ウクライナ、ポーランド、ドイツ旅日記:ポズナン、リューベック、キール

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October 3, 2011 (Monday)

Poznań - Poland (ポズナン - ポーランド)

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宿泊したアパート
Apartamenty Pomarańczarnia

ポズナン2日目、ポーランド滞在最終日。月曜日は、博物館などはほとんど閉館している。地球の歩き方に、ポズナンから列車で30分程度のところにあるクールニクとロガリンという町に、観光地(領主の館宮殿)があると書かれている。ただ、どちらも月曜のため閉館日だ。それに、GoogleMapで調べると、とてもじゃないけど駅から歩けるような場所ではなさそうだ。クールニクは町から鉄道駅まで約6km、ロガリンは最寄のMosina駅から約8kmほど離れている。地球の歩き方曰く「徒歩15分」とは、どのように計測したのだろうか...。ツアー客向けのガイドブックだから、現地確認どころかGoogle検索すらしないで本を執筆してるんだろう。

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ショッピングモールStary Brower

今日はポズナン市内を散策することにする。アパートを出て、すぐ近くにあるショッピングモールStary Browerへ。建物の外観が、レンガ造りの古い工場に似ていると思ったら、昔ここに醸造工場があったそうだ。醸造工場風のデザインで最新のショッピングモールの建物を建てたのだろう。パン屋がやっているカフェで朝食(6.54ズロチ=160円)。

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旧市場広場
Old market square (Stary Rynek)

旧市街の旧市場広場へ。昨日の午後の日差しでは撮影できなかった、市庁舎の正面ファサードの写真が撮影できる。平日の午前中、広場には殆ど人が歩いていない。昨日まで賑わっていた広場に張り出していたレストランのテラス席、一部が撤去されようとしている。もう、10月だから観光の季節が終わったのだろう。

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要塞公園
Park Cytadela

旧市場広場を通り抜け、さらに北へ。朝市の露天が集まっているヴィエルコポルスキ広場がある。旧市街の中に幾つかの核になる広場があるようだ。花屋がたくさんある。クラクフにも花屋の露天がたくさんあったが、花の需要がかなりあるのだろうか。他の欧州の国より花屋の数が多いような気がする。さらに進んでいくと、公園の木々に囲まれた聖ジョゼフ教会があり、陸軍記念碑がある。国鉄の線路を越えると、旧市街の北端に隣接した要塞公園がある。19世紀にプロセインによって造られたWiniary要塞の跡地に、戦死した軍人の墓地や、軍事博物館などが点在している。

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要塞公園、武器博物館 中戦車T-55
Park Cytadela, Muzeum Uzbrojenia

軍事博物館は月曜のために休館しているが、戦車や航空機といった展示物は屋外に無造作に置かれているので見学し放題。軍事博物館としては、やはり、ワルシャワの軍事博物館の方が気合が入っている。そりゃ、首都と地方都市の気合の入り方の違いはあるんだろうね。

昼過ぎから、薄く雲が広がってくる。明日以降の天候悪化の前触れだろうか。なるべく雨が降らないように願う以外ない...。昼食はショッピングモールStary Browerのフードコートでポーランド料理を食べる。大盛りに盛りつけて、量り売りで28.81ズロチ(690円)。

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帝国宮殿
Imperial Castle (Zamek Cesarski)

旧市街の西にある駅の方へ行ってみる。修復工事中の帝国宮殿(20世紀のドイツ帝国時代の宮殿)、教会のように見えなくも無いレンガ造りのアダム・ミツキェヴィチ大学のホールがあり、その向こうに昨日トラムに乗った中央駅北側にあるRondo Kaponiera停留所が見える。案外歩けない距離でも無いな...。ポズナン中央駅はプラットホームの半数が工事中。ただ、古い駅舎は健在で、コンコースには食べ物屋さんからスーパーマーケットまで営業中だ。

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教区教会の塔
tower of Fara, Plac Kolegiacki

夕方、雲が過ぎ去り晴れてくる。夕暮れの景色を撮影するには絶好のコンディションになった。今日は、綺麗にライトアップされている教区教会周辺を撮影。これが、今回の旅行で最後の晴天日だった。

