19世紀に造られたバスティーユからパリ東部を結ぶ高架鉄道が、1969年に廃線になった後、遊歩道に転用された"そうだ。映画『ビフォア・サンセット』での描写をよく覚えている。
ただし、高架下のVelib'ステーションの横に居る、ムチャクチャ臭いホームレスが雰囲気を台無しにしていたが...(笑)
Hector malot(プロムナード・プランテ)→ Quai de la rapee(オーステリッツ橋)自転車 0.9km
ここのVelib'ステーションで、ロシア人のお姉さん2人に、ベリブの使い方を聞かれた。やっぱり、旅行者には分からないかなぁ...
19世紀に架けられたオーステリッツ橋は、自転車で走っている限りでは歴史を感じさせない、単なるコンクリート橋にしか見えない。(実際は、石造アーチ橋らしい)
Quai de la rapee(オーステリッツ橋)→ (セーヌ川沿い自転車道)→ Pont saint louis(ノートルダム大聖堂)自転車 1.6km
自転車道(Port Saint-Bernard)は堤防の下の川沿いを通っているが、パリでも、オランダのようにボートが係留されていて人が住んでいる。トゥルーネル橋(Pont de la Tournelle)の下をくぐったところは、映画『ボーン・アイデンティティー』でジェイソン・ボーンとマリーがパリにやって来て、冬の早朝の車外に出る最初のシーンの撮影場所。ここから、ノートルダム大聖堂の内陣外壁を支えるフライング・バットレスが最も美しく見えると私は思う。
大聖堂前の広場では、台湾のテレビドラマか映画の撮影やっていた。怖いくらい、濃い化粧に妙なファッション。まるでパンダだわ...。
ノートルダム大聖堂は無料で入場できるが、いつものごとく混雑している。ここもテロ予告の警戒なのか、外人部隊が警備していた。
Notre dame(ノートルダム大聖堂)→ Petit palais(プチ・パレ)自転車 3.9km
セーヌ川左岸、露天の古本屋などがある道を走り、カルーゼル橋を渡ってルーヴル宮殿のど真ん中を抜ける。今度はセーヌ川右岸を走るが、無料貸出リミットの30分が迫っている。Velib'ステーションで空いている所を探すが、ルーヴル付近は満車ばかり。ということで、ここで30分を数分間オーバーしてしまう。(でも、Velib'ステーションの自販機でログを見たところ、課金料金0ユーロだったので、若干の時間的おまけはあるようだ)
シャンゼリゼ通りの紅葉はかなりきれいになってきている。あと数日で散ってしまうかも。雨も降ってきたことだし、コンコルド広場駅からメトロに乗り、ユースホステルに戻る。
コンコルド駅 → オペラ駅 → ポルト・ド・バニョレ駅地下鉄 8号線、3号線 運賃 1.2ユーロ(140円)10回 回数券
夕食も、もちろんユースホステルの食堂で。5.35ユーロのメニューで十分満足できる。外のレストランでは、10ユーロ出してもこれだけのものは食べれないからね。
パリ : AJ Le d'Artagnan(ユースホステル ダルタニャン) 711号室
3人ドミトリー。22.3ユーロ(2560円)/1泊
October 07, 2010 (Thursday)
Paris - France (パリ - フランス)
7時、ユースホステルで朝食。ハムやチーズがあるのに、フォークが無いとは...。スプーンですくって食べろってか (笑
7時30分過ぎ、ユースホステル前のVelib'ステーションで自転車を借りて、モンパルナス駅へ向けて出発。今回も、30分以内で借りて・返してを繰り返して料金が発生しないことを目指す。
Davout vitruve(ユースホステル前) → Nation volaire(ナシオン広場)自転車 2km
広場の真ん中にある革命記念碑のマリアンヌ像が、朝日を受けている。地平線の所だけ晴れているようで、パリ上空の雲が真っ赤に照らされている。日の出って、8時ごろだったっけ...
