アドリア海沿岸と中欧の旅 : リュブリャーナ
※ 未編集の旅行記です
September 24, 2005 (Saturday)
London - United Kingdom (ロンドン - イギリス)
ユースホステルのドミトリーに泊まっている。7時に起床しキッチンに行く。昨日スーパーで購入したシチューとご飯のチルド食品をレンジで温める。イギリスのスーパーは、弁当のようなセットメニューのチルド食品が充実していて、旅行者にとってはありがたい国だ。
外は快晴。昨日晴れてくれていたら… と思う。ソーホー地区を散歩してから、8時50分にチェックアウト。地下鉄とバスを乗り継いで、格安航空が発着するスタンステッド空港に向かう。
Central line, 運賃 2.0GBP（400円）
Terravision Bus A51, 運賃 7.0GBP（1,400円）
リバプール・ストリート駅前から出発する空港バスのバス停はわかりにくい場所にある。事前にインターネットで場所を確認していないと、見つけられないと思った。
バスは5人の乗客を乗せ、週末でガラ空きの高速道路を通って、およそ1時間弱でスタンステッド空港に到着。空港のチェックインカウンター周辺は結構混雑していて、みなさんどういう交通機関でやって来てるんだろうか…。
空港のターミナルビルで売っているサンドイッチは2.9GBP（580円）とボッタクリ価格に近い。昨日、スーパーで買っておくべきだった。
easyjet 3247, 運賃＋諸税 32.99GBP（6,598円）
飛行機はテムズ川上空を通り、ドーバー海峡を渡って欧州大陸へ。ドイツ、オーストリアと通って、スロベニアのブレッド湖上空を横切る。
格安航空easyjetは機内食は無いので、ワゴン販売のを買うことになる。サンドイッチと水を買う（4.0GBP, 800円）。格安航空は、機内販売の食品類の収益で、運賃の安さをカバーしている。イギリスの物価の高さを考えると、食品を売ってもあまり儲からないんじゃないだろうか…。
Ljubljana - Slovenija (リュブリャーナ - スロベニア)
リュブリャーナ空港には、ほぼ定刻に到着。クレジットカードを使い、空港内のATMで10,000トラール（5,700円）を出金する。ターミナルビル前の車寄せに行くと、飛行機の到着にあわせて市内行きのシャトルバスが出るようだ。フロントガラスには「easyjet」というプレートが掲示されている。それに乗車する。
Bus, 運賃 1,000トラール（570円）
バスは森や畑の間を通る道を走り、約24km南東にあるリュブリャーナ中央駅前のバス停に到着。ここで普通の市バスに乗り換え、ユースホステルに向かう。
Bus, Line 9, 運賃 200トラール（114円）
バスは市街地を抜け、郊外のアパートの建ち並ぶ住宅街へ。乗り過ごさないよう、GPSマップの現在地表示をしっかり確認して下車する。
バス停の周囲には、社会主義国時代に建てれれたと思われる画一的なデザインの高層アパートが建ち並んでいる。スーパーなどの低層の商業施設がアパート群の中央にあるが、今日は休日のため閉店しているようだ。
GPSマップに導かれて向かったユースホステルは、そのアパート群の外れの畑の中にぽつんと建っている、BIT Centerというエコノミー・ホテルのようだ。レセプションに行きチェックインすると、半地下のドミトリーの部屋がユースホステルになるという。
荷物を置いて、夕食を食べるところを探しにゆく。さっき、中央駅から乗ってきたバスが通る道を、どんどん市街地の方へ歩く。およそ3.5kmを40分ほどかけて歩くと、旧市街のまんなかにやって来る。6年前にこの街を訪問し観光したので、土地勘は若干ある。
リュブリャニツァ川沿いを歩き、トロモストウイエ（三本橋）のところまで来る。川沿いや広場にはいたる所にカフェがあり、夕日が照らす旧市街の建物を眺めてくつろいでいる人が多い。なんで、並んで3本の橋を架けたのか不思議だが、20世紀初めに両側の無駄とも思える歩道橋を2本架けたことで名所になったわけだから、結果としては良かったことになる。
三本橋から新市街方向に延びる繁華街Čopova通りにあるマクドナルドで夕食。たしか、6年前もここに来たことあるような…。ビッグマック・メニューとサラダで1330トラール（758円）。コンビニで市バスの切符（トークン）を4枚購入。他のヨーロッパの街と同じく、事前に切符を買わないとバスには乗れないが、往路に駅から乗った時の運転手さんは現金払いを大目に見てくれたようだ。
ネットカフェで情報収集し（20分、530トラール, 302円）、バスに乗りユースホステルに戻る。
Bus, Line 5, 運賃 190トラール（108円）