Hotel
Apartamenty Pomarańczarnia, 10a号室
115ズロチ(2760円)/1泊

October 4, 2011 (Tuesday)

Poznań - Poland (ポズナン - ポーランド)

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Plac Wiosny Ludów, "Stary Marych"

ポズナンを出発する日の朝、快晴だ。9時54分の列車に乗るので、朝起きてから少し余裕がある。キッチンで、昨日スーパーで買った食材で朝食を作る。旧市街の中央広場を見に行ってみる。昨日に比べても、さらにカフェやレストランのテラス席が撤去されている。ちょうど撤去した資材を運び出すトラックが荷物を積み込んでいるところだ。観光の季節も、9月末で終わったということだろう。

アパートの部屋の鍵をポストに入れてチェックアウト。管理事務所が開いていなかったら、そうすればよいと言うことだった。ショッピングモールStary Browerの横のPółwiejska停留所から、トラム16系統に乗り中央駅へ(運賃2ズロチ=50円)。停留所たった3駅だが、この街の停留所の間隔は長いので乗る価値がある。もう少し時間がかかるかと思ったら、たった5分で駅に着いてしまった...。駅構内のパン屋で昼食用のサンドイッチ(3.99ズロチ=96円)を買い、スーパーBiedronkaでミネラル水を購入して残りの小銭を使い切る。

Tram
Półwiejska → Most Dworcowy
Tram 運賃2ズロチ(48円)
Train
Poznań Główny(09:55発)→ Berlin Hauptbahnhof(12:45着)
EuroCity 46列車 2等車Europa-Spezial Polen(internet)運賃19ユーロ(1900円)
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ポズナン中央駅、ベルリン行きEuroCity
Poznań Główny station, EC44 train for Berlin

9時54分発のベルリン行きEuroCity(別名 Berlin Warsaw Express)は1分の遅れも無くワルシャワより到着した。それほど路線状況がよさそうでないこの国にしては、すごいことかもしれない。列車は満員。私はドイツ鉄道のインターネットサイトで割引チケットを買ったので19ユーロ(1900円)だが、寸前に買うと36.8ユーロらしい。最近の旅行は、旅行中もインターネットは欠かせないということかも知れんね。

列車は時速100kmを越えるスピードで、どんどん西へ向かっていく。まるで、ドイツ国内の線路を走っているかのような乗り心地。昨日まで乗っていたポーランド国内路線は何だったんだというくらいの、滑らかな乗り心地。やれば出来るじゃん、ポーランド国鉄。

11時30分、国境通過。かつて国境検査のあった信号場のようなところに一旦停車するが、すぐに出発する。シェンゲン条約国の中の移動なので、国内路線と同じはずだが、まだまだ旧東と西の国の間には見えない壁があるのかもしれない。国境を越えるとすぐにフランクフルト・オーデル駅に停車。ドイツ最大の国際空港がある大都市フランクフルトとはまったく別の、ちっさい町。歴史好きの人なら知っている名前だけどね。

Berlin - Germany (ベルリン - ドイツ)

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ベルリン中央駅 地下プラットホームに到着した
Berlin Hauptbahnhof, EC46 arrives

ベルリン近郊から30分ほどノロノロ運転して、中央駅に到着。コインロッカーに荷物を預け(3ユーロ)、外へ。オイローパ広場出口に観光案内所があったので、無料の地図をもらって、観光地は記憶を頼りに...。中央駅前からインヴァリーデン通りを東へ。昔、このあたりにベルリンの壁を行き来できるインヴァリーデン検問所があった場所だ。壁が取り壊されて20年たった今でも、壁のあった周辺は砂埃を上げて工事中。何してんだろうね...。

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自然博物館(フンボルト博物館)
Museum für Naturkunde

美術館と思って連邦経済・技術省の建物に入ってしまい退散。たしかフンボルト博物館がこの辺りにあったはずだが...。もう少し行ったところに子供連れが吸い込まれていく自然史博物館を発見。もしかして、自然史博物館ですか。てっきり現代美術館と思ってました。自然史博物館を、乗り継ぎの間の30分以内で見学というのは出来ないので、今回はあきらめて街歩き。自然史博物館を少し行き過ぎたところに地下鉄の入り口発見。その自然史博物館駅に入ってみると、フリードリッヒ通り駅の方へ向かう路線のようだ。ショート・トリップ専用切符(1.4ユーロ)を購入して、3駅乗ってウンター・デン・リンデン通りに出る。

