DECEMBER 12 广州、珠海 - 中国
广州(GUANG ZHOU、CHINA)
朝食にカップラーメンを食べてから招待所をチェックアウトする。階段の踊場にある受付台で鍵を返し、デポジットの50元を回収する。

流花車站2階の待合室
Waiting room of Liu Hua bus station

未明にかなり雨が降ったようだが、この時間はほとんど雨はやんでいる。傘はかろうじてささなくていいくらいだ。六二三路のバス停から38系統に乗り、广州站へ。流花車站で、珠海への切符を買う。横の待合エリアに行くが、珠海のところに誰も待っていない。おかしいなと思い、改札に行くと、すぐ下に降りるように言われる。珠海行きのバスは、マイクロバスだった。満員の客を乗せて8時20分に出発。

广州市を南下し、京珠高速公路に入る。マイクロバスは制限速度110km/hを若干上回る速度で順調に南下してゆく。中山市で深川へ行く道と分かれた辺りで、本格的に雨が降り出してくる。それでも速度を落とさずに、ほとんど車の走っていない高速公路を走り抜け、珠海経済特区の境界に9時50分ごろ到着。
まず、高速公路の料金所があり、その次に特区入境検査所がある。国境警備隊の兵士が車内に乗り込んできて、特区入境許可書を見せろと全員に要求する。許可証を持っていなかった3人が、有無を言わさず引き摺り下ろされる。

珠海(ZHU HAI、CHINA)
マイクロバスは海岸沿いを走り、10時10分ごろ香州車站に到着。ここでほとんどの客が降りる。マイクロバスの運転手は、ここで運行を打ち切るつもりだったのか全員に降りろといっている。拱北車站へ行きたい私を含めて3人ほどが抗議すると、「しゃぁない。」ということで、拱北まで行くこととなる。
さらに南に走り、トンネルを抜けるとすぐに拱北車站に到着。
えっ、前に来たときと、すごく変わってるなぁ!

珠海市内の様子

97年に訪れたときは、拱北口岸の国境ビルは小さくて汚かった上、国境ビルに接近して下町が広がっていた。拱北車站の位置も、国境ビルをはさんで反対側になっている。だいたい、こんな綺麗なところではなかったぞ。

マイクロバスを降りて、雨が降っているのでとりあえず国境ビルへ避難する。ガイドブックの地図は昔のままなのでまったく役に立ちそうに無い。
一応繁華街の蓮花路をたどって安そうなホテルを探す。路地に入ると、美容院(ほんとうは、日本でいう売春のようなサービスもある)の前に居る女性が声をかけてくる。以前、香港や澳門から超安値の女性を買いに来る客が多いと聞いた。
数件目の安そうなホテルでやっと空きが見つかった。そのホテル昌安酒店はダブル270元/日だった。デポジットに600元取られる。

拱北口岸市場の鶏肉店
chicken shop at Gong Bei Kou An Shi Chang (market)

酒店に荷物を置いて、外に出る。とりあえず、97年に訪れた拱北口岸市場を見に行く。ここは前と変わっていないように見える。市場の出口に海賊版DVDビデオを売る屋台がある。1枚15元。先ほどの拱北口岸の国境ビルの方に行ってみる。地下街の入り口のようなものがあるので入ってみると、口岸広場という巨大ショッピングモールとなっている。
通路の真中にある出店で、やたら双眼鏡を売っているのが目に付く。高層アパートから下の道や隣のアパートの部屋を除き見るのに人気なのだろうか。こちらにもDVDショップが臨時オープンしており、こちらは箱入りの(一応正規版にも見えるが…)ものが18元で売っている。
97年に入ったレストランは、地下街に移って営業していた。(たぶん値段は上がっているのだろう)

最下層(B2F)は美食餐応となっているので、将来的には飲食店が入るのだろうが、現在のところがらんどうの廃墟だ。ということで、平日のため非常に来客の少ないショッピングモールを後にする。

蓮花路をずっと北上すると、大快活系統の地元資本中華レストランがあったので、昼食に入る。大椀猪扒牛粉(6元)と可楽(3元)を食べる。このような形態の店でも、やはり香港よりははるかに安い。

そこからさらに北上すると、突き当たりに小学校がある。ちょうど下校の時間だったようで、たくさんの親が車で迎えに来るので道路は大渋滞だ。(中国でも、自家用車で送り迎えが一般的なのだろうか?)

