DECEMBER 9 香港特別行政区、深川 - 中国
香港(HONG KONG、CHINA)

香港空港から、羅湖への行き方はこのようになっている。
自らの経験と、通用図書の袖珍地図のデータより抜粋して記述

関西空港発のCX503便は、14時 香港空港に到着した。空港内のATMで香港ドルを引き出して(ATMの位置は大変わかりにくいが、到着ロビーの入国検査側の小さな廊下の奥にある)、機場快綫(日本風に言えば空港快速列車)に乗り込んだ。

14時15分に機場站を出た列車は14時40分に九龍駅に到着。そこからMTRのシャトルバス K1 路線に乗りKCR 紅磡(Hung Hom)車站に行く。(佐敦あたりで渋滞に巻き込まれるが、20分ほどで到着する)

バスを降りたら、「香港の香り」というか、五香粉の香りというか、懐かしい匂いが立ち込めている。15時16分発の羅湖行きに乗り込む。旺角站を過ぎた辺りから車内は満員になる。このうち半数以上が羅湖まで行く乗客だ。15時55分 KCR 羅湖 (Lo Wu)站着。

羅湖の中国旅行社 (ここで中国のビザを取る)
右側の人の流れは、プラットホームから改札に向かう人々
China Travel Agency at Lo Wu Station

人の流れに沿って、改札口に進む。建物に入ると、訪港、港民・中国人とレーンが別れているが、中国のビザを取得できる 中国旅行社 があるのは一番右の狭いレーンだ。(ここには、何の表示も無いので、そのまま改札を出てしまうと中国旅行社にたどり着けない)

中国旅行社は駅のホーム側から見えない裏側のわかりにくい位置にある。到着したときには、フィリピン人1人、韓国人2人、日本人1人がすでに待っていた。窓口で申請用紙をもらい、記入して、写真とパスポートと共に係員に渡す。
ある程度申請がたまると、係員が書類やパスポートを クリアフォルダーに入れて中国側に手続きに出かけていく。
このときは、16時50分に1次ビザを受領できた。(ビザ料金は 380 HKD)

情報:羅湖の中国旅行社の営業時間は、
Weekday (Monday - Saturday) 8:00 - 10:15, 14:00 - 16:15
Holiday 8:00 - 10:00, 14:00 - 15:00
また、中国の一次査証(Lビザ)の料金は、Weekday 380 HKD, Holiday 480 HKD
これは、中国旅行社待合室の張り紙から転記した

羅湖の境界上の橋の上から中国側の境界ビル入口を見る
Lo Wu check point of China

さて、念願のビザを手に、KCRの改札を抜け、香港の出境検査を抜ける。そこから深川河(深圳河)を渡る橋を渡ると中国の羅湖口岸の辺防検査大楼に入る。1Fは中国人専用なので、エスカレーターで2Fに登る。このエスカレーターの降り口に、深川特区(深圳特区)のみにいけるビザを発給してくれる中国公安のオフィスがある。
深川(深圳)(SHEN ZHEN、CHINA)
中国 羅湖の辺防検査を抜けて、検査大楼を出る。ここの1階に中国銀行のATMがあるといううわさだが、見つけられない。(まあ、市内にATMくらいあると期待する。)

夕闇が訪れた深川の街は、香港に比べればかなり廃れているように見えるが、中国では発展した方の街だそうだ。(高層ビルは林立しているが、何か華やかさが足りないと感じるのは、香港側から来たからだろう)

とりあえずホテルを探す。この時間から遠くに行くのはいやなので、深川站近くで探すことにする。今回持っているガイドブックやインターネット情報では、広信酒店が280元で一番安いようだが、探せばもう少し有利なところもあるかと思う。

深川站のビルの前を通りかかると、「站前大酒店」というホテルがあった。入り口で呼び込みをしているチャイナ服の女性に聞いてみると、2百何元からしい。
中に入り、レセプションで価格を聞くと、288元とのことだ。(羅湖の中国旅行社内に掲示してあった、最安値のホテル 海景酒店 270 HKD より安価でかつ利便性に非のつけようが無いのでここに決めた。)

デポジット込みで500元とのことだったので、近くにATMがあるか聞いてみる。(えっ、お金持ってないの? といった困った様子で) 香格里拉酒店(シャングリラ・ホテル)の向こう側にある中国銀行のATMを教えてくれる。

荷物を持って、ATMまで行き現金を引き出し、再びホテルに戻りチェックイン。割り当てられた部屋は925号室。(最上階は10階だろうか)

