1999年 泰国・香港旅日記 : 香港

December 13, 1999 (Monday)

Bangkok - Thailand (バンコク - タイ)

3時30分頃、起床。

ホテルを出て、セブンイレブンでパンとミネラル・ウォーターを買う(17バーツ, 47円)。そのすぐ横の旅行会社前が空港行きのワゴン車の待ち合わせ場所だ。カオサンのカフェは24時間客がいる。いかにここで沈没している旅人が多いか、推して知るべしである。

私が申し込んだ旅行会社(Best Travel)では空港行きのミニバスは4時台の次が6時台だったので4時台のものに申し込んだのだが、他の旅行会社には5時台の便もあったのでそちらにすればよいと後悔している。なお、ミニバスの料金は80バーツ(224円)で少し高く感じるが、空港バス(70バーツ)は6時以降しか走っておらず、その時間帯には通勤の渋滞が始まっている可能性があり飛行機に乗り遅れる可能性がある。

Car
Bangkok, Khaosan road(04:15発)→ Don Mueang airport(04:40着)
Minibus 運賃 80バーツ(224円)

ミニバスは定刻より15分ほど遅くやってきて、6人の客を乗せて出発。真っ暗な裏道を北に向け走ってゆく。この時間帯は渋滞どころか、ほとんど車が走っていない。ウィマンメーク宮殿の横を通りかかる。ここもすごい電飾だ。少し行ったところで、道路沿いの露天で沢山の人が朝食を食べている。こんな朝早くに朝食… それも外食で。

高速道路1号線を通り、4時40分にバンコク国際空港(ドンムアン空港)に到着。渋滞がないとこんなにも早く到着するものである。

今日乗る便は、8時20分発なので、チェックインは6時過ぎからだ。キャセイ・パシフィック航空のチェックイン・カウンターの近くのベンチに座って、先ほど買ったパンと水で朝食とする。懐には20バーツしか残っていないので、ちょうどうまく使い切ったといっていい。

CX700便は、定刻どおり8時20分に出発。今回もまたB777-300という新機材だった。

Airline
Bangkok, Don Mueang(08:20発)→ 香港空港(12:05着)
CX 700

Hong Kong - China (香港 - 中国)

隣の席には、バンコク駐在の某メーカー社員(日本企業)が座っている。近頃のアジアについて雑談する。彼はバンコクにもう5年以上住んでいるそうだ。
彼の話では、近頃の日本はあらゆる面でアジア諸国に負けた(過去形)そうだ。確かに、情報化といいながら、日本語でしかPCを扱えない人ばかりだし、政府は滅び行く産業にしか金を投入しないし…。この後、もっと過激な議論となり、日本メーカーの海外駐在員が、日本についていかに厳しい見方をしているかの話を聞く。




機場快綫(エアポート・エクスプレス)のICチケット

旅人に役立つ情報としては、バンコク空港の地下に日本料理店があり、結構まともな朝食セットが200バーツ(560円)で出されるそうだ。日本人にとっては高くない金額だ。また、トゥクトゥクは通常料金交渉なしで乗るもので、外国人に対してのみ「ぼる」ものらしい。どこの国に料金交渉して乗るタクシーがあるだろうか!(まさに、その通り!)
ちなみに、カオサン周辺は会社の方針で近づくことも許されていないらしい。

12時、香港空港に到着。12時50分の機場快綫(エアポート・エクスプレス)に乗る。九龍站まで往復で100香港ドル(1400円)だ。

Train
機場(12:50発)→ 九龍(13:15着)
機場快綫 運賃 往復 100香港ドル(1400円)

九龍駅のコンコースから、尖沙咀までは無料のシャトルバスが出ているので乗る。13時30分、尖沙咀到着。すぐ北側にStandard Charter銀行があったので、ATMで現金を出しておく(600香港ドル, 8400円)。