蛇の毒を採集する、蛇屋
gather snake poison

迎賓路を南下して、再び国境ビルのほうへ戻っていく。途中のショッピングセンターの下にある麦當労で休憩(フィレオフィッシュ+紅茶で15元)。ここから南の迎賓路沿いには、やたら大音響で音楽をかけている若者向けのファッション関連の店がある。その南は海関の官舎があるが、迎賓路からならチェックなしで中に入ることが出来る。

その辺りを散策した後、18時ごろ昼食を食べに入った店に行く。レジの店員が覚えていて、「また来たの?」と言っていた。梅菜扣肉堡+飲み物を12元で食べる。

食後すぐ裏手にある市場に行って見る。こちらのほうが拱北口岸市場よりはやっているようだ。4階建てで各階毎に素材の種類ごとの店が入っている。近くのスーパーでインスタントラーメンを買う。外はいよいよ土砂降りの雨となっている。

その夜は、午前1時過ぎまで階下(3階)で大音響を響かせてカラオケ(卡拉OK)をやっていたので、眠れない。団体客の泊まるホテルはこれだから困る。(ホテルとは「寝るためだけ」にあると私は考える)


DECEMBER 13 珠海、澳門、香港 - 中国
珠海(ZHU HAI、CHINA)

雨にかすむ拱北口岸の辺防検査大楼(国境ビル)  Gong Bei boarder control building

8時前に、拱北口岸の国境ビルに行く。出国審査を受けるが、出国申請書を記入するのを忘れていたらしく、係官にこの場で書くように言われる。以前なら、もう一度並びなおしになるところなので、中国にもサービスという物が存在するようになってきたのか、単なる気まぐれなのか。どちらにしても、この女性係官には感謝する。
出国はすんなり終わり、海関(税関)がそのあとにある。荷物をX線検査機に入れるように言われる。深川では入れなくて済んだので、国境によって対応がまちまちのようだ。
海関を抜けると、免税店がある。97年当時はえらく寂れた印象を受けたが、今は日本の百貨店の1階のような感じだ。(私にとって必要な物は売っていないが…)

中国側の建物を抜けると、以前あった中間にあるビルはなくなっている。すぐに澳門側の境界ビルとなる。こちらは、ポルトガル時代とほとんど同じような入境審査用紙に記入し、入境審査を受ける。

澳門(MACAU、CHINA)
澳門に入る。以前となんの変わりも無いように見える。閘門(境界)前にはフェリー・ターミナル行きの3系統のバスも停まっている。

澳門の市バス city bus for Jet Foil terminal

バス停を通り越して、その向うの両替屋で25中国元を25パタカに交換する。これでバスに乗れるはずだ。以前、この辺りを散策していなかったので、この機会に歩き回ってみる。珠海とそんなに変わらないようにも見受けるが、看板などに全てポルトガル語が併記されているところが違うくらいだろうか。
すぐ向うには珠海市が見える。1kmくらい向うに雨にかすんで見える拱北地区のビル群を眺める。中国内の境界を越えただけなのだが、えらくかけ離れたところへ来たような感覚を受ける。

ますます雨がひどくなる。閘門前から3系統のバスに乗り、澳門中心部を通ってフェリーターミナルへ。フェリーターミナル近くの広場では、何らかの式典の準備をしているようだ。(後日、江沢民が澳門回帰式典に出席したとのニュースを読んだ)
香港に比べても、广州に比べてもはるかにうらびれた澳門の魅力は、カジノしかないのだろう。まあ、私には関係ない世界なのだが。そのうらびれた澳門の街を縦断し、フェリーターミナル前のヤオハンで降りる。いまは「New Yaohan」となっている店は繁盛しているのだろうか?

