旅程表 SCHEDULE

為替レート FOREX
物価 PRICE
旅の感想 MY IMPRESSION
海外危険情報 RISK LEVEL

旅程表 SCHEDULE
  移動 支出金額 円換算
December 21 21:00 Amsterdam -> (KL868)    
December 22  -> 02:30 Cairo (KL868)
08:50 Cairo -> Aswan -> 11:20 Abu Simbel (MS247)
14:00 Abu Simbel -> 14:45 Aswan (MS250)
542 EGP 15800 JPY
December 23 05:00 Aswan -> 08:10 Luxor (Train 981) 120 EGP 3500 JPY
December 24   252 EGP 7300 JPY
December 25 22:00 Luxor -> (Train 971) 96 EGP 2800 JPY
December 26  -> 08:25 Cairo (Train 971) 194 EGP 5600 JPY
December 27   120 EGP 3500 JPY
December 28   58 EGP 1600 JPY
December 29 03:55 Cairo -> 08:25 Amsterdam (KL554) 108 NLG 5600 JPY
合計 (TOTAL)
(うち、宿泊代、オランダ除く)
(うち、主な交通費(鉄道、バス、タクシー)、オランダ除く)
46000 JPY
(10700 JPY)
(3600 JPY)

円換算は、おおよその値です。


為替レート FOREX
Egyptian Pound (EGP , EL) エジプト・ポンド

1 (EGP) = 29.18 (JPY) Master Card Cashing , December 22
1 (EGP) = 29.39 (JPY) Master Card Cashing , December 24

Netherlands Guilder (NLG) オランダ・ギルダー

1 (NLG) = 53.5 - 51.3 (JPY) GWK at Schiphol airport

参考までに、USD-JPY レートは、1 (USD) = 130 - 132 (JPY)でした。


物価 PRICE
鉄道 TRAIN

Aswan -> Luxor  2nd class air-conditioned 14 (EGP) (410 JPY)
Luxor -> Cairo 2nd class air-conditioned 31 (EGP) (900 JPY)

市内交通 CITY TRAFFIC

バス (BUS)
Cairo (city) -> Cairo Airport  air-conditioned  2 (EGP)
Cairo (Ataba -> Citadel) 0.5 (EGP)
Giza (Metro station -> Pyramid) 0.5 (EGP)
Giza (Pyramid) -> Abu Sir 0.5 (EGP)
Abu Sir -> Saqqara 0.5 (EGP)
Saqqara -> Giza 1 (EGP)

地下鉄 (METRO)
Cairo (Ramses -> Ataba) 0.5 (EGP)
Cairo (Ataba -> Giza) 0.5 (EGP)

タクシー TAXI

Aswan airport -> Aswan High Dam -> Aswan town 40 (EGP)

ホテル HOTEL

  • ホテル (Hotel)
    Aswan (Ramses Hotel) 110 (EGP) (3200 JPY)
    Luxor (Golden Palace Hotel) 65 (EGP) (1890 JPY)
    Cairo (Carlton Hotel) 65 (EGP) (1890 JPY)

    すべて、ツインルームの価格。(バスタブ付きシャワー、テレビ、空調)
  • ユースホステル (Youth Hostel)
    Den Haag City Hostel  11.13 (GBP) (2000JPY)

軽食 FOOD

McDonalds (McChicken + Large Sprite Set menu) 12.5 (EGP) - Luxor
McDonalds (FiletOFish + Large Sprite Set menu) 13.5 (EGP) - Luxor
McDonalds (Quarterpound + Orange Juice Middle Set menu) 10.25 (EGP) - Cairo
KFC (Fillet + Large Sprite Set menu) 8.5 (EGP) - Cairo

Mineral Water 0.75L 1 - 2 (EGP)
Mineral Water 1.5L 2 - 3 (EGP)

Coke (Small Bottle) 1 (EGP)

Koushary 2 - 5 (EGP)
Dinner Set Menu (restaurant for Egyptian) 5 - 10 (EGP)
Lunch (restaurant for Egyptian) 3 - 5 (EGP)


旅の感想 MY IMPRESSION
■ 一度は行っても後悔しない、遺跡の国

いままで、さまざまな国で1000年以上前の『遺跡』を見てきましたが、エジプトほど『まとまって』巨大な遺跡が存在しているところは無かったです。
カイロ、ルクソールは最低訪れたほうがいいと思います。古王国〜新王国までの遺跡の変遷を見ることが出来るかもしれません。