深川商業城と出境検査に並ぶ車列。右奥は羅湖口岸の境界ビル
Shen Zhen city near border to Hong Kong

さて、街歩きに出かける。深川站ビルの2階には、火鍋の大衆レストランがあった。そこを越えて、建設路に降りると、九广鐵路に沿って歩道に座席を広げた屋外レストランが並んでいる。道を挟んだ向こう側には、麦當労(McDonald's)や肯徳基(KFC)がある。嘉賓路まで行って、人民路に出る。広信酒店近くのスーパーで、カップラーメンなどを買う。人民路を南下して、再び深川站へ。特に見るべきものは無いようだ。

ホテルの部屋に戻り、とりあえずカップラーメンを食べる。その後、出来て間もない羅湖商業城へ行き、中を見て回る。香港で売られているのと同じような雑貨類が、かなり値引きされて売られている。内部にはスーパーもある。
ここの2階の歩道橋に面したところに、大快活があった。牛肉米麺を食べる。香港と同じくらいの価格の27元なので、中国では安い部類には入らないだろう。だが、店内は現地の中国人で大混雑。


DECEMBER 10 深川、广州 - 中国
深川(深圳)(SHEN ZHEN、CHINA)

朝焼けに染まる深川(深圳)站。左奥は羅湖口岸
Shen Zhen station . (Lo Wu boarder bldg. is left of station)

7時過ぎに起きて、朝食に建設路の麦當労へ。今日も天気が良さそうだ。

その後朝の市内を散歩してから、ホテルに戻りチェックアウト。(チェックアウト時に宿泊料+デポジットを払ったときの領収書を出さないと、デポジットを返してくれないようだ)

深川站2階の切符売り場で、广州までの車票を買ったら、何も聞かずに「準高速」の切符を出してくれた。軟座の価格は75元。(なお、最安値の各停は45元なので、購入するときに言った方が良いと思う。ちなみに「新時速」は最近導入された、時速200公里的火車のことで、深川からは(いまのところ)8時出発の1列車のみだが、所要時間はなぜか「準高速」と同じ(不思議だ))

深川(深圳)駅で発車を待つ 準高速 T832 广州行き
train for Guang Zhou at Shen Zhen station

待合室で待つまでも無く、改札口へ。列車に乗り込むとまもなく「準高速 T832号」は発車した。8時52分。座席は2階の席であった。
列車は深川の街を出ると、かなりのスピードを出して走り出す。車内には、粥や米麺のような食べ物や、新聞、鉄道省の記念アルバムまでさまざまな物を販売に来る。およそ1時間で、广州東站に停車。ここでほとんどの乗客が降りる。
列車は、ゆっくりと走って10時10分、广州站に到着。

站から出る。站前には大勢の列車を待つ人々が地面に座り込んでいる。その間を物売りが歩き回っている。
站前広場は地下鉄の工事中で、市内バスのターミナルを除いて地面が掘り返されている。

广州(GUANG ZHOU、CHINA)

广州站。站前には、列車を待つ人々が座り込んでいる。
Guang Zhou station

站の售票処へ行き、どれくらい込んでいるか様子を見る。かなりの混雑ぶりだが、1時間も並ぶようなことは無いように感じた。(これも、コンピューター化発券のおかげだろうか)

流花車站(Liu Hua bus terminal)へ行き、次の目的地 肇慶 と 珠海 へのバスがあるかとりあえず確認しておく。站前で、地図を売っているおばさんから广州市地図(3.5元)を買う。その後、广州站前の市内バスターミナルに行き、31系統に乗り込む。料金1元と払いやすい金額だ。

バスは站前の渋滞を抜けるとあとは渋滞に巻き込まれることも無く、順調に進んでゆく。高架道路を走らないので、東西路を大きく迂回して走り出したのには、系統を間違えたのかとひやりとした。

バスが人民路からそれて、右に曲がったら次のバス停で降りる。(ここを過ぎると、人民大橋を渡ってしまうのでまずい) 降りたところは、ちょうど清平市場の東側に当たる。
そのまま、バスの進行方向(南)に行くと、六二三路に当たり、沙面(Sha Mian)の運河に突き当たるので、左側を迂回して斜面に入った。(実は、右側を迂回したほうが、沙面の中心部かつ招待所の近くにたどり着くことが出来る)