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ブランデンブルク門
Brandenburger Tor

少し向こうにブランデンブルク門が見える。2年前に見たときには修復工事中だったが、果たして今は...。やっぱり工事中。のんびりした工事してますね。ブランデンブルク門のところから、中央駅まで短距離を結んでいる、存在意義がよく分からない地下鉄があったはず。55系統。系統名も1,2,3... でどうして55なのか。今回は、これを利用させてもらい中央駅へ戻る。

Train
Berlin Hauptbahnhof(14:17発)→ Hamburg Hauptbahnhof(16:00着・16:06発) → Lübeck Hauptbahnhof(16:55着)
ICE 804列車+RE 21424列車 2等車(internet)運賃29ユーロ(2900円)
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ベルリン中央駅 ICE804
Berlin Hauptbahnhof

14時17分発のICEに乗車。最終目的地リューベックまで29ユーロの切符。これもインターネットで購入。この列車はガラガラ状態。コンパートメントでぐっすり眠って、1時間40分でハンブルク中央駅に到着。車内放送で7番線からリューベック行きの列車が出ると放送している。乗り継ぎ時間は10分。列車が5分程度遅れているので、5分で乗り継ぎ。一つ隣のプラットホームに、リューベック行きの快速列車が停車しているのが見える。16時06分発のリューベック行きは満員。学校の帰りの学生がたくさん乗っている。ベルリンではかろうじて晴れていたが、リューベックに近づくほど天候が悪化している。天気予報よく当たるね。

Lübeck - Germany (リューベック - ドイツ)

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ホルステン門
Holstentor

16時50分、リューベック中央駅到着。駅の外に出ると結構寒い。GoogleMapを頼りに、今日予約した旧市街のホテルを目指す。トラヴェ川に架かる橋を渡り旧市街へ。旧市街には教会の尖塔が3箇所くらいに見えて、街の入り口には不等沈下を起こして中央に向かって落ち込んだようなレンガ造りの城門(ホルステン門)がある。ホテルは旧市街のある島の中で、繁華街から離れた静かな場所にあった。1泊39ユーロで、無線LANは無いらしい。

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O2 Prepaid SIM

旧市街を探索。繁華街は道路工事中で、そこらじゅうにバリケードが置かれている。携帯電話販売店が幾つか見つかったので、インターネット接続が出来るプリペイドSIMを販売しているか聞いて回る。たぶん、どこのネットワーク会社でも同じような金額なのだろうが、店員の知識が「無い」店が殆どで、「プリペイドSIM+インターネット接続」の意味すら理解できない人が多かった。最終的にO2の店で、25ユーロで300MBytes分のSIMを購入(15ユーロがSIM料金、10ユーロが300MBytesの通信料)。 APN、ユーザ名、パスワードの紙(別紙)をもらっておく。結果として、設定がプロバイダから自動的にインストールされるので、これらの情報が無くても機種によっては接続できるのかもしれない。

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マルクト広場、市庁舎
Markt, Rathaus

夕食、中央駅コンコースの中華料理屋で5.5ユーロ(550円)のメニュー。ポーランドならもう少し安くて、もっと量が多いはず。やっぱり、ドイツの物価高いですね。旧市街の夜景撮影は、ポーランドの各都市での夜景撮影と違って、寒いし、誰も人が歩いていないし、すごく寒々しい感じ...。ドイツに観光に来る人は、この季節は殆ど居ないのだろう...。地元の人も、夜7時にはほとんど家に帰ってしまい、繁華街は誰も歩いていない状態になる。そのせいか、市庁舎や教会などの「夜景スポット」を照らしている照明も、ぜんぜん明るくなく地味な感じだ。

テレビのニュースで、ギリシャがストライキでえらいとこになっているようだ。アテネ空港の飛行機がすべてキャンセルされているようで、旅行客が困惑している姿が放映されている。公共事業やりまくって、無益な公営企業を作りまくって、観光立国だと息巻いても(実際に、世界有数のリゾート国家)、破綻しましたね。観光じゃ食っていけないというのが証明されたような気がします。同じように、観光立国とか遅ればせながらほざいている日本はどうなんですかね。ギリシャより観光資源無いのに、無理でしょうね。