Nation volaire(ナシオン広場)→ Bastille richard lenoir(バスティーユ広場)自転車 2.1km
案外近いと思っていたが、結構遠い。幹線道路なのに、道も狭くて、荒い運転の車にはねられそうになるような感じ。ぽつぽつと雨が降ってくるが、すぐにやんだ。
Bastille richard lenoir(バスティーユ広場)→ Saint jacques 2(サン・ジャック通り坂の下)自転車 1.9km
セーヌ川をシュリー橋で越えて、左岸へ。モンパルナスの丘といわれるので、やっぱり相当な坂。サン・ジャック通りの坂(工事中でバス専用レーンが無い!)を延々と登る。
Saint jacques 2(サン・ジャック通り坂の下)→ Vaugirard assas(サン・プラシード駅付近)自転車 1.6km
ルクセンブルク公園の脇の道を抜けて、モンパルナスタワーが見えてきたので自転車を返して歩く。結局、モンパルナスタワーの下にもVelib'ステーションがあったので、そこまで乗って行ったらよかったと、後で後悔。
9 時33分発のシャルトル行きRERに乗る。駅の案内表示には、18番プラットホームから出発するとだけ表示されているが、プラットホームには前後に2本の列車が入っている。ホームに、"プラットホームの先端の列車が出発する = partie train restant en gare"とフランス語だけで書かれているが、まあ、外国人がそんなに乗らない路線だから問題ないんだろうね。
パリ・モンパルナス駅(9:33発) → シャルトル駅(10:43着)TER 62477 運賃 14ユーロ(1610円)
列車は、半分くらいの席が埋まった状態で出発。1駅目の停車駅が、ベルサイユ・シャンティェ駅。ベルサイユ宮殿の近くの駅なんだろう。そこから先は、住宅地と農村が交互に続くような地域を走り、約1時間でシャルトル駅に到着。パリより天気は悪く、どんよりと曇っている。
Chartres - France (シャルトル - フランス)
とりあえず、駅のプラットホームから見えるシャルトル大聖堂(ノートルダム大聖堂)を目指す。駅から大聖堂までは、殆ど人を見かけないが、大聖堂の前に来ると、やはり団体観光客が居るね。大聖堂は正面が修復工事中で、バラ窓のところが工事用シートで覆われている。まあ、残念なことだが、こういうことはよくあることだ。
Wikipediaによれば、13世紀に造られたシャルトル大聖堂は"ゴシック建築の傑作として知られる"と褒め讃えられている。
大聖堂の中へ入る。とりわけ暗く、あんまりよく見えない。外が曇っているため、窓からあまり光が入ってこないからこんな状態なのだろうか。(午後、晴れた状態でもやっぱり暗かった...) 中の雰囲気は、フランスのほかの大きな教会と、そんなに違わない感じだ。
外へ出て、大聖堂の内陣外側の方へ行ってみる。内陣からさらに外に張り出した部分があって、廊下で結ばれている。独特の形状だ。裏側は公園になっていて、そこから町の北側が眺められるようになっている。すぐ下の公園は、不思議な幾何学模様を芝生で描いている。
幾何学模様の公園を通り抜けて、町の北側へ降りてみる。普通の住宅街といった雰囲気で、ウール川が流れている。川沿いにドイツ風の木組み骨格の建物があり、川床ならぬ川にテラス席を作っている。この辺りまで観光客が来るのだろうか...、それとも地元の人向けか。大聖堂の丘をぐるっと東向きに迂回していくと、繁華街になっている。"朝市"と書かれた屋根のある大きなスペースがあるが、今日は一軒も店が出ていない。そんなに大きな町じゃないので、決まった日にしか市が立たないのだろう。
町の中心部をほぼ一周する形で、繁華街を抜けて中央広場へ出てきた。マクドナルドがあったので、昼食。
食事を終わって外に出てみると、雲が薄くなって、弱く太陽の光が差してきている。もしかして、しばらく待てば晴れてくるかも。南のほうに青空の部分が見えている。天気予報では、パリ辺りでは南から北へ雲が流れているというようなことを言っていたので、期待して待ってみる。
帰りの列車の時刻が12時57分の予定だったが、Kindleでインターネットに接続して時刻表検索したら、13時25分、14時35分と列車があることが分かる。とりあえず、青空にならないと写真の出来がいまいちなので、晴れてくるのを待ってみることにする。
13時39分ごろ、待望の青空。うす曇ではあるが...