4大文明の中で、現在まで往時をしのばせる遺跡(とその雰囲気)が残り、リゾート地として訪れやすい点では、エジプトは最上位にランクされると思います。

■ うそつきの国 エジプト

遺跡のすばらしさとは裏腹に、『エジプト人はうそつきである』と言うことです。全てのエジプト人がそうではないと思いますが、『英語を話し、観光客に近づくほぼ全てのエジプト人』は『観光詐欺師』とみて間違いないでしょう。

たとえば、「市民用のフェリー」乗り場の近くにいるだけで、『観光客専用のぼったくりボート』へ案内しようとするエジプト人がどんどんやってきます。
通行人に「市民用フェリー」の乗り場を聞いても、「英語の出来る人は詐欺師」なので、答えは決まって「ぼったくり方向」を教えてくれることとなります。善良な市民に聞いても、英語が出来ないので、会話にすらなりません。(また、積極的に外国人に教えようと言う姿勢そのものが無いように見えます)

バックパックを背負って安宿街をうろついていると、必ずホテルの客引きがやってきます。

こういう『詐欺師』の言うことは、決まって『おれは、たまたまビジネスで通りかかったが、旅行者が困っているのを見て、助けようと思った。』と言ってくるでしょう。こちらが聞いたことだけでぼったくるのでは飽き足らず、さらに『タクシーに乗ってどこかへ行く観光』を、『こらから…の方向へ行く用事がある』などと巧みに誘い出しにかかるのも常套手段かもしれません。

さらにこの国の悪質なのは、『このようなぼったくりに引っかかっている旅行者』を見てみぬ振りするだけでは済まず、詐欺師に頼まれれば『消極的に荷担する』国民性があるように思えてなりません。

たとえば、サッカラへ行くときのバスでは、詐欺師が嘘の場所を言っているにもかかわらず、バスの運転手も詐欺師に頼まれて乗客を降ろすなどの『消極的詐欺師』の根性を出してきたりします。

■ これからエジプトへ行く人への情報

言葉は、英語が出来れば十分で。(アスワン〜ルクソール〜カイロ)

向こうから近づいてくるエジプト人は、怪しい。無視すること。(英語で話し掛けてくるやつなど)
特に、向こうから近づいてくるやつの道案内や場所案内は『嘘』(の可能性大)なので無視すること。

遺跡では、入場料金以外払う必要が無い。

遺跡の中で勝手に解説をはじめたり、古代の神のレリーフに案内してくれたりするやからに、金(バクシーシ)を払う必要はまったくありません。
一番いいのは、彼らの存在自体をまったく無視すること。(話も聞かず、「あっちへ行け!」と言うだけで良し)
話を聞いたり、案内されても、金は払わないこと。
金を払わなくても、向こうから危害を加えてくることは無いと思います
警官などもバクシーシを要求してくるので、(遺跡のある)柵がある中に入ったりしないこと。

街中で、少しの親切をされただけで金を払う必要は無い。

自転車を停めておくと、かってに番をして金を要求しても、無視するべし。

■ 地球の歩き方は持っていかない。

地球の歩き方を持っていると、「俺はここに載っている」とか言ってくるやつがいる。無視すること。出来る限り、地球の歩き方でなく、Lonely Planet を持っていくこと。(どうしても歩き方が欲しい場合は、該当ページのみ切り取って持っていくか、図書館でコピーする)

最大の問題は、「歩き方 エジプト編」が私が購入したり読んだりした歩き方の中で「ダントツの」愚作だと思ったことです。
まるで、編集者とその知り合いの個人的記念写真集です。あらゆるページの写真が、誰かの姿の映った記念写真で、ご丁寧に名前(偽名?)入りなのです。
さらに、一人旅に必要な情報のほぼ全てが、読者からの投稿という「伝聞形式」であることと、「投稿については事実であるかどうか全く保証しません」と本の中で言い切っている点です。
一部の電子掲示板では、歩き方は「自信の無い取材で集めた事象を、投稿と言う形で載せている」とまで言われているほどです。私もそう思います。

歩き方エジプト編には、あきれるばかりです。

■ カイロ空港で詐欺師にやられないために (自力で動こう!)