ユースホステルに戻った時、地下のドミトリーには他に宿泊客は居なかった。休憩していると、日本人の旅行者が1人やって来る。彼も私と同じくアドリア海沿岸を南へ向かう計画らしい。
Carpenter号室 ドミトリー 9.185GBP（1,837円）／1泊
September 25, 2005 (Sunday)
7時すこし前に起床。昨晩、ユースホステルのドミトリー部屋に泊まったのは、私と、もう一人の日本人男性の2人だけだった。その日本人男性は、8時のポストイナ洞窟に行くバスに乗るために出発して行った。彼が出発したあと、ふとベッドを見ると眼鏡を置いたままだ。もうこの街には取りに戻らないだろうから、アドリア海沿岸の町で再開するかもしれないので、私が預かっておくことにする。
食堂へ。朝食は別料金だが、シリアルと牛乳だけで3.5ユーロ（476円）とボッタクリ過ぎなので、部屋に戻りロンドンのTESCOで買ったパンをたべる。
外は濃い霧だ。ユースホステルの北にある、整然と並んだ低層のアパート群の間を散歩する。霧はかなり濃く、街路樹から水滴がポタポタと滴り落ちている。
今日は、前回1999年に観れなかった観光地をめぐることにする。まず、バスに乗り中央駅へ。
Bus, Line 9, 運賃 190トラール（108円）
駅の切符売り場に行き、明日の朝、ザグレブに向かう列車の切符を買う。座席指定は無いようで、11月24日まで有効の切符が発券される（2,781トラール, 1,585円）。
駅から歩いて旧市街を目指す。昨日の夕方、沢山の人で賑わっていた旧市街の中心トロモストウイエ（三本橋）の付近は、ほとんど人が居ない。団体観光客が数組、ガイドの話を聞くために集まっているのが見えるくらいだ。
リュブリャニツァ川沿いの道には、骨董品を売る露天が並んでいる。濃い霧で川の対岸も少し霞んでいる中、川の縁石の上に並べられ買い手を待っている骨董品の時計が物悲しげだ。
昼食は昨日と同じマクドナルドで、マックチキン・メニュー（850トラール, 485円）。
昼を過ぎた頃、霧が晴れて快晴の天気となる。午後は、新市街を歩く。フランス風のアールヌーヴォーやバロック様式の重厚な建物が並んでいる。オペラ座、自然史博物館の前を過ぎると、城のようなアメリカ大使館の建物。
かつて、ナポレオン率いるフランスがオーストリアを破り（ナポレオン戦争）、シェーンブルンの和約によってフランスに割譲されたのちに設けられた「イリュリア州」（1809年 - 1816年）時代に整備された街並みだから、フランス風の建物が多いわけだ。
鉄道の線路をくぐり抜けると、市街地の西側に広がるチボリ公園だ。広大なフランス庭園の中央には、チボリ城と呼ばれるローマ・カトリック教会の宮殿がある。教会がここを接収する前は、神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ3世の設けた城があったらしい。現在の宮殿は、17世紀に古い城を撤去したあとに建てられたものだそうだ。
デンマークの首都コペンハーゲンにも「チボリ公園」（18世紀開園）という遊園地があり、倉敷にもパクリの遊園地があった。ここもチボリ…。「チボリ」ってどういう意味なんだろか。Wikipediaには『この公園の名前は、カジノ運営会社が19世紀後半に造った遊園地に由来する』と書かれている。チボリとは遊園地のことなのだろうか。
新市街へもどる途中、国立美術館に立ち寄る。入館料は1,000トラール（570円）。聞いたことのないバルカン地方の画家の作品が多いが、当地では有名なのだろう。休日なのにほとんど客が来ていないので、のんびりとマイペースで鑑賞できた。
旧市街横の丘にあるリュブリャーナ城に向かう。11世紀に造られた砦が起源で、今の建物は16世紀から17世紀のものだそうだ。17世紀以降は兵器工場、病院、刑務所となり、現在は結婚式場とレストランだそうだ。林の中の坂道を登って行くと城の入口があり、結婚式場として整備された中庭までは見物できる。城のある丘はそれほど高くはなく、眺めは良くない。
夕食もマクドナルドになり、マックチキン・メニューとサラダ（1,290トラール, 735円）。スロベニアでの外食は全てマクドナルドになってしまった…。
スーパーマーケットで明日の朝食となるパン、ハム、果物など（401トラール, 228円）を買ってユースホステルに戻る。
Bus, Line 9, 運賃 190トラール（108円）
ドミトリーの部屋に戻ると、床一面に荷物が散乱している。何人かの欧米人が到着し、荷物をぶちまけたまま夕食にでかけたようだ。欧米人は、本当に整理整頓が苦手な人が多いね。
Carpenter号室 ドミトリー 9.185GBP（1,837円）／1泊