昼を過ぎると、大聖堂の周りには大量の観光客。学生の団体も居てにぎわっている。なるべく人間が写真に写らないように撮影するのは至難の業だ。ついでに、今朝回ってきた所も、一通り写真を撮りなおして駅へ戻る。
13時35分発の列車に乗り、パリに戻る。
シャルトル駅(14:35発) → パリ・モンパルナス駅(15:34着)TER 16752 運賃 14ユーロ(1610円)
Paris - France (パリ - フランス)
Place bienvenue(モンパルナス・タワー) → Rue de la paix(ヴァンドーム広場)自転車 3.4km
モンパルナス駅前で自転車を借りて、坂を下り、ルクセンブルク公園へ。どうも、公園内は自転車で走ったらダメらしく、警官に注意される。さらに坂を下り、ルーブル宮殿へ。結構天気がよいので、写真でも撮ろうと自転車を返すところを探すが、無いんだな...
Velib'は地元の人向けのもののようで、観光地の付近に(観光客の便を図るための)Velib'ステーションを設けていない。ルーブル宮殿近くには、本当に返すところが見つからない。
ぐるぐるとその辺りを回って、バンドーム広場の近くに空いているステーションを発見。ルーブル宮殿からは結構離れてしまったが...
16時ごろ、いつもならガラスのピラミッドのところで行列している観光客の列の長さが短い。遅い時間だからなのかなぁ。今回は、中には入らずに、そのまま宮殿の中庭を抜けてレ・アレの横にあるサン・ユスターシュ聖堂へ。聖堂の横にある公園は、商業施設を拡充するためか、大規模に工事している。円形のボールス・ドゥ・コマルシェという建物の横では、屋外でテレビ番組の撮影をしている。テレビに出るくらい有名なところなのか...
ふたたび自転車を借りて、レピュブリク広場へ。そこから3系統のメトロに乗りユースホステルに戻る。
Les halles saint eustache(レ・アル駅) → Beaubourg rambuteau(ランビュトー駅)自転車 3.4km レピュブリック駅 → ポルト・ド・バニョレ駅
地下鉄 3号線 運賃 1.2ユーロ(140円)10回 回数券
パリ : AJ Le d'Artagnan(ユースホステル ダルタニャン) 711号室
3人ドミトリー。22.3ユーロ(2560円)/1泊
October 08, 2010 (Friday)
Paris - France (パリ - フランス)
ポルド・ド・バニョレ駅(7:25発) → レピュブリック駅 → パリ北駅(7:44発) → シャルル・ド・ゴール 2駅(8:22着)地下鉄 3号線, 5号線, RER B線 運賃 8.5ユーロ(980円)
今日で旅行は終わり、アムステルダム行きの飛行機に乗る。7時、ユースホステルで朝食を食べ、7時20分に地下鉄ポルテ・バニョレ駅より地下鉄に乗る。朝の通勤ラッシュがぎりぎり始まる時間帯で、北駅でRERのB線に乗り換えるときには、乗客で大混雑状態。
北駅で、乗り換えのための案内表示が、かなり自己満足的に多数付けているだけで、余計に迷うような糞仕様なのはどうにかならないものなのか。RER-B線のシャルル・ド・ゴール空港行きは、空港の1駅手前で殆ど全ての乗客が降りてしまう。EXPO CONVENTION CENTREとか言う名前のところだが、こんな何も無い林の中のようなところにオフィスとかあるんだろうかね。
空港着8時22分。今回は国内線のため、ターミナル2Fへ。(国際線の出発ターミナルよりは)案外すいている。とはいっても、チェックインカウンターも、セキュリティも人員数を極限まで絞っているようで、長蛇の列ができているのには変わらんが。サーチャージとか言って、セキュリティ用の料金取ってるんだから、もう少し人員増やして欲しいものだ。(その代わり、空港は最低限のバラック建物で、イスラエル方式で全員裸になれで結構だ)
パリ シャルル・ド・ゴール空港(11:10発) → アムステルダム スキポール空港(12:15着)KLM 2008
うす曇(霧?)だったパリを飛び立った飛行機は、ベルギーとオランダ南部だけ少しだけ雲が切れて地上が見えた。ライン川河口に作られている堤防や水門が見える。スキポール空港に到着。やっぱり曇ってる。気温もパリより5℃近く下がる14℃だという。結構肌寒い。
旅行日記終了。