吹き降りの雨がたたきつける歩道橋(一応屋根はあるのだが…)を渡って、フェリーターミナルに入る。果たして噴射船は出るのか?欠航では困る!
チケット売り場で、9時45分発のTurbo Jetの切符を購入する。15分後だ。出境検査を受ける。同じ国の中で、こんなに境界を設けているのもここだけじゃぁ無いだろうか。

Turbo Jetは定刻通り出航した。

香港(HONG KONG、CHINA)

雨がやんだばかりの中環〜上環の景色  Hon Kong central district from Tsim Sha Tuoi

中港城碼頭へ到着するのを期待したが、やはり上環碼頭に到着した。入境検査を受けて、5日ぶりに香港に戻ってきた。
地下鉄に乗って尖沙咀へ。複程票は廃止され「八達通」という非接触ICカードシステムになっているので、このカードを買わない限り毎回単程票を買わないといけない。機場快綫を利用する人は、ぜひ八達通つきのカードを買ったほうが便利である。

今回も美麗都大厦の九龍大旅館に泊まることにする。部屋は、なんと前回と同じである。(冷房、テレビ、ユニットバスかつ静かな部屋で170HKD/日はこの街ではお得なほうではなかろうか)

荷物を置いて、街へ。近くの粥麺屋で魚の具の粥(20HKD)を食べる。ここで中国本土との物価のギャップに襲われる。(中国本土では5元以下である)

とりあえず、旺角電脳中心に行って見る。コピーされたソフトウエアは売られていなかった。というよりも、ゲーム機やPC用のゲームはまだ売られているが、アプリケーションソフトは無い。このビルはほとんど合法的なものを売る場所に変わったようだ。中国政府の取締りが効奏したのだろう。

廟街へ行って見る。旺角辺りではもう一箇所の怪しい場所である。こちらも以前とはかなり変化しているようで、コピーされたDVDビデオを売る店は1件しか見当たらなかった。価格は45HKD。店主に「…」のカタログを見せて欲しいと言うと、奥からバインダーを持ってくるのでそこにあるNoを言って注文するシステムだ。事情を知っている客がぱらぱらとやってきている。(ちなみに、正規版のDVDは150HKD以上するのでかなり安いことには変わりないが…)

大快活で夕食を食べる。(メニュー名は、表示可能なフォントでは記述不可能。ラー油のラの字に酒排骨堡というメニュー。可楽と共に30HKD)


DECEMBER 14 香港特別行政区 - 中国
香港(HONG KONG、CHINA)

7時ごろ起きる。やはり安宿ではぐっすり眠れる。外に出る。ビルの隙間からみえる空は、快晴だ。最低気温が14℃位らしいが、香港では寒いほうのようだ。
尖沙咀の北京道にある麦當労でホットケーキセット(15HKD)を食べる。

その後、尖沙咀の中間道にある郵政局で年賀状を出す。海外で年賀状を送ると、裏面は絵葉書なので書く必要が無い上、郵便料金(3.1HKD)も日本に比べて安いことが利点だ。ついでに記念切手も買う。

さて、どこに行くかである。雨がスモッグを洗い流しているので、視界はかなり良いはずだ。ということで、香港島・山頂(Victoria Peak)へ行くこととする。前回登ったときは、小雨の降る悪天候だったので、今日は期待が大きい。

天星小輪(Star Ferry)(1.7HKD)に乗って中環(Central)へ。 渡船を降りた前にバス停があるのだが、今回も安価な小巴(Mini Bus)を使うことにする。バス停に行き当たったところで、干諾道中を左方向に曲がり、一つ目の角を左に曲がる。(より簡単に言うなら、天星小輪の出口を出たら「すぐに」左に行き、海沿いに行けば小巴が停まっているはずである)
山頂行き1系統(7.4HKD)に乗る。コースは大型のバスとほとんど同じだが、小回りが効く分、若干早く着くような気もする。

山頂からの眺め Skyscraper from Victoria Peak

10時、山頂の展望台に入る。ここは入場料は不要だ。若干のもやはかかっているが、さすが大気汚染指数が低い日だけあってはっきりと街並みが見える。上環〜中環の山沿の高級集合住宅が手にとるように見える。今日は、九龍半島のだいぶ向う、およそ新界と九龍の間の山にへばりつくようにして建っている集合住宅群まで見渡すことが出来る。
だんだんと、ツアー客などが増えてくる。日本人団体客が多いようだ。そろそろ退散することとする。

10時30分、再び小巴に乗り中環へ。ビル群の中を歩いて、灣仔の方へ。HSBC(香港上海銀行)ビルの外壁には、「恭祝聖誕 並 賀新禧」と巨大な電飾が掲げられている。すぐ近くの中国銀行は花火の電飾の設置の真っ最中だった。
太古広場(Pacific Place - The Mall)のトイレを借用してから、すぐ前のバス停へ。以前、図書館で借りたアジア旅行(バックパッカー関連の本)の本で、香港の見所は「タイガーバーム・ガーデン」とかなんとか読んだ覚えがある。行って見ようと思う。