Hotel
CVJM Hotel am Dom, 26号室
39ユーロ(3900円)/1泊

October 5, 2011 (Wednesday)

Lübeck - Germany (リューベック - ドイツ)

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トラヴェ川とリューベック旧市街
Trave river and Lübeck Altstadt

朝、ホテルの窓から中庭を見ると今にも雨が降りそうな低い雲に覆われている。8時、ホテルの朝食。1泊39ユーロはドイツでは多分安い方だが、ポーランドと比べてしまうとどうしても割高感がある。リューベック旧市街には1日時間を掛けるほど見るべきものは多く無さそうだし、曇りでは写真撮影もほとんど不可能なので、どこか他のところに出かけることにする。なるべく、曇りでも問題ないコンテンツのところに...。

リューベックはドイツ最北端の大都市といっていいほど、デンマークのすぐそばにある。中央駅にはデンマークのコペンハーゲン行きのインターシティが行き来しているくらいだ。GoolgeMapで見てみると、少し北にバルト海に面した港町キールがある。南の方ではリューネブルクが観光地だろうか。雨降りで景色撮影のリューネブルクは辛いので、郊外に海軍博物館があるキールにする。

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リューベック中央駅
Lübeck Hauptbahnhof

9時06分発の快速列車でキールまで1時間。なだらかな丘陵地が続き、所々に大きな湖がある。ホルスタイン=スイス自然国立公園というのが、この辺りの丘陵地や湖の正式名称のようで、Wikipediaの解説によればスイスのような景色からその名前が付いたそうだ。ホルスタインは、あの乳牛の品種だろうか...。天気がよければ、とんでもなく綺麗な車窓なんだろうね。

Train
Lübeck Hauptbahnhof(09:06発)→ Kiel Hauptbahnhof(10:15着)
RE 21608列車 2等車運賃10.65ユーロ(1065円)

Kiel - Germany (キール - ドイツ)

キールでバスに乗り換え。Wikipediaによれば、海軍博物館はキールの郊外のラボーという町にあるという。駅前の市バス乗り場でラボー行きを探すと、100系統と102系統の2つが走っている。102は高速道路経由なので速そうだが、今日はどうも走っていない模様。30分毎にやって来る100系統に乗る。運賃2.9ユーロ。GoogleMapの経路検索では18kmほどだが、周辺の小さな町に寄りながら走るので、40分ほど掛かる。

Bus
Kiel Hauptbahnhof(10:40発)→ Laboe Hafen(11:22着)
Bus 100系統 運賃2.9ユーロ(290円)
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コンテナ船とビーチ・シェルター
container ship and strandkorb

バスを降りるときに、Uボート博物館はどっち方向かバスの運転手に聞いて、砂浜沿いにそっちの方向(バス停から北向き)に歩く。キール湾に面した砂浜には、海水浴の時の「ドイツ風の風除け(strandkorb)」がたくさん置かれている。もう海水浴季節じゃないので、どれも人が入れないように木のフェンスが取り付けられている。今は、海水浴じゃなくて、カイトサーフィンの季節のようだ。ドイツでも風の強いこの地域、もちろん今はやりの風力発電の風車もたくさん建っているが、ウインドサーフィンやカイトサーフィンも強い風で快適に遊べるのだろう。海岸沿いを歩いて博物館に向かう私には、たんなる向かい風に過ぎないが...