沙面の街並み。中国とは思えない街並み
Sha Mian district

沙面の雰囲気は、广州市とはかなりかけ離れたところだ。ガイドブックにあるように、欧州とは思わないが…。沙面の建物は、各所で改修工事中だった。島をほとんど横断して、广東省外事弁公室招待所にたどり着く。(すぐ裏側は、广州市招待所だが、外国人は泊まれない模様)
単人房(シングル・ルーム 100元/日)は空いていなかったが、ツインが空いていて、1泊190元であった。(やれやれ、これで高い酒店に泊まらなくても済む)

割り当てられた部屋は、白天鵝酒店の巨大ビルに面した2階で、かなり広い部屋だ。部屋に荷物を置いて街に出る。

清平商場大厦の横の道(珠璣路 Zhu Ji Lu)に面した大衆食堂で糖醋排骨飯(骨付き揚魚の甘酢煮をご飯にかけたもの 5元)を食べる。

猫手? 忙しい時に買うのでしょうか?
それにしても、日本ではなじみの無い物ばかり
Meat Shop at Qing Ping market

梯雲路(Ti Yun Lu)には、半分アーケードのかかったような市場がある。交差点ごとの入口に「清平市場(安全文明小区)」とかかれているので、ここが市場の中心なのだろうか。
野菜類、魚類、鳥猫類と店が固まっている。野菜・魚類はどこにでもあるような感じだが、生きた亀が大量に売っているのはなんとも中国らしい。
鳥や猫は、生きたままゲージに入れられ、買い物客の品定めの対象となっている。購入された鳥・猫は足に「お持ち帰り用の手提げひも」を取り付けられ、生きたまま持ち帰る形式だ。確かに「新鮮さ」は失われないだろうが、家で「生きた猫」をさばくのはなんともすごい事である。
その他 珍獣類としては、サソリや狸なども売られていた。なお、中国でも国産思考は強いようで、「当地野猫」などと、国産かつヘルシーなナチュラルフードであることをアピールしているのは言うまでもない。

生きた猫がゲージに入れられて売られている。その後ろはウサギ。
live cat and rabbit is sold at Qing Ping market

さらに北上して第十甫路(Di Shi Fu Lu)に向かっていくと、観賞用の金魚や鯉などを売っている通りに出る。こちらには、ペット用の犬猫も売っているが、やはり食品用と違って「かわいい」。第十甫路に出る。先ほどまでのペットなどを売っている通りを「清平路」と言うようだ。出口近くには、「きゅうす(茶器)」を売る店があったが、これらは香港で買うとかなりの価格を取られる物だ。(ここで買うと安い)

第十甫路は休日は歩行者天国となるようだ。
Di Shi Fu Lu - shopping street

第十甫路は清平市場とはがらっと変わって、現代的なショッピング・ストリートだ。まあ、1990年代初めの日本といったところだろうか。通りの中央には、所々に企業の宣伝ブースが建っている。「ペプシコーラ(百事可楽 Bai Shi Ke Le)」に並んで「牛乳(牛奶 Niu Nai)」の宣伝をやっている

その後、人民路からバスにのり、流花湖公園へ。入場料3元だった。新宿御苑とか、そういった整備された公園ではなく、日本のその辺の大規模公園に子供向けの遊園地をつけた公園といった感じだ。まあ、緑の少ない广州市内ではこれはこれで有意義なのだろうけど…。

再びバスに乗って、广州站へ。中国出口商品交易会(コンベンションセンター)の次に站前に停まると思っていたら、站をはるかに通り過ぎて站西路まで行ってしまったので驚いた。歩いて广州站前を通り、越秀公園へ。こちらも入場料3元。こちらはうっそうとした森のような公園で、子供向けの展示「童話大世界」が目を引く。公園の真中にある小高い山を登ると鎮海楼といういかにも中国らしい真っ赤な建物が目に入る。中は广州の歴史を展示した博物館らしい。その横は防空司令部となっており、何でこんな目標になりやすいところに防空司令部があるのか不思議に思う。越秀山体育場の横の道を下っていくと、公園の出口に出る。そのすぐ横は孫中山記念堂だ。广州市のパンフレットには必ずといっていいほど出てくる建物だ。その名のとおり、孫文の記念館なのだが、内部は展示館でなくホールだ。入場料3元だが、特に中に入ってみるほどの所でもない。

孫中山記念堂  Sun Zhong Shan Ji Nian Tang

中山記念堂前からバスにのり、再び上九路辺りの繁華街へ。しばらく繁華街をうろうろした後、清平市場を通って沙面の方へ。梯雲路の生鮮食品市場は断然夜のほうが繁盛しているようだ。(基本的に、午前中は商品の搬入)