維多利亜公園(Victoria Park)から山のほうに行けばいいはずなので、地図でそれらしき(当然安価な)バス路線を見つける。ちょうど23Aがやってくる。料金は4.5HKD。巴士は香港島のビジネス街〜モダンなショッピング街のど真ん中を走って20分ほどで大坑地区に入る。私立学校の前でバスを降りると、タイガーバーム・ガーデンは目の前だ。

タイガーバーム・ガーデン Tiger Balm Garden
なお、この旅日記の表紙の「ラッパ・ネズミ」もここの物である

漢字で「胡文虎花園」という。なんか、朽ちかけた入口から階段を上ってゆく。入場料は要らないようだ。
「あった!」 どぎつい彩色の、安っぽい粘土細工のような造形群。極彩色に塗られた地獄の山のような物を、これまた表情が奇妙な動物の人形が取り巻いている。変なおっさんの人形が獅子舞と戦っていたり、ネズミの音楽隊が練り歩いていたり…。
偶像の遥か上には、胡文虎 その人の銅像が、彼の作った楽園を見下ろしている。まるでこの世を作った「偉大なる指導者」のように。胡文虎は何を表現しようとしたのだろうか?人間のあまりにも間抜けな生活をあざけ笑うためだったのか。
いままで、香港を何度も訪れて、ここほどインパクトのある観光地は無いと思った。(ここは、一人で訪れてこそ面白いところなので、ツアーなどで集団行動で来ても楽しくは無いと思うので書き添えておく。)

歩いて山を下り、高層集合住宅群の中を地鉄 天后站の方へ降りてゆく。巴士で来る途中、大家楽を発見していたので、そこまで歩いていって昼食を食べる。学生が多いのか、「学生専用」といったメニューが多数ある。栗米肉粒桧(22HKD)を注文する。(最後の文字は、本当は火へんに会) どういう食べ物かと思いきや、単なるチキンのクリームシチューだった。

維多利亜公園を通って、銅鑼湾へ。この公園は、中国に主権が移るときに「中央公園」とするかどうか議論があったところだ。結局、中国共産党は英国との外交問題を恐れて変えなかったと言う事だろう。
その近くには、経営者の無能によってぶっつぶれた宗光(そごう)がある。香港のそごうはとてもはやっているように見えるのだが…(ショッピングには興味が無いので、中には入らなかったが)

地鉄に乗って、深水歩へ。(最後の字は、ほんとうは土へんに歩である) 海峡を越えるので、運賃は11HKDもするが、巴士→天星小輪→巴士の乗り継ぎで最安値でも8.2HKDするので、そんなに割高というわけでもない。
深水歩へ来た理由は、たった一つしかない。「高登電脳中心(高電)」である。「旺角電脳中心(旺電)」で絶滅した海賊版CD-ROMとめずらしい品物を物色しに来たのであるが…
 

深水歩の高登電脳中心(地鉄出口 D2 より写す)
Electric market at Sham Shui Po

高電商場へ入る。まずは1階から。ハードウエア関連の店と、ゲーム機関連の店が所狭しとひしめいている。コンピューターのパーツ類は、秋葉原価格より若干高めなので、日本で売っている物と同じものは魅力が無い。(たとえば、128MBytes SDRAM 133MHZ CL3 が 350 HKDが最安値くらいだが、私が日本に帰還してから大阪日本橋で調べた価格でさえ 4,490 JPY であった。安くは無い…)
このようなパーツ類は、圧倒的に台北の光華市場(台湾の旅の項参照)が面白い。今回は、倉吉法の記号が書かれた「繁体字中国語」用コンパクトキーボードを1台(65HKD)入手した。(このキーボードは、最も高いところで185HKDだったので、充分価格比較してから買ったほうがいいと思う)

さて、問題の地下1階へ降りる。以前は海賊版CD-ROMしか売っていなかったようなフロアーだったのだが、今ではここも合法的な品物ばかりだ。旺電と同じく、ゲームのCD−ROM(4枚で100HKD)や、中国語版の Partition Magic とか Drive Image とかがアプリケーションとしてはあるくらいだろうか。