安宿で有名な重慶大厦は防災上問題があるとよく言われているので、隣にある美麗都大厦(ミラドール)に行く。以前泊まった事のある安宿の九龍大旅館のフロアーを覚えていなかったが、13階と適当に選んだら、そのとおりだった。

オーナーの季さんに“どうしてここが分かったのか”と聞かれたので、“前も利用した”と言ったら20香港ドル(280円)ディスカウントしてくれた。シャワー・クーラー・TV付で160香港ドル(2240円)はまあまあの金額だ。

Metro
尖沙咀 → 旺角
地鉄 荃灣綫 運賃 10香港ドル(140円)



旺角電脳中心

とりあえず、旺角電脳中心に行ってみる。近頃当局の取締りが奏効して海賊版の店が減っているため、ディープな面白さがあまりなくなっている。いったん外に出て、花園街で雲呑麺を10香港ドル(140円)で食べる。この店は英語のメニューもあり、餃子をDumblingというのをはじめて知った。
15時30分ごろ再び旺角電脳中心3階に行ってみると、先ほど来た時には誰も客が居な買った店に人が集まっている。よく見ると海賊版のCDをタイムセール的に陳列しているようだ。「4盆100元」(4枚100香港ドル, 1400円)というのが相場のようだ。

「上に政策あれば、下に対策あり(上有政策、下有対策)」の中国人、タイムセールで当局の目をすり抜けるとはさすがである。




九龍公衆碼頭から中環の夜景を眺める

夕食は尖沙咀の中華ファストフード大快活で食べる(28香港ドル, 392円)。夜遅く、尖沙咀の先端にある九龍公衆碼頭へ行く。香港島の夜景を見るならここである。1997年の香港回帰の時ほどではないが、ビルの電飾が綺麗だ。心地よい風に吹かれながら、しばらく佇んでいた。

ホテルへ戻る途中、2年前の記憶では北京道にあったはずのスーパーマーケットに寄ろうとしたが無くなっていた。大規模な道路工事で移転させられてしまったのだろう。近くを見回してみると、ほんの100mくらい北に行った所にWellcomeスーパーマーケットを発見。このあたりはコンビニやスーパーが沢山あり、旅行客としてはありがたい場所だ。

Hotel
九龍大旅館
160香港ドル(2240円)/1泊

December 14, 1999 (Tuesday)




豪華な半島酒店(ペニンシュラ・ホテル)のロビー

朝食は焼麺と豆漿(15香港ドル, 210円)を食べる。天星小輪(スターフェリー、運賃1.7香港ドル, 23円)に乗って、中環へ。特に目的は無いのだが、ぶらぶらと散歩。ここもエアポートエクスプレスの香港站が出来てから大規模な再開発が行われて、ずいぶん綺麗になった。

11時ごろ、昨日、半島酒店(ペニンシュラ・ホテル)で注文しておいた印鑑を取りに向かう。日本で買うと高価な印鑑が、ここでは結構お得な値段で購入することが出来る。今回はヒスイ(中国秀玉)と猫目石(猫眼石)を購入した(790香港ドル, 11060円)。日本人の客が多いのだろうか、店員は流暢に日本語を話す。

手元に残っている金額は、7香港ドル。セブンイレブンで6香港ドル(84円)のカップラーメンを買って、九龍公衆碼頭のベンチに座って食べる。

九龍站にあるチェックイン・カウンターでチェックイン済ませ、機場快綫(エアポートエクスプレス)に乗って、空港へ。短い休暇の終了だ。2年前に香港に来た時には、チェックイン時に空港使用料150香港ドルを徴収されたが、今回は取られなかった。24時間以上滞在しているはずなのに、なぜなのだろう…。おそらく航空券込みの価格になったのだろう。

Train
九龍(13:30発)→ 機場(13:50着)
機場快綫 運賃 往復 100香港ドル(1400円)
Airline
香港空港(16:30発)→ 関西空港(20:45着)
CX 502