招待所に帰る途中に、文化公園東南にある广州電子城に行ってみる。中はパソコン関連の店ではなく、携帯電話(中国では手携電話というらしい)の改造部品を扱う店が集まっている。今のところ、メロディーを変えたり、表示を変えたりしているだけらしいが、そのうちROMを解読して無料で電話をかける改造とかやるようになるのだろうか。
そのすぐ東側にあるビルにも電気品を扱うビルがあるが、こちらは家電品やゲーム機が中心でとくに面白いような物はなさそうだった。

人民大橋の道と六二三路の交差点に麦當労があったので、そこで夕食を食べる。沙面の招待所に戻る途中で、その招待所のちょうど裏側にある广州市招待所の1階にインターネット・カフェがあるのを発見する。中国の物価水準の割に高い、30分で30元近くの価格が掲示してあったように思う。


DECEMBER 11 广州、肇慶 - 中国
广州(GUANG ZHOU、CHINA)
天気予報によると明日は雨らしいが、今日の昼間は雨が降り出すことはないそうだ。

市汽車站の肇慶行きバス。
(この写真は、肇慶から戻ってきたときに撮影)
bus for Zhao Qing at Guang Zhou city bus station

六二三路の清平市場大厦の前(广州市中医院前)から38系統バスに乗り、广州站へ。途中、沿江西路に沿って站とまったく違う方向に走るが、これは道路の一方通行の関係のようだ。
昨日の経験から、中国出口商品交易会の前で降りる。(なお、非常に聞きにくいが運転手が「火車站」とアナウンスしているのを聞いていれば何も問題は無い)

ここで、少し流花湖公園の方に戻る。実はバスの車窓から「ケ小平の巨大看板」を見かけたので、ぜひこれはじっくり見ないといけないと思ったからだ。(場所は、人民路と流花路の交差点)

流花車站へ。2階の切符売り場で肇慶行きの切符(25元)を買うと、バスは別のターミナルから出るという。指定の時間まであと5分しかないのに、市汽車站まで走れという。よく海外では走らされることがあるので、つくづく体力は必要だなぁと実感する。

流花車站の西側数百メートルのところに市汽車站があるが、なにせ大混雑の人ごみをぬって走るので、バスの前にたどり着いたときには、発車寸前だった。8時30分発の興華汽車の肇慶行き直送快車は時間どおり発車した。

肇慶(ZHAO QING、CHINA)
車内では小さいペットボトルのミネラル・ウォーターが配られた。バスはすぐに高架道路に入り、珠城高速公路を通る。さすが「快車」だけあり、2階建ての寝台バスを次々と抜いてゆく。途中からは一般道を走り10時10分 肇慶に到着。

ガイドブックによれば、肇慶には汽車客運総站がほぼ街の中心にあり長距離バスはそこに着いている「はず」である。が、車站の外の大通りに出てもそのような街の雰囲気でない。(大体、方向が南北逆である)
まずは腹ごしらえと、車站の中にある食堂で粥(3元)を食べる。それから、帰りのバスが確かにこの車站から出ていることを確認してから、車站の外へ。車道に出ると、”わっ”とバイク・タクシーが寄ってくる。それを振り切って、より街らしい方向(左へ。バスの来た方向へ)歩いてゆく。車站のすぐ脇にでっかい道路標識があり、「橋西停車場」と書かれている。この車站の名称なのだろう。

すぐに大きなロータリーに出る。いまだにしつこくバイク・タクシーが寄ってくる。(よほど辺鄙なところにあるため、観光客が迷って利用する例が多いのだろうか…)
ロータリーに面したところに、コンプレッサーを扱う機械屋があり若い店主が表に出ている。「ここは、どこ?」と聞いたら、店内に張ってある大きな市内地図で現在位置を教えてもらう。
やはり、市内のだいぶ西に居るようだ。だが、中心部(七星岩風景区)まで 5km以内なので歩けないことも無いだろう。店主に礼を言って、端州路を東にどんどん歩く。だんだん街らしくなってくる。(決して大きなビルがあるわけでもないが)

11時ごろ、七星岩風景区へ行くボート乗り場に着く。(ボート乗り場の横は、广州行きのマイクロバス乗り場。广州まで20元の模様)

寝釈迦 (多数の仏像か取り囲んでいる)  Sleeping Buddha

ボートの切符(片道8元)を買う。「何人か集まってから発車します」と書いてあるが、こんな平日に、いつになったら人が集まるのだろうか?一人ベンチに座って待っていると、中国人団体がやって来た。ボートは、モーターボートを少し大きくしたくらいの物で、猛スピードで対岸まで行った。ボートを降りると、入場券売り場がある。七星岩風景区は、なんと30元もするではないか。