私のように、被害者にならないでください。(4000円もやられました!)
第1ターミナルのエジプト航空の便は『まともな時間』に到着するので、詐欺師にはやられないと思います。
問題なのは、欧州から第2ターミナルに到着する便です。超深夜に到着します。空港で野宿するしかありません。

欧州から来て、国内線に乗り継ぐ場合は、第2ターミナルから第1ターミナルへ移動しなければいけません

欧州から到着したら…
1.入国審査の前に両替所(複数の銀行など)がカウンターを出しているので、ここで両替をする。(と同時に、ビザの料金と引き換えに切手のようなものをもらう)
2.エジプト国内のホテルや交通機関の予約をしたいなら、両替所に「Thomas Cook」があったと思うので、そこで問い合わせてみれば…?(欧州資本なのでまだまし。アスワンやルクソールにも店があるので、連絡を取りやすいかも…)
3.入国審査。 ここを出てから空港を去るまでは、いっさいエジプト人と口を聞く必要なし
4.タクシー客引きが机を並べていたりするが、無視して、荷物をピックアップして到着ホールへ。(右の地図のArrival と言うところに出てくる)
5.税関と思しき場所を通過して、ターミナル内へ入る。
6.市バスに乗る(深夜にはバスは無いと思います)場合は、ターミナルの窓沿い(?)を左に行くと、エスカレーター(階段)があるので、降りる。カフェテリアがあるのでそこを右に行くと、右の地図のバス停留所あたりに出てくる。停留所の『物体』は無いが、このあたりにバスは着く。(ヘリオポリス方面からやってくる。)
バス停や駐車場は、1段下がったところにある。
7.エジプト航空国内線に乗り換える場合、Terminal-1 Hall-3 から出発するはずなので、そこに行く必要がある。2kmほど歩くか、タクシー(10EGP)のどちらかを決めて、タクシーの場合は、到着ホールのすぐ前の道に出て、タクシー『白と黒の車』を探す。(日本の警察の車の軽自動車版と思えばよい)
8.歩いて行く場合は、ターミナルを出て、道に沿って右へ行く。そのまま道に沿っていくと、高架道路に入るが、かまわず道なりに行くと、右側に警官がいる箱がある。「Hall-3へ行く」と断って通り過ぎたほうがいいと思う。
9.警官の箱を通り過ぎたら、目の前に大きな料金所(車線が6個くらいある)が見えるはず。歩いて料金所に入り、料金(おそらく5EGP)を払う必要があると思う。このとき、航空券を見せて、方向があっているかどうか最終確認すること。
10.進行方向右側の歩道を歩く。高架道路は、まっすぐ北西の(Hall-1)方向行くと思われるので、そちらへは行かず、下に下りる道を選ぶ。(右側を歩いている限り、下に下りることになる) 左手に、Novotel Hotel の薄暗い青いネオンが見える。
11.下に降りると、道にぶつかる(行き止まり?)。先ほどの高架道路の下あたりに料金所があるので、そちら方向へは行かずに、右折する。
12.右折してから、(2001年12月現在は工事中だが) そのまままっすぐ行く。左手には、巨大な駐車場が見えてくる。(駐車場をはすに横切って近道も可能) 行き止まりまで行く。
13.行き止まりまで行って、左折。はるか前方に、Terminal-1 Hall-1 の巨大なビル(上はホテル?)が見えるはず。しばらくまっすぐ行くと、右手に貯油所へ入る入り口に門番が立っているところを通り過ぎる。
14.Hall-3のロータリーの前に着く。(細長いロータリー。前には警官が立っている。)

※ Hall-3 には、売店が無いので、ミネラルウォーターなどを買いたい場合は、ターミナル2のカフェテリアで購入してから行った方が良い。(トイレはHall-3にもある)

Terminal-2 で野宿する場所

到着ホールで野宿することは、詐欺師がうろうろしており、気分のいいものでないと思います。

● 第2ターミナルの出発ホールで野宿する。
● 第2ターミナルの到着ホールと出発ホールの間(地下)にある「カフェテリア」で野宿する。

トイレは、到着ホールと出発ホールの間(地下)にあります。チップを払う必要はありません。(トイレットペーパーを受け取らないように!)


海外危険情報 RISK LEVEL
危険なのでしょうか?