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U-995 潜水艦
U-995 VIIC/41 type submarine

バス停のあるマリーナのところから1.2km、ラボー海軍記念館の巨大なレンガ造りのタワーの袂の砂浜に、小型のUボートVII型U995号)が展示されている。まあ、小型の潜水艦なので砂浜に無造作に置いておくことが出来るのだろうね。海軍記念館とUボートのセット入場券7.5ユーロ(750円)。小さい子供を連れた家族が見に来ている。子供にも軍事技術をちゃんと説明して見せるのは、まっとうな常識を持つにはいい教育だと思う。第二次大戦で戦闘任務に着いたUボートのうち、現存(展示されている)するのは4隻。うちドイツ国内には2隻あり、そのうちの1隻がラボーに展示されているVII型のU995号だ。自国での展示ということで、艦内も念入りに修復展示されていて、主要な機器には説明パネルまで付いている念の入れようだ。

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U-995 潜水艦 発令所
U-995 control room

計器から読み取った限りでは、速力メーターは最大25ノット、最大深度は250メートル、ラダー角度は±30度。バッテリーの最大出力は800アンペア(7.6ノットで航行出来るそうだ)。艦内は、小型Uボートということで、かなり狭い。乗組員のベッドの所に魚雷を置くようになっていて、これではまともに寝れんでしょう...。通信室とソナー室は独立した部屋になっているけど、いかにも狭苦しい艦内だ。

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U-995 潜水艦 前部魚雷室・水兵居室
U-995 front torpido room

海軍記念館にも行ってみる。まず、高い塔の中に入ると、第一次大戦と第二次大戦で犠牲になったドイツ海軍艦や商船の数が壁一面に描かれている。2回とも敗戦国だったので、膨大な数の船が沈められて犠牲者もたくさん出たのだろう。歴代の海軍旗の展示もされていて、ドイツ国内では使用が禁止されている鍵十字のものや、かつての東ドイツ海軍の旗も展示されている。エレベーターで高さ60mほどの屋上に登ると、周辺の村々が一望できる。曇りなので、それほど感激するような景色じゃないけど。

Bus
Laboe Hafen(13:02発)→ Kiel Hauptbahnhof(13:45着)
Bus 100系統 運賃2.9ユーロ(290円)
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キールの繁華街ホルステン通り
Holstenstraße

13時02分のバスでキールに戻る。途中から小学生から高校生まで、学校が終わって帰宅する生徒が大量に乗り込んでくる。この辺りの学校は、13時に終わるんですか...。バスは、キールからリューベック行きの列車の出発時刻に少し遅れてキール中央駅前に到着。乗り継ぎを全く考えていない...。列車は1時間に1本なので、キール市街地を散策する。

第二次大戦の空爆でほとんど破壊された後、近代的な都市に完璧に造りかえられている。ポーランドのように、かつての資料に忠実に旧市街を復元しようという意識は、多分無いのだろう。駅前は港になっていて、ステナラインの巨大なフェリーが停泊している。ノルウェーのヨーテボリとの間を結ぶ55,000トンの巨大客船だ。

駅のすぐ西側にあるショッピングモールに沿って北へ。しばらく行くと「新市庁舎」と書かれたビルがある。「新」があるなら「旧」もあるだろうと、もう少し北に行ってみると、巨大な時計塔を持つ「旧市庁舎」がある。旧といっても、戦後に建てられたものなのだろうけど...。

Train
Kiel Hauptbahnhof(14:44発)→ Lübeck Hauptbahnhof(15:52着)
RE 21608列車 2等車運賃10.65ユーロ(1065円)

Lübeck - Germany (リューベック - ドイツ)

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(旧市街の)城門
Burgtor

14時44分発の列車でリューベックに戻る。旧市街まで歩き、街を一望できそうな聖ペトリ教会の尖塔に登る。入場料3ユーロ。頂上までエレベーターが付いている。旧市街はそれほど大きくないけど、塔の上から見下ろしてみると、たくさんの教会があるのが分かる。もう夕方なので、博物館などは全て閉館している時間だが、教会なら... 多分は入れるだろうということで、一つずつ回ってみる。一番大きいマリエン教会は閉館3分前に行くと、無料で見学させてくれた。ただし、キッカリ3分だけと念をおされて...。それほど凝った内装というわけでも無い。次に、ヤコビ教会。やたらフラッシュを使って写真を撮影しているロシア語らしき言葉を話す観光客が居た。旧市街北端の門のあたりには、旧市街を囲んでいた城壁の一部が残っている。

旧市街をぐるっと一周回って、泊まっているホテルの近くの大聖堂にたどり着くころには、暗くなってしまった。もちろん、大聖堂は既に閉館していたので外から見るだけだ。

Hotel
CVJM Hotel am Dom, 26号室
39ユーロ(3900円)/1泊