高電を出て、北側の新高登電脳中心へ行って見る。なんとこちらは、完全に廃墟状態だ。ほとんどの店は、もぬけの殻状態だった。いかに中国政府がWTO加盟に当たってパフォーマンスしているかを思い知らされた。

歩いて、彌敦道の方へ向かい、旺角へ。KCR旺角站の上に出来た新世紀広場商場へ向かう途中の換金屋で中国元を香港ドルへ交換する。一番レートの良い店が 108 (108 RMB = 100 HKD) を出していたので、ここで換える事とする。この辺りの通菜街は金魚の店が多量に出ている。广州では金魚すくいのようにして大量に売っていたが、こちらはビニール袋に入れて限られた数売っている感じだ。値段も倍以上に跳ね上がっているのだが、日本で買うよりは安い。(結構大きいやつでも、十何元といったところだ)

九龍公衆碼頭より見た中環の夜景  Central district at night

通菜街を南下して、油麻地間での中間地点辺りにある、仁安大厦の好景商場へ行って見る。ここも、香港電脳人のあいだではいわくつきの場所だ。15時ごろ行ったのだが、ほとんどの店がシャッターを下ろしていて、シャッターの表面には警察の封印のような紙が張られているところが目立つ。ここもやられたのかぁ。(本当は、17時過ぎに行くとほとんどの店が開店している。ほぼ全てがアダルトVCDやDVDを売っている店だが。興味ある人は行ってみてください。)

尖沙咀の漢口道にある大快活で夕食(鮮茄牛肉飯+可楽 32HKD)を食べる。「茄」とあるので、なすびか何かと思ったら、ハッシュド・ビーフのような料理だった。
その後、九龍広州碼頭へ。香港へ着たら必ずしなければならないことは、ここから対岸の香港島の夜景を見ることだ。今日は大気汚染状況はまだましなほうなので、夜景がはっきりと見える。多くのビルがクリスマスの電飾か新年の電飾に彩られている。公衆碼頭の2階建てデッキは暗くて犯罪が起きやすいと言うことで、やっと照明を取り付ける工事がされているところだった。(したがって、今はまだ照明は灯されていないが、照明が灯ったら、夜景は台無しになるでしょうねぇ。犯罪防止か、観光資源かの苦渋の選択で、香港政庁はデッキの下層のみ照明を灯すことにしたようですが、さてどうなることやら…)


DECEMBER 15 香港特別行政区 - 中国
香港(HONG KONG、CHINA)

朝食は、昨日と同じく北京道の麦當労でホットケーキセット(15HKD)を食べる。
その後、天星小輪(Star Ferry)に乗って中環(Central)まで行く。中環の郵政総局で記念切手を買う。

日本の雑誌が売られている。日本より若干高め
Japanese fashion magazines is sold on the road

郵政総局の入口に、インターネットに接続されたコンピューターが設置されている。(他の小さな郵局にも設置されていることもある) 利用料は無料であるが、ネットワークとの接続速度が遅い。(ちなみに、日本語フォントは標準ではインストールされていないが、有料のインターネット・カフェに行くよりはお得である)

山手の方まで登ってゆき、香港動植物公園まで行って折り返してくる。坂を下ってくる途中に美国総領事館(アメリカ総領事館)がある。大勢の香港人が、何らかの申請に行列している。日本では見られない光景だ。(香港人には観光でも、ビザが必要なのだろうか?)

再び、昨日の小巴を降りてからの行動と同じ経路となる。太古広場のトイレに行ったのも昨日と同じだ。香港仔(Aberdeen)へ行ってみようと思う。水上都市の名残が見れるとのことだ。バス70系統(4.7HKD)に乗る。銅鑼湾から跑馬地運動場(Happy Valley Horse Race Stadium)の横を通り香港仔随道(トンネル)を抜け、約15分で香港仔のバスターミナルに到着する。(バスの2階の最前列に座ると、トンネルの天井にぶつかるのでないかと思うくらい迫力があった)

バスターミナルから、香港仔海旁道(幹線道路)を横切って海沿いの歩道に出る。(ここにもバス停があるので、こちらで降りたほうが便利) 香港仔湾の対岸に高層集合住宅が立ち並んでいる。その間の海に、観光用の小船が時折走っている。特に見るべきような所でもない。湾の東のほうに小さな船が集まっているように見える。香港仔海旁道に沿って迂回してそちら(黄竹坑)のほうに行ってみる。
どこかのガイドブックで見たことあるような、水上レストランが湾の真中に浮かんでいる。観光客が大勢来ていて、小船に乗ってその辺りの湾を遊覧している。
そんなに期待はしていなかったが、行ってがっかりした部類のところだ。