私にもよくわかりません。 ひとつだけいえるのは、『私は』無事に帰ってこられたという事実があるだけ。

なお、『危機管理のしっかりした』企業の社員および関係者は、エジプトへ行くときに、『各種の遵守事項』を言い渡されるはずです。出張の場合は、4つ星以上しか泊まってはだめとか、交通機関の種類によっては、乗ってはだめとか…  バカンスに出かけるというだけでも、各種制限がかかってくる国です。(日本企業では、こういう危機管理してないのかな? あまり耳にしませんね。 米国系の企業は、今回のテロ以降真剣ですので、ちゃんと危機管理部門に相談してから行きましょう。)

2001年9月11日の、ニューヨーク・ワシントンへのテロ攻撃以後、世界は『非対称全面戦争』の時代に突入してしまったようです。
ブッシュ大統領が『この戦いは長くなる』と言っているように、テロとの戦いは非常に長いものになるでしょう。

エジプトには、ジハード団とイスラム集団と言う(非常に強力な)国際テロ組織があるそうです。
アメリカ国務省も、わざわざ日本語で次のような解説を行っています。
【 1998年 国務省テロ対策調整官発表 http://usembassy.state.gov/tokyo/wwwt2466.txt
アメリカ政府はその中で、次のように発表している。

ビンラディン率いるネットワークは国際テロ組織であり、世界各地に拠点を設けている。 この組織の幹部らは、他のイスラム・テロ・ネットワークの指導者でもある。
そうしたグ ループには、国務省が国際テロ組織に指定しているエジプトの「イスラム集団」や、同じくエジプトの「ジハード団」などがある。ビンラディンと彼の率いるネットワークの狙い は、イスラム諸国と西側諸国との間に戦争を引き起こし、エジプトやサウジアラビア等の 現イスラム政権を倒すことにある。

アメリカが名指しで指定したテロ組織2つともが、エジプト国内にあるということだ。

『イスラム集団』は1997年のルクソールでの観光客虐殺事件で犯行声明を出しているし、『ジハード団』は1981年のサダト大統領暗殺にかかわっているといわれている。(証拠は無い)

日本国の外務省は、海外危険情報で

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/anzen/africa/094.html
http://www.pubanzen.mofa.go.jp/joho/f_egypt.html
【 地図 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/anzen/africa/094map01.html

上エジプト → 危険度2 / UPPER EGYPT -> RISK LEVEL 2
(ルクソール市、アスワン市及びアブ・シンベル市並びにルクソール・アスワン間の水上、陸上移動経路を除く。  except Luxor CITY, Aswan CITY and Abu Simbel CITY , and land transportation between Luxor and Aswan .)

危険度2とは 「危険度2「観光旅行延期勧告」の地域に関しては、観光旅行等を目的とする不急の渡航は延期することをお勧めします。」とのことです。

同地域(=エジプト)に渡航又は滞在するに当たっては、テロ発生の可能性が依然として存在すること等を考慮。

また、昨年10月にはアスワン市郊外において治安当局と反政府組織メンバーとの間で銃撃戦が発生…。

特に、ルクソール市、アスワン市又はアブ・シンベル市に滞在する場合には、十分な警備対策がとられていることを確認すること、ルクソール・アスワン間を陸上移動する場合には、十分な警備対策をとられているバスを利用し、鉄道等の利用は避けること、及びこれらの地域への個人単位での旅行は控えることをお勧めします。

この危険情報を読むと非常に興味深いです。

ルクソール市とは、ルクソール『市内』であって、『観光客虐殺』の起きた『ルクソール西岸のケナ村』は当然含まれないわけですし、『カルナック神殿』のある『カルナック』は当然郊外(市内ではない)に含まれるわけです。

また、アスワン市についても、『イシス神殿』、『アスワン・ハイ・ダム』はアスワン市域外ですし、空港はそれらの観光地より遠いわけです。 危険情報では、わざわざ『アスワン市郊外』で銃撃戦と『市街』と『郊外』をはっきりと分けているわけですから、なおさら深読みしたくなります。

そういえば、あのテログループの名前は、「アル・カーイダ」。カイロのアラブ語での名前は「アル・カーヒラ」。意味は、「The Base/Home」。偶然の一致?

エジプトへの観光旅行は、相当な覚悟が必要だということです。

 


気温データ TEMPERATURE
2001年12月〜2002年01月の気温(最高気温・最低気温)のデータ
アメリカ 海洋大気局 NOAA CLIMVIS http://lwf.ncdc.noaa.gov/cgi-bin/res40.pl?page=climvisgsod.html

赤に着色した部分が、現地に滞在した時期。