少し霞がかかったような天気だが、確かに美しいところだ。池の半分は清掃中で、水が抜かれている。園内のパンフレットによれば、ここは蓮でも有名らしいが、全部水が抜かれている状態ではお世辞にも美しい状態とはいえない。
中央の岩を迂回して、裏の方に行くと料金所があった形跡がある。ここから先は以前は別料金だったようだ。どんどん行くと「佛」とかかれた巨大な岩があり、その傍らには多数の寝釈迦が…  なんだか、東南アジアにきているような雰囲気だ。
この岩の割れ目の洞窟に入るのも有名みたいだが(中国人には…)、外からチラッと中をうかがったところでは、さまざまな色のライトで照らされた、鍾乳石の無い鍾乳洞といった感じの所だ。
ここまで来ると、向こう側に鉄道の線路が見える。貨物列車がゆっくりと广州の方向に走ってゆく。

石室岩(七星岩のひとつ)を浮御堂から撮す
Shi Shi Yan (Cave Rock)

そろそろ昼になるので、街に帰ろうと思う。ガイドブックでは、池の中を道が街までつながっているようだ。京都府にある「天の橋立」の中国版といったところだろうか。これが歩いてみると、以外に距離がある。先ほどの船着場から碑傍広場(端州路)まで40分歩きつづけた。七星岩公園内の観光客はほとんどが団体客で、バスに乗ってきているのでこの「中国版天の橋立」を歩く観光客は皆無だ。

碑傍広場の向かいに麦當労があったので入る。广州市内の麦當労と違って、大混雑で入るのにも苦労するようなことは無い。

旧市街の城壁。はるか向うに見えるのが被雲閣
Ancient city wall

食後、城壁を見に行く。城壁内は何か特別な家並みかと思ってみたが、特に変わったところは無いようだ。城壁に上り、西の端にある被雲閣に登る。入場料5元。ここからは街が見渡せる。空が澄んでいれば七星岩も綺麗に見えるのだろうが、残念ながら今日は霞の向うだ。
人民路を北上し、端州路と合流した所(農業会館前)から11系統の市内バスに乗る。(バス停に橋西停車場と書かれていた。逆に、橋西停車場から碑傍広場までもバスがあるはずなので、これを見た人はぜひバスをお勧めする。)

橋西停車場に着くと、すでに广州行きのバスが切符売り場の前に停車している。切符を慌てて買い、バスに乗り込む。13時55分、肇慶発。朝来た道を逆にたどり、定刻通り14時40分、广州 市汽車站到着。

(ちなみに、广州〜肇慶のバスは30分〜1時間に1回出ているので、乗り遅れても焦ることは無いと思います。)

广州(GUANG ZHOU、CHINA)

流花湖公園のケ小平の看板。「基本路線要管一百年、動揺不得。 ケ小平」と書かれている
Deng Xiao Ping (former Chinese leader) board at Liu Hua Hu Gong Yuan

バスから降りて、广州站前の市バス ターミナルへ。肇慶に比べて、その大気汚染のひどさに再び気づかされる。市バス(一汽)31系統に乗り込む。今回の運転手は、かなり焦っているようだ。数分前に出た31系統のバスとデッドヒートを繰り返し人民路を南下してゆく。車内の客も苦笑している。
上九路の交差点辺りで、前の31系統を抜くことに成功していた。その直後のバス停で降りる。

上九路はアーケードの工事中で、もうもうと煙が上がっている。昨日は歩行者天国だった下九路も今日は平日なのでたくさんの車が走ってくる。茘湾広場に新しく建った巨大アパートの下にあるショッピングセンターに入る。昨日入ったときは、休みの日でとても賑わっていたが、今日はそんなにでもない。3階のレストランで夕食を食べる。

沙面の招待所のほうに戻る。招待所の横にあるセブン・イレブンでテレホンカードを買う。店員はICかIPかとよく判らないことを聞いてくるので、安いほうはどちらか聞いた。ICは20元が最安値で、IPは200元が最安値だった。ICの50元を買う。そのICで電話をかけるために、電話を探して再び梯雲東路まで戻る。日本に電話すると、基本料(?)が15元くらい最初に差し引かれ、1分程度話せる。その後1分5元程度ずつ差し引かれていくようだ。

くだんのセブン・イレブンに戻り、インスタントラーメン(明日の朝食用)を買って招待所に戻る。