香港仔の水上レストラン
Restaurant on the water at Aberdeen

97年版「地球の歩き方」によると、水上レストランは最低560HKD〜となっているので、金持ちやツアー客以外はまったく関係ない世界だ。この水上レストランを間近に見るには、黄竹坑のバスターミナルから深湾道を海洋公園の方に向かってゆき、道が左に曲がる手前の右側に岸壁への通路がある。(水警事務所の手前) その他のところは、どこも私有地となっており、水上レストランへの桟橋は利用者しか入れないようなので注意して欲しい。

再び70系統に乗って銅鑼湾に戻る。大家楽で昼食(海南咖厘猪扒飯 32HKD)を食べる。灣仔の香港会議展覧中心に行く。ここの海岸沿いでは欧陸白色聖誕(Euro Christmas)というイベントが12月16日から2月1日まで行われる。明日開幕ということで、遊具類の試運転が行われている。(ちなみに入場料は無料だ)

 

……… ここから先は、旅行記の趣旨から外れるので省略 ………


DECEMBER 16 香港特別行政区 - 中国
香港(HONG KONG、CHINA)

ゲストハウスに荷物を預けて、チェックアウト。今日もまた麦當労へ朝食を食べに行く。

地鉄公司(MTR) 九龍站と漾日居高層集合住宅(第1期)群
MTR Kowloon station (airport exp. station)

昨日のテレビニュースで、国泰航空公司(キャセイパシフィック航空)がストライキで一部の便が欠航しているとの話だ。(実際に、台湾線の何便かが運休になったようだ)
今日乗るはずの便が欠航したり、1日に3便あるうちの真中の便が欠航して、乗客が後の便に殺到した場合に、私の持っているIT運賃の切符でははじき出される可能性があるため、早めにチェックインだけしようと思う。

歩いてMTR九龍站に向かう。九龍公園を横切り、廣東道を横断して新しく埋め立てられた地区に入る。だいたい、漾日居(Water Front)地区に歩いて来る人は想定されていないので、站の入口がどこにあるかさっぱり判らない。駐車場の出口を通って中に入ると、エスカレーターがあるのでここから入ることは出来るようだ。

チェックインカウンターへは、機場快綫のチケットが無いとは入れない仕組みになっている。来るとき購入した回来車票を改札機に通し中へ。無事チェックインを済ませる。再び歩いて佐敦まで戻る。佐敦の彌敦道でバスを待っていると、上から水をかけられる。植木鉢だったら命を落とすところだ。香港のTVで政府広報として流されているマナー広告は、「ビルの上から下の歩道に物を投げない」と、「信号の無い道路を無理に横断しない」なのだが、「ビルの上から物を投げ落とし」て、歩行者が死傷する事件がこの街では絶えない。

……… ここから先は、簡略化して書きます ………

6系統のバスに乗り、深水歩へ。新高登電脳の近くで降りて、西九龍中心へ。新しく出来たショッピングセンターで、ビルの中にジェットコースターがあったりするところだ。めずらしいので一度見ておくこととするが、旅行者として注目すべき…は特に無い。
高登電脳へ行く。ほとんどの店は11時からオープンする。日本に無いような珍しいものを物色する。(特に無いようだ)

なんか痛そうな看板の散髪屋

その後、旺角辺りの街を散策して、昼食を食べた後、旺角電脳中心と好景商場をもう一度チェックしてみる。特に目新しい者は売りに出ていなかった。好景商場の近くで「日本製狗」とかかれた屋台に人が殺到している。ソニーのAIBOの「ぱちもん」のロボット犬だ。大35、中18、小10 HKDで、大が飛ぶように売れていた。その近くに、「貴花田」と看板を上げた料理屋があったが、どうせパテント料払ってないのだろうなと思いながら見ていた。

再びバス2系統に乗り、九龍公園で降りる。美麗都大厦のゲストハウスに戻り、荷物をピックアップして喜来富酒店前の機場快綫シャトルバス停留所からK2に乗って九龍站へ。14時45分香港機場に着く。
ぴったり2時間前に到着したと思ったら、乗るはずのCX502は30分程度出発が遅れていた。